地域の病院として残したいという市民の気持ちが強いのだから、それに応えることが重要だ。産んで育てられて、お年寄りたちが相談できる病院にしたい。また、薬剤師や看護師がもっと臨床にかかわれるようにしたい




地域の病院として残したいという市民の気持ちが強いのだから、それに応えることが重要だ。産んで育てられて、お年寄りたちが相談できる病院にしたい。また、薬剤師や看護師がもっと臨床にかかわれるようにしたい 
           
 看護学部創設考える 水田宗子・城西国際大理事長に聞く /千葉県 
2010.01.26朝日新聞 )  
  
城西国際大学の水田宗子理事長はこのほど、朝日新聞のインタビューに、地元の期待が強い看護学部創設も前向きに検討する意向を示した。(高木和男) 

――教育の基本方針は。 

 92年に設立された新しい大学で、地域に密着しながら、学際的な知識をつけてもらい、国際社会でも活躍できる人材を育成することを理念としている。 

 ――東金市などの地元では看護学部の創設を期待する声が強いが。 

 東京に近く、温暖で豊かな千葉にもっと多くの人が住めるようにするには、医療がしっかりしていなくてはいけない。 
安心して子供を産んで育てられる地域にならないと。教育と医療、介護は大切だ。 
薬学部がある大学なので、看護学部創設は前向きに考えていく。 
地域に貢献したい。 
地元自治体や医療機関などによる奨学金や様々な支援態勢を検討しながら、理事会などで検討していきたい。 

 ――地域とのかかわりは積極的に進めるのか。 

 社会人の育成は大学だけでできるものではなく、地域の経験や技術のある方々と一緒に取り組んでいきたい。学生たちが積極的に社会に出て、インターンシップや研修を受けていかなくては、一人前の頼りにされる人間にはならない。 

 ――具体的な取り組みは。 

 地域の方と古代米を栽培するほか、棚田の世話、桜並木の修復、九十九里浜の美化、防犯パトロールなど多岐にわたる。地域と一緒にプロジェクトを作ることで、学生たちは学内で教員たちが教えられないことを学んでいる。 

 ――成東病院が地方独立行政法人化されて発足する「さんむ医療センター」の評価委員も務めているが。 

 地域の病院として残したいという市民の気持ちが強いのだから、それに応えることが重要だ。産んで育てられて、お年寄りたちが相談できる病院にしたい。また、薬剤師や看護師がもっと臨床にかかわれるようにしたい。 


 ○看護師が不足、地元から要望 東金市、九十九里町など 

 東金市にある城西国際大に看護学部の新設を望む意見が地元から出ている。山武市にある組合立国保成東病院が地方独立行政法人化されて今年4月に開業予定の「さんむ医療センター」をめぐって、看護師不足対策が大きな課題となっているからだ。 

 同センターの病院運営の基本となる中期計画を協議した評価委員会でも、委員からこうした要望が出た。 

 同委員会では結論は出ていないが、地域医療センター構想を進めている東金市、九十九里町も、同大に看護学部設置を要望している。 


 ◆キーワード 

 <城西国際大> 水田三喜男・元蔵相(故人)が設立した城西大学の姉妹校として1992年4月に東金市に開学。薬学部、福祉総合学部、経営情報学部、メディア学部、国際人文学部、観光学部があり、今年4月に環境社会学部が開設予定。