健闘している加西市民病院・・・・・



健闘している加西市民病院・・・・・ 
<リポート北播>・北播5公立病院 09年度決算出そろう 軒並み赤字苦しい経営 三木 唯一の健全化団体に 西脇 昨秋以降は改善進む 加東 純損失1億2720万円に 加西 常勤医増え患者数増 小野 病床利用率低下響く 
2010.09.23神戸新聞   
  

北播5公立病院 09年度決算出そろう 軒並み赤字苦しい経営 

三木 唯一の健全化団体に 

西脇 昨秋以降は改善進む 

加東 純損失1億2720万円に 

加西 常勤医増え患者数増 

小野 病床利用率低下響く 


 北播磨の5公立病院の2009年度決算が出そろった。救急などの不採算部門を抱え、深刻な医師不足の影響を大きく受ける公立病院。09年度は、加東市民病院が赤字に転じたため、医業収支、総収支とも5病院が軒並みマイナスになった。苦しい経営を強いられる各病院の決算を検証した。(北播総局取材班) 


 経営が最も深刻なのは三木市民病院だ。04年度に52人いた常勤医師(研修医含む)は、09年度には一時35人にまで減少。同年度には県内唯一の経営健全化団体に転落した。 

 09年度決算の総収支は、約7億8450万円の赤字。市の一般会計から約10億円が繰り入れられており、事実上、1年間で18億円近い赤字を出したことになる。市からは、資金繰りの長期貸付金約9億円も入っている。 

 医療行為による損益を示す「医業収支」の赤字額は、前年度より約1億8310万円改善したが、約12億1580万円は5病院で最も多い。 

 入院、外来を合わせた患者数は前年度比で14・8%(約2万5300人)の大幅減に。病床利用率の64・7%も北播で最低だ。患者減少に歯止めがかかっていない。 

 医師を除く職員給与の平均7%カットなどで支出を抑え、09年9月から診療報酬単価が高い「7対1(患者7人に対し看護師1人)看護基準」を満たしたことなどで、赤字幅を縮小した。 

 経営健全化計画により、13年度までの4年半で30億円の赤字削減を掲げる。13年10月には小野市民病院との統合病院を開院。スムーズな統合のため、経営改善は急務だ。 

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 三木市民病院と同様に不良債務(資金不足額)を抱えるのは市立西脇病院。一般会計から法定以外の3億円の補助を受ける。医師不足や改装工事による患者制限などが響いたためだが、昨年秋の全面オープン以降は着実な経営改善の道を進む。 

 09年度は経常損失(約4億7千万円)が08年度より1億円以上改善。総患者数は入院、外来とも08年度を上回り、合計で約1万5千人増えた。病床利用率も3・7ポイント増の82%になり、5病院では市立加西病院と並び高い数字に。10年度は90%台をうかがう勢いだという。 

 総収支は14億円を超える、5病院でも際立つ赤字だが、同病院は「旧病棟解体などによる簿価減」と説明。不良債務についても12年度で解消する見込みとしている。 

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 加東市民病院は、08年度は約2500万円の黒字だったが、09年度は約1億2720万円の純損失を計上し、赤字に転じた。赤字は06年度以来3年ぶり。08年度よりも、患者数は約8千人減り、病床利用率は5・8%低下。厳しい財政の中、一般会計からの建設改良経費約1億3千万円で、最新鋭MRIを導入するなど、設備投資を進めた。 

 5病院で西脇とともに患者数が08年度を上回ったのは市立加西病院。ほかの病院が医師不足に苦しむ中、若手医師が集まるなど、過去最高の常勤医となり、眼科、泌尿器科の入院医療が再開した。赤字は前年度比で約1億円改善された。 

 小野市民病院は、病床利用率が低下し、赤字も約6500万円膨らんだ。新型インフルの影響や、眼科の医師が退職したことなどが要因。ただ、内部留保資金は近隣で最も多い約19億円。病院は「経営が苦しいという訳ではない」としている。