地域医療再生臨時特例交付金 情報

地域医療再生臨時特例交付金 情報 


①地域医療再生計画案 あす県の期限/青森と下北 策定見送り/八戸は抗議文 「期間短い」
2009.07.09東奥日報  
  

 医師不足など医療課題の解決を目的に政府が設置した「地域医療再生臨時特例交付金」について、県内6地域の保健医療圏のうち、青森と下北の2保健医療圏が、助成金交付の前提となる地域医療再生計画案を策定しない意向を固めたことが8日、両医療圏関係者への取材で明らかになった。一方、八戸地域保健医療圏の中核をなす八戸市は同日、県が10日に設定した計画案の提出期限に対し「提案作成の期間が短すぎる」との理由で、提出期限の延長を求める抗議文を県に発送した。 

 青森市民病院事務局によると、6月26日に開かれた地域医療再生計画に関する説明会後、青森市民、浪岡、平内中央、外ケ浜の各自治体病院の担当者が2度集まったが、計画案をまとめる時間が足りず策定を断念した。 

 青森市民病院の小鹿継仁事務局次長は「県に期限を延ばせないか申し入れたが断られた。圏域の再生計画について議論が尽くされていない中で、交付金を活用する計画を立てるのは無理だった」と話す。 

 むつ総合病院事務局によると、下北地域保健医療圏では、同病院の精神科病棟の建て替え計画が決まっており、再生計画案と並行して進めるのは負担が大きく、「建て替え計画に絞りたい」(高坂志一事務局長)との考えから、計画案策定を見送った。 

 10日の提出期限について、八戸市は「医療圏内の各自治体や医師会、各公立病院と合意を図り(説明会から土日を除く)正味10日間で案をまとめることは不可能」と判断。小林眞市長名で三村申吾知事にあてた抗議文を送り提出期限の設定をめぐる説明を求めるとともに、計画案取りまとめのため2カ月間の期間延長を要望している。 

 県健康福祉部の石岡博文次長は「八戸市の抗議文は届いておらず、青森医療圏からの公式な報告も受けていないのでコメントできない」としている。 

 計画案の提出期限設定について同次長は、6月9日に交付金の概要を記した通知文書を県内各市町村と医療機関に送付したとし、「十分な時間が与えられたとは思っていないが、全国および県内の各地域が競争にさらされていることを十分に理解してほしい」と話した。 



②栃木県が新たに委嘱する医師確保コーディネーターは、地域医療再生基金を活用。県医師会や大学病院などから推薦を受け、病院の枠を超えた県内の医師確保に取り組んでもらう    



とちぎ地域医療/28中核病院 4月調べ/常勤医849人に回復/新制度導入時の水準/偏在解消へ調整役/県が委嘱へ 

2009.07.10下野新聞   
  

 入院が必要な重症患者を受け入れる2次救急を担う県内28カ所の中核病院の今年4月現在の常勤医数(初期研修医を除く)は昨年同期比39人増の849人で、医師不足を招いたとされる2004年度の新臨床研修制度導入時の水準までほぼ回復したことが9日までに、県保健福祉部の調査で分かった。しかし医療圏によって医師数に格差があるほか、診療科別では外科系や産婦人科で回復が遅れている。県は本年度、新たに医師確保コーディネーター(仮称)を委嘱し、県内の医師確保・定着を目指す。(小林裕行(こばやしひろゆき)) 

 調査は県内二つの大学病院を除いて実施。診療科別の常勤医数は内科系351人(昨年同期比31人増)、小児科54人(同2人増)、産婦人科46人(同2人増)、麻酔科42人(同7人増)の4科は増加したが、外科系は昨年同期を3人下回る356人だった。 

 県内の医師不足は、研修医が自由に研修病院を選べるようにした新臨床制度導入翌年の05年から顕在化。県や各病院の努力などで07年から回復傾向が見られ、09年は内科系、小児科、麻酔科で04年の同制度導入時の医師数を上回った。 

 産婦人科はやや回復傾向にあるが、04年より、まだ5人少ない。外科系は20人以上少ない状況だ。県医師会関係者は「訴訟リスクが大きい診療科が敬遠される傾向があるようだ」と分析する。 

 医療圏別では宇都宮市を中心とする県東・央医療圏の268人に対し、県西(118人)や県南(105人)の各医療圏は半分以下で、ここ数年は横ばい状態が続く。 

 県南の病院関係者は「人気のある県央の病院に研修医が集中した結果、定員を超えた場合は他県に行ってしまうケースも多い」と指摘する。 

 県が新たに委嘱する医師確保コーディネーターは、国の交付金による地域医療再生基金を活用。県医師会や大学病院などから推薦を受け、病院の枠を超えた県内の医師確保に取り組んでもらう。 

 具体的には、県内病院で定員オーバーとなった研修医や、県内病院と定員・条件面などで折り合わず不採用となった医師を他の県内病院に紹介するなどの活動を行うという。 

■県内28中核病院の常勤医数(各年とも4月現在) 

診療科/2004年/05年/06年/07年/08年/09年 

内科系/341/302/304/299/320/351 

外科系/380/360/355/369/359/356 

小児科/49/48/42/46/52/54 

産婦人科/51/48/45/43/44/46 

麻酔科/37/35/36/37/35/42 

合計/858/793/782/794/810/849 

初期研修医/21/34/44/65/62/45