特定看護師の創設「断固反対」-日医定例会見

 



特定看護師の創設「断固反対」――日医定例会見 
2010.03.15 The Doctor   
  

 日本医師会の羽生田俊常任理事は、2月24日に開催された定例記者会見において、厚生労働省「チーム医療の推進に関する検討会」の報告書素案の中で示され、大筋で了承された「特定看護師(仮称)」の創設に関してコメント。 
「日本医師会のすべてを懸けて」断固反対する考えを明らかにした。 
  
「特定看護師」は、看護師の業務拡大を図るため、現在は医師しか行えない侵襲性の高い医療行為について、その一部を自律的に実施できるとする新職種。 

厚労省が示した素案では、「深部に及ばない創部の切開」等を含む、処置や検査等の医行為が、特定看護師が行うことができる行為として例示されている。 

同省では来年度からモデル事業を実施する方針で、安全性が評価された場合は、保健師助産師看護師法(保助看法)を改正し、特定看護師の実施可能な医行為を、法律上で明確に位置付ける予定。 
  
羽生田常任理事はこれに対し、「10回目の会合で、それまで全く議論されてこなかったものが報告書の中に出てくること自体がおかしい」と批判。 
看護師の業務拡大については、02年に医政局長通知によって「診療の補助」に変更された「静脈注射」の例を挙げ、あくまでも現行法の範囲内で行うべきとの考えを示した。 
 また、特定の医行為を法律で明確化すれば、特定看護師以外が業務を行えないケースが増加するとし、「全ての地域医療は崩壊する」と指摘。モデル事業についても、「トライアルで患者さんを実験台にしていいのか」と批判した。 
  
「チーム医療の推進に関する検討会」は、3月に報告書をまとめる方針。同検討会の委員を務めている羽生田常任理事は、次回の会合について、議論の内容次第では途中退席も辞さない姿勢を見せている。 


http://www.nurse.or.jp/home/opinion/newsrelease/2010pdf/20100218.pdf