静岡新聞 委員会報告 評価・・・ 賀茂地区の首長たちが昨年県に答申(委員会報告)の内容を紹介した際、県は参考として医療機器の更新も含めた約五十億円の建設費予測など提示した。しかし、首長たちがその後、身の丈に合った建設費を三十億円以内としたことは評価したい。

 

 



静岡新聞 委員会報告 評価・・・ 賀茂地区の首長たちが昨年県に答申(委員会報告)の内容を紹介した際、県は参考として医療機器の更新も含めた約五十億円の建設費予測など提示した。しかし、首長たちがその後、身の丈に合った建設費を三十億円以内としたことは評価したい。地元企業に配慮することも合わせて模索してほしい。 さらに、賀茂地区の市町は県内でも特に財政が厳しい現実がある。例えば、協議中の賀茂地区一市三町合併などの大きな行革を住民と共に成し遂げ、医療の投資財源を確保するなどの自助努力が欠かせないだろう。 

 賀茂地区は約八万人の人口と、年間約一千万人の観光客が訪れる地域だ。病院の移転建設を通じ、関係者たちは地域に必要な医療体制を新たに構築するぐらいの気概を持って協議してほしい』 


湧水=共立湊病院移転新築-医療提供の意義忘れるな(松岡雷太/下田支局) 
2009.01.24静岡新聞 )  
  

 賀茂地区で唯一の公立病院「共立湊病院」(百五十床、南伊豆町湊)の移転新築計画が進んでいる。昨年二月、自治医大OBでつくる同病院の指定管理者「地域医療振興協会」の“撤退宣言”に端を発した協議は現在、外部専門家で構成された「病院改革推進委員会」の答申に沿って検討されている。病院管理を担う関係者たちには、「地域に必要な医療を提供する」という自治体病院の存在意義を見失わない議論を願いたい。 

 自治体病院は地域の要請に応じ、医療水準の向上や民間では難しい不採算医療を支える目的で設立されている。共立湊病院は一九九七年、当時の国立病院再編に伴い、国や県の手厚い支援を受けた賀茂地区の全自治体が一部事務組合を構成し、業務を引き継いだ経緯がある。手薄な地域医療や救急医療を確保し、住民生活や観光客の安全・安心を担保するためだ。 

 仮に今、賀茂地区に同病院がなければどうなるだろうか。二次救急患者を診る施設は私立の「西伊豆病院」(七十八床)のみ。当然、病院機能がまひするほどの患者数が集まるだろう。隣接の医療圏域に救急搬送される患者も増えるはずだ。共立湊病院は利用者の約八割が下田市と南伊豆町の住民だが、賀茂地域全域の医療の確保、特に救急体制の維持に大きく貢献しているといえる。 

 答申でも病院機能として救急体制が重視され、救急専門医の配置が検討された。一方、病院建設費は医療収益を考慮した額に抑えるべきとし、むしろ医師や看護師の待遇改善に経費を使う必要性を強調した。

 賀茂地区の首長たちが昨年県に答申の内容を紹介した際、県は参考として医療機器の更新も含めた約五十億円の建設費予測など提示した。しかし、首長たちがその後、身の丈に合った建設費を三十億円以内としたことは評価したい。地元企業に配慮することも合わせて模索してほしい。 

 さらに、賀茂地区の市町は県内でも特に財政が厳しい現実がある。例えば、協議中の賀茂地区一市三町合併などの大きな行革を住民と共に成し遂げ、医療の投資財源を確保するなどの自助努力が欠かせないだろう。 

 賀茂地区は約八万人の人口と、年間約一千万人の観光客が訪れる地域だ。病院の移転建設を通じ、関係者たちは地域に必要な医療体制を新たに構築するぐらいの気概を持って協議してほしい。 

 (下田支局・松岡雷太) 



新病院建設費、30億円以内が妥当-共立湊運営会議 管理者公募へ選定委も 
2009.01.21静岡新聞   
  

 南伊豆町湊の自治体病院「共立湊病院」の移転・新築問題をめぐり、病院を管理する一部事務組合をつくる賀茂地区一市五町の市町長と組合議長らによる「運営会議」が二十日、県下田総合庁舎で開かれた。新病院の建設費については三十億円以内が妥当と判断されたほか、指定管理者の公募に向けた選定委員会を置くことなどを決めた。 

 審議は非公開。同組合事務局によると、新病院の建設費は病院収益や資金面などを考慮し、事務局が試算した三十億円以内の金額で合意した。病院建設から運営にまで携わる指定管理者を公募するため、新たに専門家による選定委員会を設置する方針も確認された。 

 同組合は昨年、新病院の在り方などを提言した第三者委員会の答申内容を承認することで合意。移転候補地となった旧県立下田南高跡地(下田市六丁目)の無償貸与などを含め、県にも答申内容を説明している。 

 【写説】新病院の建設費などについて協議した共立湊病院の運営会議=県下田総合庁舎