経済産業副大臣増子輝彦さんのクウェート、サウジアラビア出張概要-



経済産業副大臣増子輝彦さんのクウェート、サウジアラビア出張概要- 

●(増子輝彦経済産業副大臣より、医療ツーリズムが我が国の成長戦略の柱である旨述べたところ、)医療ツーリズムは非常に興味深い。クウェートでは、糖尿病が多いことが大きな課題。ガンや心臓病も多い。是非保健大臣と会うべき。保健大臣との会合を自分がアレンジしても良い。 
●(、日本に保健大臣を招待する旨述べたところ、)まずは日本の担当者にクウェートに来ていただき、何らかの合意文書を作ったらどうか。また、日本で英語を使える病院が増えることを期待。 

出張期間  平成22年2月21日(土)~2月24日(水) 

目的と成果 

【クウェート】 

(1)第15回日クウェート民間合同委員会(※)に出席し、水資源や電力等のインフラ整備、再生可能エネルギー導入に関する協力等について意見交換を実施。 

※第15回日クウェート民間合同委員会の主な参加者 
   日本側  齋藤 共同議長((株)みずほコーポレート銀行取締役会長)、岡本 中東協力センター理事長、小長 AOC参与、武藤 特命全権大使 
   クウェート側  アル・サグル共同議長、シマーリ財務大臣 

(2)サバーハ首長、ナーセル首相、アハマド石油相、シマーリ財務相、シュレイアーン電力水相等と会談。 

1鳩山政権はクウェートとの関係を一層緊密にし、友好関係を強化していく考えであることを伝え、クウェート側から歓迎された。 

2大規模プロジェクトを含むクウェートへの投資促進や、来年の国交樹立50周年交流事業を通じて、日クウェートの関係を一層強化していくことを確認。 

3太陽光をはじめとした再生可能エネルギー、省エネルギー、原子力発電に関する協力を推進していくことで合意。 

4医療ツーリズムの協力についての意見交換に向けて調整することで一致。 

5BOT(Built Operation Transfer)等について情報交換を進めることで一致。 

(3)首長の指示によりシェイカ・アムサール殿下(首長の妹)主催で、首長所有の自然保護区において大規模な昼食会が開催された。 

【サウジアラビア】 

(1)第11回日本サウジアラビア・ビジネスカウンシル(※)に出席し、日サ産業協力タスクフォース活動について議論したほか、ニュービジネス、金融、水、鉱物などのビジネスにつき幅広く意見交換を行った。 
    ※第11回日本サウジアラビア・ビジネスカウンシルの主な参加者は以下のとおり。 
日本側  齋藤 共同議長((株)みずほコーポレート銀行取締役会長)、岡本 中東協力センター理事長、小長AOC参与、遠藤 特命全権大使    
サウジ側 ジュレイシー共同議長、ゴサイビ経済企画大臣、ハカミ経済企画副大臣、トルキスターニ駐日大使 
(2)ゴサイビ経済企画大臣、ホサイン水電力大臣、アブドルアジズ石油鉱物資源省副大臣(殿下)、スレイマン商工省次官等と会談。産業協力、中小企業協力、人材育成、インフラ整備、省エネ・原子力・再生可能エネルギー協力等について意見交換を行った。 

1  鳩山政権はサウジアラビアとの関係を一層緊密にし、友好関係を強化していく考えであることを伝え、サウジアラビア側から歓迎された。 

2  水ビジネスについて、ハイレベル(局長級)での定期協議を開始することで合意。 

3  研修やワークショップをはじめとした省エネルギー、再生可能エネルギー分野の協力を加速することで合意。 

4  原子力分野の専門家派遣で協力する方向で調整することに合意。 

5  医療ツーリズムの協力についての意見交換に向けて調整することで一致。 

6  日サ間の産業協力タスクフォースの活動を一層推進することを確認。 

7 投資協定を推進することを確認。日GCCFTAについて意見交換。 


4.クウェートでのバイ会談、意見交換会の概要 

(1)サバーハ首長との会談 

サバーハ首長から以下のコメントあり。 
●(当方より、日本企業による太陽熱複合発電やNAS電池のプロジェクトに言及したところ、)再生可能エネルギーや環境の分野で日本の技術や知識を必要としている。個人的にも太陽光等に非常に関心があり、日本との協力を期待。 
●(当方より、原子力発電協力の可能性について聞いたところ、)今原子力の平和利用につき、フランスと協議を進めているが、日本とも原子力をはじめ様々な分野での協力ができると考えている。 
●租税条約の締結(2月17日)を歓迎する。さらに、投資協定を含む協定交渉の促進を希望。 

(2)ナーセル首相との会談 

ナーセル首相から以下のコメントあり。 
●トヨタやいすゞ等のクウェートでの躍進ぶりからも日本とクウェートとの経済関係が良好なのは明らか。 
●(当方より、再生可能エネルギーやCO2-EOR等、2008年の共同声明の進展を説明したところ、)進展を聞いて嬉しい。鳩山総理を含め双方の要人の交流をさらに活発にしたい。また、日本からの投資を拡大したい。 
●これから、経済関係のみならず、(来年の日ク国交樹立50周年に向け)文化交流も進めていきたい。 


(3)アハマド石油大臣との会談 

アハマド石油大臣から以下のコメントあり。 
●(当方より、再生可能エネルギーやCO2-EORなど2008年の共同声明の進展について説明したところ、)クウェートはエネルギーの多角化戦略を進めており、太陽光発電、今後は原子力発電も考えている。NAS電池のプロジェクトも大変興味深い。 
●日本への石油輸出は予定どおり行う予定。OPECでの生産枠も確保している。 
●他方、石油・天然ガスは引き続きクウェートの主要産業。今後も製油所の新設・改修、海上・陸上での油田の探鉱などの分野で、日本企業の参加を期待。 


(4)シマーリ財務相との会談 

シマーリ財務大臣から以下のコメントあり。 
●日本企業の投資を歓迎しており、クウェートが2008年に制定したBOT法の詳細につき、財務省事務方から、日本政府及び企業に情報提供を行いたい。 
●今後は、プロジェクトの一部をBOT方式で行う。日本企業にとってもチャンスであると認識。 
  BOT法:クウェートが民間企業を活用してインフラ整備を行うために整備。制度の詳細について日本企業は強い関心。 


(5)シュレイアーン電力水大臣との会談 

シュレイアーン電力水大臣から以下のコメントあり。 
●電力水省は再生可能エネルギー導入に取り組んでおり、再生可能エネルギーの導入、BOT方式によるNAS電池のプロジェクト、既存のグリッドのスマートグリッド化を今後進めていく。(これを受けて、当方から再生可能エネルギーの技術評価にあたっては、経済産業省の知見を活用して欲しいと説明。) 
●クウェート政府はフランスと協力し、原子力の導入を検討しているが、日本企業の参入も歓迎であり、原子力委員会事務局長を紹介したい。 


(6)シェイカ・アムサール閣下主催昼食会 

●サバーハ首長の指示により、首長所有の自然保護区(320km2)において、シェイカ・アムサール閣下(首長の妹)主催の最大級のもてなしがあった。 
●水処理、環境保護、人材育成等幅広いについて意見交換を行い、日クウェートの関係を一層深化させていくことで一致。 

(7)現地日本企業との昼食会 

●現地でビジネスを行っている商社等の日本企業と朝食会を開催。企業から以下のコメントあり。 
中東諸国の懸念は、水、健康、教育。この分野での日本の協力を期待。 
インフラ、家電等では韓国、中国企業がビジネスを急速に拡大。他方で、中東には日本製品に対する信頼感は高いことから、日本企業にもチャンスがある。 
省エネ分野等の標準制度整備への協力を国主導で強化すべき。 
今回の増子副大臣訪問におけるクウェート側の対応は極めて厚遇。これはクウェートの日本に対するメッセージとしてしっかりと受け止めるべき。 

(8)アル・サグル 日ク民間合同委員会共同議長との会談 

●(当方より、医療ツーリズムが我が国の成長戦略の柱である旨述べたところ、)医療ツーリズムは非常に興味深い。クウェートでは、糖尿病が多いことが大きな課題。ガンや心臓病も多い。是非保健大臣と会うべき。保健大臣との会合を自分がアレンジしても良い。 
●(当方より、日本に保健大臣を招待する旨述べたところ、)まずは日本の担当者にクウェートに来ていただき、何らかの合意文書を作ったらどうか。また、日本で英語を使える病院が増えることを期待。 
●先方から、クウェートでは、法制度の環境整備はできており、既に様々な情報提供を実施済みであり、日本からの投資拡大を強く期待しているとの指摘があった。さらに多くの国が積極的にクウェートに投資している中で、日本からの投資が遅れているのは極めて残念である旨の発言があった。