共立湊病院「JMAと協議」合意



共立湊病院「JMAと協議」合意 
南伊豆地域1市5町「1年間の空白」議論なし2010年4月29日  読売新聞 

http://www.jinai.jp/facilities_area.html 

  
指定管理者の問題で揺れた共立湊病院。南伊豆地域での役割を巡りさらなる議論が求められている(南伊豆町湊で)   

南伊豆地域の1市5町でつくる一部事務組合が運営する共立湊病院(南伊豆町)の2011年4月以降の指定管理者選定問題で、1市5町の首長は28日、下田市で組合運営会議を開き、神奈川県海老名市の社会医療法人「ジャパンメディカルアライアンス(JMA)」に引き受けてもらう方向で協議を進めることで合意した。 

新しい指定管理者のめどは立ったが、下田市に移転・オープンするまでの間、病院が診療を行えなくなる恐れがあるほか、新病院が南伊豆地域でどのような役割・機能を果たすのかの議論も不十分。多くの課題が残っている。(松本貴裕) 

■期限切れ 

 同病院の現在の指定管理者「地域医療振興協会」(東京都)の契約期間は11年3月いっぱいで切れるため、組合は新たな指定管理者選びを進めた。 

09年8月に下田市の医療法人に決まったが、法人は12月に辞退。10年4月にJMAとの協議が始まったが、組合管理者の鈴木史鶴哉・南伊豆町長によると、JMAは12年春の新病院オープン時から診療を始める――との意向を組合に伝えている。 

 鈴木町長は「協会の指定管理者の期限切れから新病院オープンまでの約1年間、病院をどうするのかは未定」と話す。 

下田市の石井直樹市長も28日の記者会見で、「新病院のオープンまで、現在の病院で診療してもらえるよう、協会にお願いするほかない」と述べた。 

地域医療に1年間大きな空白ができる懸念があるのに、28日の組合運営会議ではこの期間への対応策についてほとんど議論はなかったという。 

■将来像は? 

 移転後の新病院の位置づけもはっきりしない部分が残る。南伊豆地域では2次救急の指定病院として、共立湊病院と西伊豆病院(西伊豆町)の2病院がある。 

共立湊病院の2009年度の利用者12万1779人のうち、下田市と南伊豆町だけで外来の87・1%、入院患者の78・8%を占める。 

 もう一方の西伊豆病院は西伊豆、松崎2町の救急患者を受け入れる。西伊豆広域消防本部によると、09年1~12月の救急出動885件のうち、西伊豆病院に搬送したのは697件だったが、共立湊病院は18件にとどまる。 

 下田市への移転後も、地域の中核病院としての共立湊病院の位置づけは変わらない。 
だが、新病院がどのような診療内容を備えるのか、他病院との役割分担をどうするのか、将来像はまだ見えてこない。