愛知県常滑市の公立病院改革の進め方は,全く評価できない



愛知県常滑市の公立病院改革の進め方は,全く評価できない 

1・愛知県が主催した昨年十二月の「公立病院等地域医療連携のための有識者会議」(座長・松尾清一名古屋大病院院長)で「(常滑市民病院は)半田病院との医療機能連携を進める必要がある」との指針が示されたにも拘らず 新常滑市民病院の検討委員会 の委員長が 当該病院の院長であり 委員構成も偏っていたため再編ネットワークを検討せず 結論は名大などの理解を得られるはずがなく医師招聘は難しい 病院の存続自体が困難になろう 

2・要請にもかかわらず名大医学部関係者が新常滑市民病院の検討委員会に参加しなかったことは本気で改革に取り組む姿勢がないと言わざるを得ない。 

3・二百五十床で百五十七億円など 超豪華病院の新築計画は呆れる 総額50億で十分である。
氷見市民病院は同規模で50億である 



ちた特報ニュースのつぼ 常滑の新市民病院建設 苦しい懐事情も勘案 3月議会が最終期限? 市長の判断に注目 大学や周辺病院 太いパイプづくりが重要 
2009.02.17 中日新聞  
  
 【愛知県】昨年、有識者らによるあり方検討会が設置され、必要性や規模、設置場所などが話し合われた常滑市の新市民病院。病床数二百五十の総合病院を常滑地区ニュータウンに建設するのが妥当との案が昨年十月、市に示され、市側の回答が注目されてきた。三月二日から始まる市議会が回答の最終期限となりそう。片岡憲彦市長はどのような判断を下すだろうか。(中山敬三) 

 「常滑ニュータウンに建設するという決定になるのは間違いないだろう。統合で県立高校が減った上、総合病院もないというのでは、とても常滑に住んでほしい、住みたいとは言えない。問題は、規模、中身だ」という市民の希望交じりの声をよく耳にする。 

 現在の市民病院(病床数三百)は、二〇〇七年度の赤字が三億九千万円。〇八年度はさらに赤字額が増える見込みだ。昨年八月に呼吸器内科と産婦人科の医師が一人ずつ退職したため、分娩(ぶんべん)などに対応できず、入院患者が収支のボーダーである百九十五人に達しなかったのが響いたという。 

 いかに空きベッドを少なくするかが、経営を大きく左右する。知多横断道路の常滑インターチェンジに近いニュータウンに移ることや新築効果で患者増の追い風になると予測がある一方で、二百十床だと建設費は百三十五億円なのに対し、二百五十床の場合百五十七億円まで上昇するという試算もある。職員の給与カットを余儀なくされている市の苦しい懐事情と勘案してどのような決断を下すのか注目される。 

 また、中身である診療科目については「現行十九科を維持するとともに、周辺病院にない血液内科などの新たな診療科の設置を検討すべきだ」との検討委員からの意見があった。 

 患者確保のためには魅力的な意見だが、県が主催した昨年十二月の「公立病院等地域医療連携のための有識者会議」(座長・松尾清一名古屋大病院院長)で「(常滑市民病院は)当面、半田病院との医療機能連携を進める必要がある」との指針が示されたように、診療内容の分担化に流れは傾きつつある。 

 要請にもかかわらず名大医学部関係者が昨年の新常滑市民病院の検討委員会に参加しなかったのも、これからの医師確保に不安を残す。市長がどんな判断を下すにしても、周辺病院や大学との太いパイプづくりが、公立病院を運営する上で重要な仕事となる。