泉大津市立病院 「病院管理看護部門 経営塾」2011年2月13日

 





             泉大津市立病院 
    『病院管理看護部門 経営塾』2011年02月13日 
     書評① 

            看護監(部長職)杉原多可子 

  超高齢、少子多死時代が到来し、医療界は急激な変遷を遂げている。時代の要請、変化に対応していくためには、非営利組織として漫然と経営を考えていてはその存続は危うい。 
医療の質を保証しながら組織の永続性を追求し続けるために、病院最大の母体である看護部門が経営に参画する意義は極めて大きい。 

本書は、日々の組織運営、交渉において苦慮する看護管理者にとってまず手にとって見る価値が十分にある。 
何故なら、多くのビジネス書からは得られない、具体の実践・交渉に関する項目をQ&A、コラムで示されており、大変興味深い。 
さらに、注目すべきは、財務のプロである筆者が診療報酬加算のシミュレーションを、どのように解釈し、どこに焦点を当て、ステークホルダーへの交渉ツールとして活用していくかまで言及されており、実践学として深い学びが得られる。 
また、CD-ROMはすぐに拝借できる便利ツールである。 
本書は、時代の変化を読み取り、生き抜く実践書として、看護管理者のみならず病院管理に参画する医師・コメディカル・事務局の方々にも是非一読をお薦めしたい一冊である。 

  



『病院管理看護部門 経営塾』  書評② 

              2011年02月13日 
   ペイシェント・ジャーニー合同会社 
               代表 塩飽 哲生 

人口の高齢化に伴い医療ニーズが増えるにも関わらず、国にはそれを支えるだけの財源が十分にないため、医療費は削減される方向にあります。 
DPC研究班のある先生は、現状の仕組みのままでは、5年とは持たないとおっしゃっていました。 

このような厳しい経営環境の中で生き延びていくためには、経営者のリーダーシップ、そしてスピードが成功要因になります。 
さらにこれらリーダーシップ、スピードを支えるのは、ひとりひとりのスタッフの知恵と行動力です。 

本書は、病院が生き残り戦略を考えるための知恵がわかりやすく書かれており、看護部門に限らず、医師、コメディカルスタッフ、研修医をはじめ、様々な部門や職位のスタッフが最低限知っておくべきことが書かれています。 
これらの内容を理解した上で、現状の病院運営に疑問をもち、主体的に行動する組織を作ることが、大切だと考えます。 

まずは、本書を教科書として、主要なメンバー50名から100名を対象として勉強会を開くのはいかがでしょうか。そんな組織が、隣にあったら、もし私が院長であれば、怖くて仕方がありません。 





書評③ 『病院管理看護部門 経営塾』 

               2011年02月11日 

        病院経営ストラテジスト 井上 貴裕 


病院経営は“勘と経験”が優先され、客観的な数値に基づいた議論が行われづらい傾向があります。 
この背景には、病院幹部及び職員の数字を上手に使い、活用できるスキルが不足していることが関係しているものと考えられます。 

“医療はお金じゃない”と信じて患者さんのために献身的に尽くす姿は、病院が病院らしくある原点であり、私は世の中からもっともっと高く評価されるべきだと思っています。 
しかし、現行の限られた診療報酬の中で、自院が生き残り、成長していくためには客観的な数値に基づいた議論は不可欠です。 
とはいえ、何を学んだらいいかわからないという方も少なくないはずです。 

そこで、東日本税理士法人の副所長の長英一郎氏がこのたび非常にわかりやすい本を出されました。 
先生のご著書を拝読することにより、病院の管理に欠かすことができない数値について基礎から学ぶことができます。 

また、CD-ROMも付いており、自動計算で収支改善に向けてのシミュレーションができることも本書も大きな魅力になっています。 
今まで会計を学ぶ機会がなかった方、もう一度基礎から病院管理について勉強したい方はぜひ一度お手に取っていただければと思います。 
必ず得るものがあるはずです。 


書評④ 『病院管理看護部門 経営塾』 

               2011年02月11日 
       医療法人社団 志聖会 
       犬山中央病院 理事長秘書兼管理部長補佐 
                 池田 幸一 


将来の看護師副院長の入門書として 

看護師には「経営」という現実世界に、一定の距離を取っているフシが感じられる時がある。 
しかしよりよい看護を提供する為には、病院経営は避けて通れない現実である。 

ましてや病棟は病院経営の急所であり、病棟は看護師の独壇場だ。その管理の手法を身につけることにより、経営層が理解できる数値や用語で説明し、主張できる看護師の育成が可能であり、そのセンス持った看護師が待望される看護師副院長像の一つだと考える。 

この「病院管理看護部門経営塾」はその入門書としてうってつけである。 
面倒な理屈や難解な説明ではなく、概要を掴むことや、考え方のポイントなどが丁寧に解説されている。 
付属のCDのエクセルシートや解説動画もわかりやすく、初学者には頼もしい。 
欲をいえば、エクセルシートはまだ一考の余地があると思う。しかしこれは各自がさまざまに加工すればよいのであり、こういうこともまた訓練だ。 

また、経営指標である病床利用率や回転率、紹介率など将来の看護部長が掌(たなごころ)にしてほしい内容であり、病院管理を目指す事務職員なども目を通して、経営的視点を養ってほしい。 
また経営企画室や電算室などのスタッフも看護師へわかりやすく説明するツールとしても使用できる。 

特筆すべきは著者が現場の実態を知悉している点であろう。そのホットな知識(例えば深夜勤務のタクシー代など)から言及する視点は、とかく部外者に冷淡な医療スタッフから「我が意を得たり」と好意的に迎えられると期待している。 



書評⑤ 『病院管理看護部門 経営塾』: 
                2011年02月05日 
        Nファイナンシャルプランナー 

私はファイナンシャルプランナーという職業柄、財務諸表についての知識は持っているが、医療法人の経営については全く知識がない。 
そういう私でさえ『病院管理看護部門経営塾』を読み終えた後には、病院経営についての大まかなガイドラインが理解でき、財務諸表データから病院経営が垣間見ることが出来たことはとても興味深かった。 


上場企業などは財務諸表がホームページなどにディスクローズされているが、医療法人の財務諸表を見る機会は多くの人にとって、なかなかないだろう。 
財務諸表についての基本を分かりやすく解説した上で、綿密なデータを駆使し、病院経営の本質を明らかにしている。 
医療法人の経営を専門にサポートしている著者だからこそのノウハウがたくさん詰まっている点で特に病院関係者の方々には非常に価値ある一冊である。 


今後あらゆる組織は、損益計算書と貸借対照表をしっかり管理しなければ、生き残る事さえ困難である。最高の医療を提供するだけでは経営は成り立たない。病院経営において財務マネジメントはますます重要になってくるからこそ関係者の皆様には財務管理のテキストブックとして活用していただき、より健全な病院経営に役立てほしいと思います。 

ファイナンシャルプランナーN