氷見市民病院(氷見市 堂故市長)医師数が民営化前より増えるなど診療体制は整った



氷見市民病院(氷見市 堂故市長) 
公設民営化は、地域医療と病院職員の雇用を守り、市の財政破たんを回避するために必要な選択だった。医師数が民営化前より増えるなど診療体制は整い、軌道に乗ってきた。新病院には、定住促進の観点から、得意の診療分野を持ち、高水準の医療を提供できる地域の中核病院になってもらいたい・・・・・ 


市町村2010年展望と課題 氷見市 堂故市長インタビュー 観光戦略の部署新設 
2010.01.07北国新聞   
  

 ―今年4月に3期目の任期満了を迎える。仕上げの年として平成21年はどうだったか。 

 「21年度は、19年度から取り組む行革プランの最終年度。事務事業の見直しなどで歳出は計画より削減できたが、国の三位一体改革の影響で地方交付税が大幅に減り、目標だった最終年度での収支均衡は達成できない見込みだ。このような厳しい中にあっても、4月に洋風庭園『氷見あいやまガーデン』がオープンし、10月には能越自動車道氷見IC―氷見北IC間が開通した。市出身の漫画家、藤子不二雄〓(○の中にA)さんのキャラクターを生かしたまちづくりも進み、交流人口拡大に向けた基盤は整った。厳しい時こそ知恵を絞れば、さまざまな芽が出る。次にステップするためのエネルギーを蓄えられた」 

 ―今年4月、氷見市鞍川で金沢医科大学氷見市民病院の新病院建設が始まる。20年4月の公設民営化以降の手応えと新病院が目指す方向は。 

 「公設民営化は、地域医療と病院職員の雇用を守り、市の財政破たんを回避するために必要な選択だった。医師数が民営化前より増えるなど診療体制は整い、軌道に乗ってきた。新病院には、定住促進の観点から、得意の診療分野を持ち、高水準の医療を提供できる地域の中核病院になってもらいたい」 

 ―能越道氷見IC―氷見北IC間の開通で、市が目指す200万人交流実現に弾みがついた。今後の観光戦略は。 

 「氷見の魅力は何といっても『食』だ。民宿や飲食店を中心とする氷見三昧(ざんまい)グループ、氷見カレー学会など、市民の間に食文化を盛り上げる動きが出てきたことは素晴らしい。食に関して、間口が広く奥行きが深い全国ブランドのまちにしたい。食以外にも、遺跡や獅子舞、定置網など観光資源は豊富だ。しかし、観光客にはバラバラな印象を与えるため、氷見を丸ごと体験、体感できるようメニューを取りまとめたい。氷見に何度も来てもらえる仕掛けづくりも必要だ。そのために新年度は、観光戦略を考える心臓部ともいえる部署を新設したい」 

 ―どんな1年にしたいか。 

 「明るい希望を引き寄せる年にしたい。市民病院建設など大型プロジェクトが相次ぎ、今後3、4年は厳しい財政状況が続く見通しだが、市民が安心できる市政を展開する。第8回北日本新聞新春色紙展に『温故知新』としたためて出品した。氷見には400年以上の歴史を持つ越中式定置網や全国ブランドの食材といった先人から受け継いだ確かなものが多い。この宝をさらに磨きたいとの誓いを込めた」