遠隔診断 コスト100分の1 府立医大←→中核5病院 市販の機器活用=京都



遠隔診断 コスト100分の1 府立医大←→中核5病院 市販の機器活用=京都 
2010.11.18読売新聞   
  

 ◆新生児の心臓画像送信 

 京都府立医大(上京区)は、府内にある五つの中核病院で撮影された新生児の心臓超音波画像を同医大に送り、専門の医師がその場で診断する遠隔システムの運用を17日から開始したと発表した。市販されているビデオサーバーを使用して、防犯カメラの画像を送信するのと同じ要領で送るため、安価でシステム運用できる利点があるという。 

 同医大と連携するのは、与謝の海病院(与謝野町)、舞鶴医療センター(舞鶴市)、福知山市民病院、綾部市立病院、田辺中央病院(京田辺市)。同医大と高速大容量の光ファイバーで結ばれ、心臓奇形など先天性で重度の心臓病が疑われる新生児の画像データを送る。 

 五つの病院にはそれぞれ小児科があるが、より専門的な知識をもった同医大小児循環器・腎臓学教室の医師がデータを見て、診断や助言を行う。 

 使用するビデオサーバーは一般に流通しているもので、高速回線導入費と併せても、コストは数万~20万円台で済む。全国各地で導入されている同様のシステムと比べて100分の1ほどに抑えられるという。また、超音波画像以外にも、ビデオや内視鏡、気管支ファイバーといった動画送信もできる。 

 当面、年50件程度の利用があると見込まれる。担当する浜岡建城教授は「今後は各地の診療所を含めてネットワーク網を一層広げ、地域医療の向上に役立てたい」と話している。