自治医科大学は10年後には 廃止すべきである!



自治医科大学は10年後には 廃止すべきである! 
(存在の)無駄について関係者は知っているが、役人の天下り先だから言わないだけである。 
自治医科大学も、防衛医科大学も実は要らない。 
早くやめればいい。(前日本学術会議会長 黒川 清)「日本の医療は変えられる」東洋経済社2009年12月17日刊 P95~P98以下参照 


「医師不足をどう解消すべきか」  

・・・中長期的な疾病構造の変化から死に際しての精神のよりどころまで、日本の医療制度のあり方について考えてきたが、日本の医療制度の中で一番大きな問題は、OECDの中で人口当たりの医師数が一番少ないということである。 
医師不足をどう解消していったらいいのだろうか。 
女医さんは辞める方が多いといわれる。 
しかし、医師という職業はハードワークだが、実は割合に独立した職業でもある。子供ができても、週1回の勤務ということができるという意味では非常に女性に向いている職業なのである。 
今は医学部の学生の35%が女性で、医師全体の15%ぐらいが女性である。女性が医師としてやりたい分野はある程度限定的で、たとえば外科系は少なく問題だといわれるが、外科医が特に多く必要な社会でもない。 
問題は医療の提供体制である。 
また、きちんとした技術を持った専門医を必要な数だけ育成することが必要である。そのための制度をぜひ導入すべきだし、その資金は公費で賄うべきである。 
そして公費を出す代わりに、医師には社会的な義務を果たしてもらう。 
そういう意味では、アメリカやカナダの高等教育、医学教育や研修制度には見習うべき点が多い。
たとえば、私はアメリカに15年いたが、アメリカの職業教育システムは、医学教育、研修とも、質・量ともに極めて水準が高く、人を育てるのに優れている。 
日本の医学部を出た人がアメリカに来て研修医として正規の臨床トレーニングを受けると、出口ではほとんど同じレベルになる。 
医師はどの社会にも、どの時代にもひつようである。 
途上国でも国立大学で医師を育成し、税金を使っているわけだから過疎地に5年ぐらい行くといった義務を与える。 

日本ではそのために自治医科大学の制度が作られた。 
自治医科大学を作ったとき、いわゆる無医村といわれる地域が全国に2500カ所程度あった。 
今でも無医村は900程度あり、その数は減っていない。この制度では、毎年2人程度の学生を、各都道府県の費用負担で自治医科大学へ行かせている。その代わり卒業後の7年間、その費用を負担した自治体の無医村で勤務する義務を負う。 
 この制度が出来たころは自治体にも費用を賄う税収があった。今は自治体もほとんどが赤字だが、やめたくてもやめられない。無医村があってもなくても、全自治体が参加しなくてはいけないことが問題なのである。 

たとえば、財政状況が赤字の神奈川県には、横浜市立大学など四つの大学があるのだから、自治医科大学ではなく、それらの大学に依託学生や奨学生という形でほかの大学に行かせるようにし、10年後には廃止することなどを考えていくべきである。 


公的費用の無駄を省く新たなビジョン 

公立の医科大学について、同様の無駄は他にもある。 
防衛医科大学は防衛医官をつくるために、全部丸抱えで医師の養成を行っている。 
その代わり卒業したら9年間防衛医官として勤務する義務があり、サマワヘでもどこへでも行く。 
それはよいとしても、問題は、そのために防衛医科大学が果たして必要かということである。 
防衛医科大学には教授や教官がいて、普通に診療をする附属病院もある。 
自治医科大学と同様、そこが無駄ではないだろうか。 
他の病院と競合しているわけで、無駄を省くという意味からも依託学生制度へと変えていくべきではないか。 

また、どこの国でも軍務に就く医師が必要であり、たとえば奨学金を海軍からもらえば、卒業したら海軍の将校として何年間か働くという義務がある。これに対し、日本では防衛医官を9年務めた後に、防衛医官として就職するポストがどのくらいあるのかといえば、このポストは90%以上が充足されており、空きはほとんどない。 
どこかおかしいのではないだろうか。 
他にも、旧労働省が作った産業医科大学がある。 
産業には労災病院が必要ということで、労災病院を方々に作ったが、労災病院と同様に、産業医科大学が必要だとしてつくられたわけである。 
しかし、いまや産業関係の病気や障害で病院に来ている人は労災病院の患者の5%程度しかおらず、一般の患者さんを対象に診療をしているのが現状で、普通の病院と競合している。 

このような無駄について関係者は知っているが、役人の天下り先だから言わないだけである。 
自治医科大学も、防衛医科大学も実は要らない。 
早くやめればいい。 
私は国立病院機構の評価委員長もしていたが、評価の対象に労災病院も一緒に加え、厚生年金病院、社会保険基金病院等、公的資金の入っている病院は一緒にして地域ごとの役割を考えていくべきだと考え、発言してる。 

最終的には医療は教育と同じで、国民が「これはひどい」と思ったときに、事態はようやく動いていくだろう。 
しかし、そこまで行くと回復するのに10~20年かかる。 
壊すのは簡単だが、壊れたものを作り直すのは大変である。今必要なのは、公的な医療サービスはこれだということを、はっきり描き出し、それを国民に示していくことである。 

黒川 清氏略歴 
昭和42年  3月 東京大学大学院医学研究科修了 
昭和44年  ペンシルバニア大学医学部生化学助手 
昭和54年  UCLA(University of California at Los Angeles)医学部内科 教授Professor of Medicine 
平成 元年  東京大学医学部第一内科 教授 
平成 8年  東海大学 教授、医学部長 
平成 9年  東京大学 名誉教授 
平成15年  日本学術会議会長 
平成15年  内閣府 総合科学技術会議議員(-18年) 
平成16年  東京大学先端科学技術研究センター教授(客員)、東海大学総合科学技術研究所教授 
平成16年  内閣府 沖縄新大学院大学学長諮問委員長 
平成17年  日本医療政策機構 代表理事 
平成18年 10月3日 内閣特別顧問 
平成18年 11月 政策研究大学院大学教授 

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(社)地域医療振興協会 と 学校法人 自治医科大学は 全く別組織である。 (学)自治医科大学の理事長が  
(社)地域医療振興協会の会長を兼務しているので 一体経営ではないかと思われている。。 
地域医療振興協会 詣でをしてきた 自治体の首長(知事・市町村長)は 同協会に対する過大評価を見直する必要がある。自治医科大学の医局・卒後指導委員会と接触の必要がある。 
(社)地域医療振興協会は「都心医療振興協会」に変質してしまったのではないかとの批判が多い。徳洲会と張り合って各地で大規模病院進出に 熱心である。過疎地である 共立湊病院から撤退表明するなど 公益認定法人としての資格が疑われる。 
民主党の天下り根絶 多額な補助金交付による過大な留保金返還の方針に沿って 防衛医大・産業医大と並んで 事業仕分けの対象に早晩なるであろう 

(社)地域医療振興協会 の本省等の出身者 理事一覧 
 元 東京大学医学部長 
 元厚生労働省大臣官房参事官 
 元厚生労働省大臣官房技術総括審議官 
 元国土交通省国土計画局長 
 元農林水産省大阪営林局長 
 元総務省大臣官房参事官 
 元総務省安全厚生推進室長 
 地方医務局長経験者で 理事ではないが 病院の事務長など管理職も多数いると言われている 

山梨県上野原市 上野原市立病院 専門委員である前自治医科大学教授 伊東 紘一 氏の 発言要旨をご紹介する 
「私は自治医大の医師派遣と 卒業生の面倒を見る担当者でした。自治医大が現在応援出来ているのは 中核病院の7つか八つで 200床以下の 自治医大にふさわしい病院に限定されています。 
上野原市立病院は 自治医大としては重点的応援はしていないと思う。地域医療振興協会なら 自治医大が バックにいるから派遣してくれると考えるのは 誤りです。県・市町村何千に派遣できるはずがないです。 
70%~75%の医師が義務が終わっても各県に残ってくれています」 


自治医科大学 医学部は、全寮制で、卒業後は採用枠都道府県の定めにより、公立病院を中心に9年間地域医療に従事することが求められている(4年半の僻地診療所・病院を含む)。6年間の学費は2200万円程度だが在学中は貸与され、卒業後9年間指定公立病院等に勤務した場合その返還は免除される。類似した制度を持つ省(庁)所管の医師養成機関として産業医科大学(厚生労働省所管)・防衛医科大学校(防衛省所管)がある。 

自治医科大学に対する補助金 20年度 
 国庫からの補助金      33億 
  地方公共団体からの 補助金 27億 
 地方公共団体からの 負担金 60億 

 ちなみに 東京女子医大 国庫補助金 39億 
             地方公共団体11億 


自治医大の素晴らしい 財務内容 
財 産 目 録(平成21年3月31日現在) 
正味財産 1570億! 



http://www.jichi.ac.jp/topix/jigyoukeikakutou/yosankessan/H20-2sikinsyusi.pdf 

http://www.jichi.ac.jp/topix/jigyoukeikakutou/yosankessan/H20-4taisyaku.pdf 

http://www.jichi.ac.jp/topix/jigyoukeikakutou/yosankessan/H20-5zaisanmokuroku.pdf