地域医療振興協会撤退の真相 その2

 

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『地域医療振興協会撤退の真相』 

  共立湊病院組合議会 将来構想調査特別委員会   
     委員長  山田  直志 

・・乃木坂スクール講演記録2010・12・4 抜粋・・ 

「その2・・共立湊病院組合の13年間を振り返っての課題」 

①医師が確保され、8科150床の医療機能が確保された。 
    平均して、入院120床(80%)、外来300人/日  
    ⅰ ここ数年減少傾向にある。  ⅱ 地域間の利用のアンバランス 

②救急医療では、貴重な搬送先としての役割を発揮している。 
   救急搬入900件(現在は1500件)、時間外4000件(救急を含)            
    ―大半が1次で、コンビニも多い。 

③地域の中で、公立病院としての役割を発揮してきだろうか 
   病院の地域連携などは十分ではなかった。 
    地域から病院を支えていく取り組みは十分ではなかった。 

④赤字が目前となり、契約内容が大きな課題となる。 
    減価償却費相当分などの負担をしない地域医療振興協会 
    みなし寄付、本部上納金などの多額な計上が見られた。 



「その3「撤退発言」を行い移転と新病院建設を催促した協会の動向」 

① 公募に応ぜず、その後2回の要請では回答さえ出さなかった。 
    平成21年の公募に応ぜず、理事会で撤退を決定した。 
      その理由は、① 減価償却相当の負担は重い。 
               ② 19億円の建物では地震なども心配 
               ③ 4億円程度の医療機器では十分な医療困難 

② 50億円の病院計画を県と推進 
    県が協会と相談して提示した計画案では、総事業費約50億円 
    市町の財政負担が2億5千万円程度見込まれていた。 
    支援していた町長でさえ、この計画では無理と公募を認める態度 
  
③ 同じ医療圏で隣町の河津町、新病院建設を自己資金で行う計画が。 
    救急を行うためにと民間の伊豆下田病院(療養60床)を購入 
    今井浜駅裏の土地を購入し、1期60床、2期90から145床を計画 



「その4  改革推進委員会は何を決めたか」 

1) 改革推進委員会の構成(平成20年9月1日設置) 
   長 隆(総務省公立病院改革懇談会座長)小出 輝(順天堂大学名誉教授) 
   明石勝也(聖マリアンナ医科大学理事長)栗谷義樹(独立行政法人山形・酒田病院機構理事長) 
   岩堀幸司(東京医科歯科大学大学院非常勤講師)遠藤誠作(当時福島県三春町保健福祉課長) 
   小山田惠(社団法人全国自治体病院協議会名誉会長))亀田隆明(医療法人鉄焦会理事長) 
  
2) 答申内容の概要 
  ① 中核病院としての機能  2次救急を担う、入院150床、外来手術機能充実 
  ② 建設地と建築方式    下田市旧南高跡、プロポーザル方式による建設 
  ③ 指定管理者を公募によって選定する 


公募の条件 
 ①  公立病院としての役割を果たすため交付されている交付税部分(救急)など、  
  一定額については病院に交付する。 
 ②  原則利用料金制を採用する。 
 ③  ①以外の病院経営の赤字補填は行わない。 
 ④  減価償却費は徴収する。 
 ⑤  常勤医 10 名以上を確保する 

3) 組合の受け止め 
    平成20年12月13日 運営会議(首長で構成)と議会全員協議会を連続して開催し、答申を基本方針と して確認した 


「その5 公立病院としての役割を発揮してきだろうか?」 


○ 地域に根ざした取り組みは進まなかった。 
   医師会や保健師などとの連携もなかった。 
   地域での講座講習などもあまり見られなかった。 

○ 組合と指定管理者の話し合いの場は運営協議会だけで、そこでは 
   契約の問題、施設改修、医療機器購入が主な議題であった 



要因は何か? 

◎ 組合の側は、病院経営について無知のまま運営していた。 
   赤字、負担と言う視点でしか見ていない。  首長 
   議会では、継続性の視点から減価償却費の負担を求めた  
◎ 地域医療振興協会から地域医療のビジョンは聞くことがなかった。 
   赤字の病院の面倒を見てやる。 
   新病院の長期ビジョンを策定出来なかった。 
   下田に移転すべきと言う発言程度。