医療法人社団永生会の安藤高朗(たかお)理事長は3月11日、東京都内で記者会見を開き、「医療崩壊を止める」「医療と介護の質を向上させる」など5つの決意を表明



日本医師会が擁立した候補者を推薦していたこれまでの流れを一変し、病院団体から推薦した 
参院選へ向け「火の玉になって頑張りたい」―永生会・安藤氏参院選へ向け「火の玉になって頑張りたい」―永生会・安藤氏更新:(2010/03/11 キャリアブレイン) 
    

今夏の参院選で、民主党の比例代表候補として出馬予定の医療法人社団永生会の安藤高朗(たかお)理事長は3月11日、東京都内で記者会見を開き、「医療崩壊を止める」「医療と介護の質を向上させる」など5つの決意を表明。「現場の声を吸い上げ、これまでの経験などを基に、良い制度・政策を立案することが自身の役割であり、これから火の玉になって頑張っていきたい」と抱負を語った。 

民主党から立候補する理由について安藤氏は、「民主党の『国民の生活が第一』などの考えに大変感銘を受けている」「病院の勤務医の方々のことや、病院経営の厳しさをきちんと理解して応援しようとしている姿が見受けられる」と述べ、社会保障費2200億円削減の撤廃や後期高齢者医療制度廃止などの方針も評価した。 

 安藤氏を擁立した日本医療法人連盟の日野頌三委員長は、「医療崩壊という言葉で表されるような状況が、国会にじかに伝わっていないという実感を持ち、是非現場の声を届けたいという思いで病院団体として初めて推薦した」と説明。「人柄、見識、今までの業績を勘案して、一番候補者としてふさわしい」と述べた。 

 4月の診療報酬改定について安藤氏は、「10年ぶりのプラス改定であり、疾患別リハビリなどへの評価も非常に良かった」と述べた。一方、手術料については、「大病院でなければできないような手術に関しては相当(点数が)付いているが、地域医療を守る病院が行っているような(盲腸などの)手術については全くと言っていいほど評価が少なかった。その評価をきちんとすることが、セーフティーネットにつながる」との認識を示した。さらに「医療崩壊を防ぐためには、入院基本料をある程度の水準に持っていくことが一番大事だと思っている」と述べた。 

 日野委員長は選挙に向けた戦略について、18日に具体的な作戦を詰めるための会議を開くとした上で、「全国比例区で出るので、ブロック別に担当者をつくり、特に力を入れて各地域に(われわれの)考えを浸透させていきたい」などと述べた。また、各病院の職員やその家族、患者などに選挙への協力を要請し、目標として「できれば50万票以上を狙いたい。少なくとも20万票以上欲しいと考えている」と語った。 

■病院団体で推薦、「反日医ではない」-全日本病院政治連盟・西澤委員長 

 また、この日の会見には、推薦団体である全日本病院政治連盟の西澤寛俊委員長や、一般社団法人日本慢性期医療協会の武久洋三会長らが出席した。 
  
日本医師会が擁立した候補者を推薦していたこれまでの流れを一変し、病院団体から推薦したことについて西澤委員長は、「反日医ということではない」と述べた上で、日医と病院団体ではそれぞれの役割が異なると強調。「今回はいろいろな政治の流れがあり、病院団体がここにきて一つにまとまったのではないかと思う」との考えを示した。 
さらに、「これからの医療は病院医療が中心ではないかと思う」と述べ、国民に質の高い医療を提供し、信頼関係を築いていくために、安藤氏に国会議員として制度・政策を立案し、実行に移してもらいたいとした。 
  
また武久会長は、「(日医に)不満があるというよりも、全体のバランスを考えると、勤務医の状況も非常に厳しく、病院の医療崩壊の速度が速いことから、われわれもやむにやまれず立ち上がったということ」と述べた。