福島県三春町立三春病院は福島県が運営していた当時、支出全体の8割を占めていた人件費を6割に減らすなどして前年度に引き続く黒字決算となる見通し

福島県三春町立三春病院は福島県が運営していた当時、支出全体の八割を占めていた人件費を六割に減らすなどして前年度に引き続く黒字決算となる見通し。・・ 
公立7病院収支改善 21年度見込み改革プラン成果 ―本社調べ―(福島民報2010.07.28) 

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=D3676DF4FF5DABF08BB1924CDDD3F77D?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=13219 
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/kenritsubyouin_kaikakugaiyou.pdf  
  

 福島県内の市町村や事務組合が設置する公立病院の平成二十一年度決算で、未公表の一病院を除く十病院のうち、七病院が前年度より赤字幅が圧縮するなど収支改善を見込んでいることが二十七日までの福島民報社の調べで分かった。 
二十一年度は国のガイドラインに基づく公立病院改革プラン導入の初年度で、各病院がプランに沿って経費削減策や増収策を講じた成果とみられる。 
ただ、収支が好転した病院を含め七病院が依然、赤字となる見込みで、引き続き経営改善に努める。 

■依然、赤字経営多く   

 調査は県内の十一病院を対象に行った。 
指定管理者が運営する猪苗代町立猪苗代病院は「法人全体としての公表の準備が整っていない」とし、同病院を除く十病院が回答した。 

 赤字額が膨らむ厳しい状況が続いていた中、七病院の経営が前年度より上向く見通しだ。 
また、六病院は改革プラン初年度の目標達成も見込んでいる。 

 公立藤田総合病院(国見町)は赤字額が二億七千万円以内で、前年度の五億三千八百万円から半分以下になる見通し。 
昨年十月に回復期リハビリテーション病棟を設け、整形外科などで手術を受けた患者の受け入れを始めた結果、入院患者が増え、収入増につながったという。 
改革プランでは二十一年度の赤字額を五億円としており、収支目標に対しても大幅改善となる。 

 公立岩瀬病院(須賀川市)は赤字額が一億一千二百万円で、前年度の四億八千二百五十万円の四分の一に減る見込みだ。改革プランに比べて赤字額は約一億円少ない。 
職員のボーナスを一カ月分削減したり、管理職手当を見直したりして人件費を抑えた。 

 いわき市立総合磐城共立病院は、看護師一人が患者七人を受け持つことで診療報酬が手厚く配分される「七対一看護」を導入。 
収支は前年度より約九千万円改善する予定。三春町立三春病院は県が運営していた当時、支出全体の八割を占めていた人件費を六割に減らすなどして前年度に引き続く黒字決算となる見通し。 

 収支は全体的に改善傾向にある中、依然、七病院が赤字決算を見込んでいる。 
各病院は人件費や事務経費などを抑制したり、医療サービスの向上などに取り組み、収支改善をさらに進める。 

 ただ、勤務医不足などで医業収益が伸び悩んでいることが赤字決算の大きな要因となっている。 
病院関係者は「医師が一人増えるだけでも収益は大きく変わるが、地方では競争が激しい」と、医師確保が難しい現状を指摘する。 

 一方、今春の診療報酬改定で手術料や十四日以内の入院料が引き上げられており、収支改善につながるとの期待もでている。 

※公立病院改革プラン 総務省が地域医療の安定のため、各自治体に策定を要請した公立病院の経営改善計画。 
総務省のガイドラインに基づき、平成21年度から、おおむね3~5年の間に取り組む診療科目の増加や人件費削減の経営効率化策、独立行政法人化といった運営形態の改善策の方針などを盛り込む。 
収支や病床利用率の数値目標も定める。 
改善計画に基づく事業は国の交付税措置を受けることができる。 

■県立病院初年度の目標達成見通し 

 県立病院の二十一年度決算見込みは、総額十七億三千万円の赤字となっているが、改革プランで想定した二十一年度の赤字額十八億六千万円の目標額を一億三千万円下回り、目標を達成する見通しとなった。 
二十七日に開かれた県立病院事業経営評価委員会で示された。 

 患者数は前年度より減少したものの、「七対一看護」の導入や修繕費などの経費節減、国からの臨時交付金などで増収を図った