市民病院の移転・新築始動 補正予算案を可決 舞鶴市議会

市民病院の移転・新築始動 補正予算案を可決 舞鶴市議会 /京都府 
2011.11.22 朝日新聞   
  

 舞鶴市議会は21日、臨時会を開き、舞鶴市民病院を移転・新築するための設計費2200万円を増額する市病院事業会計補正予算案を賛成多数で可決した。これにより、市民病院を、外来診療のない療養病床だけの病院に変える計画が本格的に動き出すことになった。 


 市民病院を療養病床に特化して舞鶴赤十字病院(同市倉谷)の隣接地へ移転する計画は、市内の公的4病院再編を含む府の「中丹地域医療再生計画」修正案の中に盛り込まれている。 

 各会派による代表質問では、市民病院だけでなく公的病院再編の見通しをただす質問も多かった。市側は、移転後の市民病院について「開業は2014年春」「収支は約5億円でおおむねバランスが取れる」と説明。 
舞鶴医療センターの敷地内に市が新設する「市休日急病診療所」の診療科目は、内科と小児科にする方針などを示した。 

 しかし、市民病院の詳しい経営計画や医師確保の方策、各病院間の調整や医師確保を担う「舞鶴地域医療連携機構」の構成などの具体的な説明はなく、複数の議員は「将来どうなるのか分からない」「議案提出は時期尚早だ」と指摘した。 

 市は「最優先に考えているのは、一日も早く市民病院の赤字体質を解消することだ」と理解を求めた。 

 (伊藤誠) 


 ●医師確保や利便性に注目 市政懇に市民300人 

 舞鶴市は20日、市内2カ所で市政懇談会を開き、多々見良三市長が、公的4病院を再編する計画の修正案について説明した。出席した約300人の市民からは、医師確保の見通しや患者の利便性などについて質問や意見が相次いだ。 

 多々見市長は、市民病院の舞鶴赤十字病院隣接地への移転や、舞鶴医療センターなど3病院の機能の充実、休日急病診療所の新設など修正の概要を説明。「各病院の競い合いから、連携に変えることが必要だ」と語った。 

 参加者からは、全国的に不足しているとされる医師の確保をめぐる質問が目立った。 

 多々見市長は、医師数を維持した上で、魅力ある病院づくりによってさらに若い医師に来てもらう構想を示した。「最新設備、指導医、適切な症例数の3点を充実させたい」と話した。 

 各病院が疾患別の機能を充実させることに対しては、複数の疾患をもつ患者が病院を行き来する際の不便さを指摘する声もあった。多々見市長は、「交通網を改善しなければならない」として、駅や病院などを巡るバスの運行を検討する意向を表明した。 

 (伊藤誠)