「長妻新大臣は、いかに医系技監に騙されないようにするかが大切」というタイトルで、(左遷に左遷をされて出先機関のなかでも、くず中のくずの、と本人が言っている)空港検疫所支所で働いている厚生労働省医系技官(検疫官)の木村盛世氏が阿川佐和子と捨て身の対談をしている

 



「長妻新大臣は、いかに医系技監に騙されないようにするかが大切」というタイトルで、(左遷に左遷をされて出先機関のなかでも、くず中のくずの、と本人が言っている)空港検疫所支所で働いている厚生労働省医系技官(検疫官)の木村盛世氏が阿川佐和子と捨て身の対談をしている 



週刊文春 2009年10月8日号 
  
阿川佐和子のこの人に会いたい」木村盛世(厚生労働省医系技官) 
 以下対談の要所のみを紹介。 
  
・・・・(略)・・・・・  
  
木村:医系技官は悪の権化だから、省内でも浮いちゃってる。一番いけないのはその責任者でしょ。それがとんでもない悪党だから、私たちはその人を実名でメディアにどんどん書いてもらおうとしてます。上田博三健康局長っていうの。 
官僚は名前を出さずに仕事するし、公務員法に守られて民事訴訟も受けないけれど、健康局長という一億人の命を預かる重職にいながら、自分の首じゃなく一億人の首を賭けて仕事をするとんでもない人です。 

阿川:上田健康局長って、新型インフルエンザのワクチン輸入を阻止しようとした人ですね。 

木村:嘘ついてね。国立感染症研究所の田代眞人氏もその仲間。 

阿川:あれは国内の業者を守るため? 

木村:自分たちが利権関係を結んだ人を守るため。新型インフルエンザのワクチンは弱小四社しか製造を許可していないんですよ。 
大手ワクチン会社が臨床試験をすませたという情報もあるんですけれど、それは使わない。 

阿川:何でその四社なんですか。 

木村:利権ですよ。天下り先になるとかお金がからんでる。 

阿川:四社だけだから1300万人分の新型インフルエンザのワクチン製造も間に合わないって言ってるのに? 

木村:でも、最初にそれを打つのは自分たちと与党の議員と、あと(ゴマする真似をして)コレをしてきた人でしょ。だから、あの人たちにとっては100人分ぐらいあればいいのよ。(苦笑) 
  
・・・・・(中略)・・・・・ 
  
阿川:今回、政権が代わったことは木村さんにとっては一筋の光ですか。 

木村:まだよくわからないです。民主党がどう頑張るか。桝添さんは有能な大臣だったと思います。パフォーマンスは勘弁だけれど、あんな大鉈がふるえる厚労大臣っているんでしょうか。 

阿川:桝添さんを評価してらっしゃる。 

木村:桝添さんは大臣になりたてのときに医系技官が悪だと見抜いいたんです。それで、「医療改革は医系技官改革だ」って始めたんですよ。 

阿川:鋭い! 

木村:厚生労働省の中で実質的に一番ランクが高いのが医政局長と健康局長で、何十年も医系技官が引き継いでいた聖域ポストなんです。このへんの2,3人の意見だけで55兆円という医療費を使えるんですから。 

阿川:何に使ってたんですか。 

木村:補助金事業を多くして、使い道のわからないお金を自分たちの袖の下に入れていたのは周知の事実です。あるいは医系技官のトップの一人は「メタボ対策は大切だ」と思い込んで考えたメタボ健診を広めるためとか(笑) 

阿川:メタボもバカバカしい話なんですか? 

木村:そうですよ。メタボ対策が医療費削減になるなんて、どこにもエビデンスないんですから。 

阿川:根拠はないの!? 

木村:昨年桝添さんは、一番お金と権力を持っている医政局長から医系技官を外して、外から実力も政治力もある人材を連れて来ようとしたけど、医系技官が阻止したんです。 
今回は政権交代可能性のどさくさにまぎれて、医政局長を文系ポストの保険局長に異動させて、一番危険でおいしいポストから医系技官を追い出したんです。これはすごいことなんですよ。 

阿川:桝添さん偉い!でも、政権交代でいなくなっちゃって、年金問題を暴いた長妻(昭)さんが厚労大臣になりましたけど、この方への期待は? 

木村:長妻さんは、いかに医系技官にだまされないようにするかが大切。年金に切り込んだことはすごい才能だけど、これから根本的に解決できるかどうかはかなり難しい。 

阿川:民主党は2年で解決すると言ってますよね。 

木村:データが消えちゃってるんですから無理じゃないですか。 

阿川:全然期待してないのね(笑) 

木村:民主党も自民党の成れの果てだから。今のままだと、最悪のシナリオはお金がない民主党がだらだら政権を続けて日本を食いつぶし、挙げ句に官僚依存が再来し、また上田みたいなのが出てきちゃうこと。足立信也議員(厚労省政務官)みたいな優秀な人材をどう登用するかが運命を決めますね。 

・・・・・(略)・・・・・・