阪南市立病院関連特別委員会傍聴




阪南市立病院関連特別委員会傍聴 (onnanokazeブログ引用させていただきました) 

2010年08月31日(火) 
午前10時から、第2回評価委員会及び評価委員会の答申を受けて、特別委員会が開催された。 
特別委員会委員には27日付けで評価委員会から出されてきた「阪南市立病院改革プラン評価・答申にあたって(要請)」の資料が配布されていた。 
コピー代金を支払って、委員会が始まるまでに、私も答申書を手にしておいた。 
評価委員会から出されてきた答申書は、7ページからなるもので、 

Ⅰはじめに、 
Ⅱ阪南市立病院の現状、 
Ⅲ病院財務指標の総括、 
Ⅳ-1異なる経営形態の採用  
Ⅳ-2指定管理者制度の採用 
Ⅴまとめ からなり 

Ⅳ-2で示されたように、 
阪南市立病院の現状においては、地方公営企業法の一部を適用した現経営形態では収支を均衡した病院経営の維持はより困難になる恐れがある。 
また、診療体制、応需能力を自ら回復することが困難であるだけでなく、これからは常に医師と看護師等がやりがいを持って働き、また、求職するに足る魅力を備えていかなければならない。さらに、市立病院においては老朽化病棟に現地建替えが計画検討されており、こうした諸条件を乗り越えて市民生活に資する病院にしていくためには、指定管理者制度の採用が最適であると答申する。 
となっている。 

市長から、なんとか公設公営で病院を残そうと頑張ってきたけど、一般会計からの繰り入れも底をついてきている。 
このままでは公設公営は無理。医師招へいも困難と判断。 
指定管理者制導入を進めていきたい。 
この市長の説明と答申書(要請)を受けて、全委員から質疑・意見が出された。 

K委員:指定管理者採用との答申が出され、市長から指定管理導入の方向が示されたが、今日の特別委員会開催後、議員の考えを聞いてから市の方向性を決めても良いのではなかったか。 
公設民営とのことだが、大学医局に医師招へいを頼ることは出来なかったのか。 

市長:評価委員会でもおっしゃっていたが、大学医学部でも医師招へいは難しい。 
和医大にもお願いに行ってるが、医師招へいは難しい。 

K委員:答申書にも建て替えの文字が出ているが・・・ 

副市長:評価委員会のメンバーの皆さんにも病院を見てもらった。 
その時、老朽化が顕著で・・・建て替えて・・・とおっしゃっていたのが、答申書の文字になったのだろうと思う。 

赤井副院長:病院を建て替えないと医師は来ないでしょう。 
私が病院へ来た時は、耐久年数は7年と言ってた。 
それから相当の年月が過ぎている。 
建て替えなしでは医師は無理だろうと思う。 
100億の話が出た時、行けるかと思っていたが政府方針コロコロ変わって25億円になった。 
25億円(泉佐野、貝塚、阪南)、潜り込めることが出来て感謝している。 
この25億円では建て替えは無理だろうと思う。 
政府方針コロコロ変わるので、早急に手を打つべきであると考える。 

公設民営は英断だと思っている。 
新しい医師を迎えて魅力ある病院、次の医師、来たくなるような病院、働きたいと思う病院を作っていきたい。 

私たちが働けるのは、もうそう長くは無いと思ってる。後の人、働きやすい環境、快く働ける病院をを作っていきたい。 

看護婦長:看護婦が三分の一に減っている。 
新しい病院ということで、3年前とみんなの気持ちは変わってきている。 
新しく立ち上げる病院は一生の思い出になるように頑張りたい。 
働く職員のために労働環境整備が必要だろうと考える。 

Ⅰ委員:指定管理者になって民間が手を挙げてきたら、職員は公務員でなくなる。皆さん方が雇用される保証はない。 

市長:十分にその部分は考えていく。職員との協議で、全身全霊で対応していく。 

I委員:退職金はどれぐらい必要か。 

I課長:来年3月退職として、約6億程度と想定している。 

I委員:今回の評価委員への費用は250万円+消費税と聞いている。 
評価委員会では改革プランの議論が行われず、初めに指定管理者採用の結論ありきでは、行政内部で議論が出来たのではないか。 

市長:特例債を受けて改革プランを作成した市は、評価委員会の開催を義務付けられている。 
手続き上、開催した。 

I委員:答申を受けて議員はどう考えるかという委員会。 
十分議論した後、方向性を決めたらいいのではないか。 
地域医療をどう守っていくのか。 
市民の安心・安全をどう守るのか。 
市民参画で議論するべきである。市民参画は不可欠である。 

市長:議員の皆さんには市民の代表として意見いただいている。 
また、前に進めるためには条例改正が必要である。 
可決されない限り前へ進めない。 
特別委員会は何回も開かなければならない問題である。創る会の皆さんともどのような形で合意を得るか、いろいろ進めていきたい。 

I委員:市民への情報提供は? 

副市長:HPで掲載する。 
今後の病院のあり方は市民の考えを聞きながらは、困難と思っている。 

―15分休憩― 

k委員:大いなる賛意を示したい。今後のスケジュールは? 

副市長:来年3月から指定管理者導入が最もふさわしいのではないかと思う。 
9月議会に上程できればと考えている。 

F委員:指定管理者と建て替えはどういう位置関係にあるか。 

副市長:答申ではセットになって居ないと考えている。業者が現状の病院で良いと判断すれば建て替える必要はないと考える。 

F委員:市民の声を反映していくべきと考えるが。業者に丸投げで良いのか。 

市長:病院のあり方で、業者に丸投げとは考えていない。仕様書作っていく。 

F委員:市民の声を聞く場を設けて欲しいし、アンケートも実施して欲しい。 
(この質問に対して明確な答弁がされなかったので) 

副院長:(今の質問を受けて)指定管理者が決まらないと。。。選定するにあたって市民の意見、当事者(医師、看護師)の意見を十分考えていくということ、どういうふうにされていくのかなということかな。 
行政に口出しするなと言ってたが、当事者(職員等)達がこの地域にはどんなニーズがあるのか良く分かっているし。。。 
医師達が来ていただいてやっていけるもの、市民が不便に思っているものを作って欲しい。

副市長:市民参画必要だが、声を聞くと救急、産科、小児科が出てくると思う。 
現実に仕様書に書くと誰も来ないだろう。議員の意見を聞いたうえで、市の仕様書まとめていく。 

<私の傍聴記> 
市立病院を継続していくためには、公設民営でないと無理であると評価委員会では早い段階で結論を出されていた。 
阪南市をあらゆる角度から分析して、今の段階で公設公営は無理と判断されたのは最もな事。 

私が思うに、指定管理者採用の答申は、既に26日には出来あがっていたのだ。 
そして、評価委員会の中では市長に答申は出されなかったが、マスコミには委員会終了後、発表されていたのだ。 
でないと27日一斉に各新聞の朝刊に掲載されるわけがない。 

余談になるが私が議員現職の時(2年前の12月)、「阪南市は病院を廃院にするしか道は無い。 
それを議会で発言できるのはあなたしかいない。 
是非次回の議会で発言するように!」と強く仰った方が居た。 
外部の方だけど、外部から見ると危なさが良く分かる。 
また、市民が市立病院を当てにしていない、病気になれば他の医療機関へ行く、これは今に始まったことではない、ということもその人は見通していた。 
内部にいると、どうしても贔屓目に見てしまう。それが判断を鈍らす結果になるのだが。。。 

市立病院のあり方として、副院長が「公設民営は英断」だとおっしゃったこの一言に尽きる。 

今日の委員会は委員から活発な意見が出されたが、各議員は議論をしつくしたという実感は持てなかったのではないか。 
出来るならばもっと時間をかけて議員達が納得するまで、議論をしつくしておく必要があるのではと思う。 
市長はこれからも何回も開催すると言っておられたが、最初の段階で丁寧に議論はしておくべきと思う。 

公設民営になった経過、議論などは議員から市民に伝えられていくのだから、先ず議員が言いたいこと、聞きたいことを行政は正確に質問者が納得するまで、説明しておく必要があるのではないか。 

また、市民の声を聞く場は考えていないとのことだったが、私はどうかと思う。 
なぜなら、市民と対話することによって行政の現状や考えをきっちり伝えることが出来るし、市民も病院問題で自分の意見を発言したり、また、医師や職員から説明を聞いたりすることで、深く理解することが出来るようになる。 
市民が、病院をもっと身近に感じる事が出来る絶好のチャンスだと思う。 
そして、患者にもなってくれる。 
市民から逃げてはいけない。市民の口封じをしてはいけない、と私は今日の答弁を聞いていて強く感じた。 

委員会は12時30分ごろ終了。傍聴者は16人。そして、マスコミ関係者多数。 
次回は、9月10日(木)予定。