済生会まず255床に病院総合計画 10年以内に375床

2010.6.8 北海道新聞 
済生会まず255床に病院総合計画 10年以内に375床 
新市立病院は388床予定 規模重なる 
  
 北海道済生会の小樽病院(梅ケ枝町、287床)と、西小樽病院(長橋3,200床)の統合案の概要が7日、明らかになった。統合は2段階を踏み、まず小樽病院の機能を軸に255床の新病院を、5年以内に開設。現在の11診療科に加え、消化器や糖尿病、呼吸器などを強化する見通し。次に重度心身障害児・者の治療などを担う西小樽病院の機能を統合して、10年以内に375床を目指す考えだ。(宮本武) 
  
 済生会は「建設地を含め、新病院構想は公表段階にない」とするが、計画概要は関連する医療関係者らへ提示し始めたもよう。大学病院などとの協議を踏まえ正式に固める。 
 第1段階の統合後は17科・255床の規模とし、うち一般病床は205。脳血管疾患や重い骨折などを負った患者が、社会復帰を図る時期に専門的な医療に当たる「回復期リハビリテーション病床」は、現在の42床から50床に増やす方針だ。 
 一般病床の内科部門では、総合内科のほかに、呼吸器科を新たに設けるよう想定。消化器は外科と協力し「消化器センター(内視鏡センター)」を新設。栄養土や理学療法士を含めたチーム医療で、早期発見や合併症発生を防ぐ「糖尿病・内分泌センター」も作る予定となっている。 
 循環器内科は、新たに心臓カテーテル審査などのほか、救急治療や回復期へ向かう心機能のリハビリテーションに対応する考え。 
 新市立病院の計画概要案策定にあたって市は「済生会は整形外科や、回復期リハビリテーションに強い」と位置づけている。 
 このため、発病直後の症状が激しい時期に対応する急性期の機能を済生会は充実させない―との認識も出ていた。 
 これに対し、計画内容を知る医療関係者は「済生会の案はむしろ急性期病院で、回復期までトータルで担える形を狙っている」とみる。「新市立病院が23科・388床で、規模やオープン時期なども重なりが多く、医師確保でも競合は必至だ」との指摘もあり、小樽の医療連携の将来像をめぐって論議を呼びそうだ。