東近江市立蒲生病院・能登川病院 2病院の新築は急ぐべきであるが 国立滋賀病院 近江八幡市立総合医療ンタ-4病院との再編ネットワークも必須課題となる。




 東近江市立蒲生病院・能登川病院 2病院の新築は急ぐべきであるが 国立滋賀病院 近江八幡市立総合医療ンタ-4病院との再編ネットワークも必須課題となる。滋賀大学・京都府立医大も協力姿勢である。 問題解決の特効薬は地域医療を守るためのリーダーシップと 選択と集中で医師に魅力のある経営体質にする事である 


[東近江市の課題]市長選を前に(上)市立2病院、赤字23億円読売新聞(連載)=滋賀 
2009.02.05   
  

 
◆医療“過疎”圏 住民、利用呼びかけへ 

 室内のコンクリートの壁面は劣化で毛羽だったようになり、触るとぱらぱらと崩れた。天井を見上げると雨漏りのしみ。「洗面台が落下したこともあるんです」と職員はため息をついた。 

 34年前に建設された病棟の老朽化が進んでいる東近江市立蒲生病院(120床)。改築が急がれるが、旧蒲生町時代の改築計画は止まったままだ。 

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市内には、蒲生病院、能登川病院(同)という二つの市立病院があるが、この数年で各地の公立病院と同様、医師不足などが原因の経営悪化に陥っている。2007年度の累積赤字は2病院で約23億円に達する。 

 蒲生病院の常勤医師は9人で、04年より4人減。04年度に73・6%だった病床利用率は07年度、48・5%と落ち込んでいる。能登川病院 用率が85%から61・9%に減少した。 

 医師確保のため、市は08年10月から最大500万円の就業支度金給付制度を始めたが、3件の相談があったのみ。2病院とも当直体制をぎりぎりで維持しているのが現状だ。 

 2病院の診療圏は重複しない。蒲生病院は周辺に開業医が1軒しかなく、“町のお医者さん”として一次医療も担っている。市が昨秋に行ったアンケートによると、蒲生地区の住民の84%、能登川地区の住民の92%がそれぞれの病院を必要と答えた。「病院の経営難の話を聞き、心配で眠れなくなった」という声が聞かれるほど、地域に不可欠な存在だ。 

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 市は08年1月、2病院の運営などを検討する市立病院等整備委員会を発足させた。医療関係者、住民らの委員が協議を重ね、同11月に中間報告書を作成。医師確保策の継続、病院間の連携強化、人件費の削減案などを示した。市病院管理課は「2病院を持ちこたえさせるため、報告書に基づいて懸命に取り組む」とする。 

 住民も病院を救おうと動き始めた。1月24日、蒲生地区のまちづくり協議会などが2病院の院長を招き、現状について聞く会を開催。約400人が詰めかけた。協議会の藤村久男事務局長は「病院の利用を呼びかける活動などを進めていきたい」と話す。 

 問題解決の特効薬はない。地域医療を守るためのリーダーシップが求められている。 


 東近江市長選が8日、告示される。05、06年に1市6町が合併して誕生し、面積、人口とも県内で3番目となった市が抱える課題を、2回にわたって報告する。