12年度末で破綻状態 累積赤字、15年度で48億円に 玉野市民病院 /岡山県



12年度末で破綻状態 累積赤字、15年度で48億円に 玉野市民病院 /岡山県 
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/c-zaisei/hospital/pdf/okayama_h21/okayama090525_05.pdf 

http://www.kct.ne.jp/~byoin/pdf/kaikaku08.pdf 
2010.08.18 朝日新聞  
  

 玉野市民病院(玉野市宇野)は17日、新たに医師が確保できず経営悪化が続けば、2012年度末で債務超過となり、実質的な破綻(はたん)状態に陥るとの試算を公表した。 
累積赤字は15年度で約48億1千万円に膨らむという。(塩野浩子) 


 同病院で開いた、有識者や市民でつくる「病院改革検討委員会」で明らかにした。 

 同病院は、内科、外科、産婦人科、脳神経外科など12診療科で199床ある。 
だが医師数が大幅に減り、現在は定数に6人不足する14人(内科5人、外科・小児科・産婦人科各2人、整形外科・泌尿器科・回復期リハビリ病棟各1人)しかいない。 

 診療報酬のマイナス改定などで経営も苦しい。 
赤字転落は1992年度で、その後も経常収支が悪化。2008年単年度の赤字は約3億4500万円、累積赤字は約24億4千万円にのぼり、08年度の病院事業の総収益約20億円を上回っている。 

 過去3回、経営改善計画を作ったが収支は改善せず、今年6月、医師や有識者、市民ら17人による改革検討委員会を立ち上げた。 

 17日にあった2回目の会合で明らかにされた、市民712人から有効回答を得たアンケートによると、経営について「市の補助金を投入してでも維持」29%に対し、「補助金を少なくし、経営努力で維持」28%と、税金投入派と自助努力派が拮抗(きっこう)していた。 

 委員からは「高度な医療を求める人は岡山市に行く。リハビリや在宅療養支援など、地域医療の拠点にしていくべきだ」「外来診療だけでは大幅な収入増は見込めない」などの意見が出た。 

 委員長を務める岡山大学病院の森田潔院長は「地域医療における公的病院の役割は大きい。存続の方向で、気軽に行ける病院にする具体策を考えたい」と話している。 

 年内に委員会としての提言をまとめ、それを基に病院側が来年2月に経営改善計画を作成する予定。