行政刷新会議 漢方薬の保険対象



行政刷新会議 漢方薬の保険対象 
・・・市販品類似薬を保険外とする方向性については当WGの結論とするが、どの範囲を保険適用外にするかについては、今後も十分な議論が必要である。・・・ 
漢方薬については「保険継続を」強調しました (行政刷新会議分科会第2WG 評価員 長 隆) 




漢方薬「保険継続を」・新生児体制困難 事業仕分けに反発、医療現場も 
2009.12.02 朝日新聞  
  

 政府の行政刷新会議の事業仕分けに対し、医療現場から反発の声が相次いでいる。公的医療保険の対象から外す候補に漢方薬が挙げられたことから、日本東洋医学会など4団体は1日、保険適用の継続を求める陳情書を、約27万人の署名簿を添えて長妻昭厚生労働相あてに提出した。(編集委員・出河雅彦、武田耕太) 


 事業仕分けで保険から外す対象になったのは、医師の処方箋(せん)がいらない市販薬の類似薬。範囲について刷新会議は「今後も十分な議論が必要」と述べるにとどめたが、事業仕分け用に財務省が作った文書には「湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されており、医師が処方する必要性が乏しい」と書かれた。 

 同医学会の寺澤捷年(かつとし)会長(千葉大大学院教授)は患者と記者会見し、「同じ漢方薬でも薬局で販売される薬は、安全性を考慮して、有効成分の量が医療用漢方薬の半分に抑えられている」と述べた。 

 糖尿病を患い、5年前から2種類の漢方薬を服用している千葉大名誉教授の金子亨さん(76)は「足の血流が悪く、長く歩くと足が痛くなるが、漢方薬のおかげで悪化が食い止められている。保険診療から外れて薬代が高額になれば、治療が続けられない」と保険適用の継続を訴えた。 
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行政刷新会議「事業仕分け」 
第2WG 評価コメント 
評価者のコメント(評価シートに記載されたコメント) 
事業番号2-5後発医薬品のある先発品などの薬価の見直し 
●薬価、医療材料の価格を下げることは、国民にとっても、保険制度にとっても必要なことである。 
●医療業界は全体的に閉鎖的。健全な市場形成に向け取り組むべき。 
●先発薬の価格引き下げによって、1兆円の利益を上げている製薬会社の研究開発意欲が削がれるのか。 
●処方された薬を全て保険適用にすべきではなく、数量の制限、金額の制限を導入すべき。 
●薬剤の先発品を後発品価格まで下げることが望ましい。 
● 国民目線が欠如している。安全な薬を安価で提供すべき。医師・薬剤師が本人に説明し選ばせることも必要。国からももっと情報提供が必要。 
●市販品類似薬は保険対象外とすべき。単価比較をすれば、市販品の方が安くなるデータもある。材料の内外価格差も同様。 
●市販品を拡大して、保険適用外にするのは賛成だが、薬局だけでなく、スーパー、コンビニ、ネットで変える製品のスコープを広げて欲しい。 
●ドラッグラグを広げないよう、新薬の認可手続きを迅速化すべき。 

WGの評価結果 
後発医薬品のある先発品などの薬価の見直し 
見直し 
(廃止0名 自治体/民間0名 見直しを行わない0名 
見直し15名 
ア 先発品を後発品薬価を目指して見直し 13名 
イ 医療材料の内外価格差解消 12名 
ウ 調整幅2%の縮小 9名 
エ 市販品類似薬は保険外 11名 
オ その他 3名) 


 
行政刷新会議「事業仕分け」 
とりまとめコメント 
アの先発品薬価を後発品薬価を目指して見直すことについては当WGの結論としたい。 
但し、保険適用範囲をジェネリック価格に絞るべきという意見と、一般名処方を原則として後発品シェア拡大の為の情報提供を進めるべきという意見の双方が出ている。いずれにしても、トータルの薬価を大幅に削るという方向性で全体のコンセンサスは取れた。 
イの医療材料の内外価格差解消についても当WGの結論とする。 
ウの調整幅2%の縮小については、半数強の方の意見があったが、十分に議論ができなかったこともあり、有力な意見が示されたという取り扱いとさせていただきたい。 
エの市販品類似薬を保険外とする方向性については当WGの結論とするが、どの範囲を保険適用外にするかについては、今後も十分な議論が必要である。