福島県立病院 再編ネットワーク 続々決まる



福島県立病院 再編ネットワーク 続々決まる 』   

双葉郡の2病院統合へ 県立大野と双葉厚生 県病院局方針=福島 
2009.01.15読売新聞   
  

 県病院局は、経営の効率化をはかるため、同じ双葉郡内にある県立大野病院(大熊町)を、JA福島厚生連が運営する双葉厚生病院(双葉町)と統合する方針を固めた。今年度内に総務省に提出する公立病院改革プランに盛り込む。 

 県立大野病院は、2006年、帝王切開手術をした女性が死亡して執刀医が逮捕・起訴されて産婦人科を休止。双葉厚生病院は、産婦人科には常勤医がいるものの小児科の常勤医はおらず、両病院とも子育て家庭にとって不便な診療体制となっていた。 

 さらに、こうした医師不足から近年、患者数が落ち込んで収入が減少していた。県立大野病院は毎年、数億円の赤字を出し、これまで黒字経営を誇っていた双葉厚生病院も06年度に赤字に転落。県病院局では、双葉厚生病院側から診療体制の連携を模索したいとの話があったことから、昨年から統合も視野に入れた両病院の連携のあり方を検討していた。 

  
  
県立大野病院:双葉厚生病院と統合へ 医師不足解消目指す(毎日新聞2009年1月15日) 
 
◇運営主体はJA厚生連 
 県病院局は15日、県立大野病院(大熊町)について、JA福島厚生連が運営する双葉厚生病院(双葉町)との統合を進めていることを明らかにした。統合後の運営主体は同厚生連とし、医師不足の解消を目指すという。 

 同日の県議会政調会で明らかにした。病院局によると、両病院の常勤医は各9人で、04年度比で各3人減と医師の負担が増していた。県と厚生連は昨年5月に検討会を設置し、連携を模索していた。 

 統合後も両病院の施設をそのまま活用し、診療科や医師の配置、県職員の処遇など運営の詳細は今後詰める。統合時期は未定だが、「説明会などを通じ住民の理解を得て、できるだけ早く動き出したい」(同局)という。 

 政調会で、尾形幹男・県病院局長は「(両病院とも)双葉地域の中核病院だが、機能を発揮できていない。年度内に正式に結論を出したい」と話し、緑川茂樹・病院経営改革課長は「原発災害時の初期医療は大野病院が担っている。政策医療は今後もしっかり支援していく」と語った。 

 県議からは「なぜ電源地域の地域医療を厚生病院に任せるのか。県として大野病院を責任を持って経営していくべきだ」などと、批判的な意見が出た。 

 
◇会津統合病院、12年度後半に開院ずれ込み 
 また県病院局は、会津総合、喜多方の両県立病院を統合して新設する「会津統合病院」(仮称)について、開院時期が当初予定の「2011年度中」から12年度後半にずれ込む見通しを明らかにした。昨年10月に県立医大の付属化が決まり、施設の設計変更に時間がかかったためという。 

 研究機能を充実させるため、家庭医療学や疫学を学ぶ研究センターを院内に設置。新たな診療科として、内科全般の初期診療を行う「総合内科」や看護師らが相談を受ける「看護専門外来」、「東洋医学科」や「地域家庭医療科」も新設する方針という。【西嶋正法】