氷見市民病院 公設民営から1年 改めて、 氷見市、 堂故市長のリーダーシップに心から敬意を表し、最大級の賛辞を送ります。



 氷見市民病院 公設民営から1年 
 改めて、 氷見市、 堂故市長のリーダーシップに心から敬意を表し、最大級の賛辞を送ります。


氷見市HP 堂故市長エッセーより 

【平成20年4月11日公開】 金沢医科大学氷見市民病院が開院市民の健康と医療を守ってきた「氷見市民病院」は、この4月1日から、金沢医科大学が経営する「金沢医科大学氷見市民病院」として、生まれかわりました。 
開院式の当日は、朝から春まだ浅い冷たい雨が降っていましたが、式典のはじまりにあわせ、日差しがさし、正に、晴れの門出となりました。 
テープカットにのぞむにあたり、この瞬間を迎えるまでのさまざまなことが思い出されてきました。 

大変困難なことが予想されるなか金沢医科大学が氷見市民の医療を守るため指定管理者に応募してくれたこと、金沢大学そして富山大学がご協力してくれたこと、公務員を離れプロの医療人としての誇りを胸に金沢医科大学への転職を決断していただいた職員の皆さんのこと、8月と11月の2度にわたり市内各地で開催したタウンミーティングに多勢の方がご参加いただいたこと、議会で病院のあり方を真剣に議論したこと、などなど。 

これまでのいろいろな出来事が脳裏を駆け巡り、開院にいたるまで多くの方々からいただいたお力添えに改めて感謝の気持ちで一杯になりました。 

 お陰をもちまして金沢医科大学氷見市民病院は、全国的に医師不足がさけばれるなかにあって、これまでより4人多い36人の常勤医師が配置されることになり、外科や脳神経外科をはじめとして医療の充実が図られます。 
この間の、小田島理事長、竹越副理事長はじめ大学のご尽力に対し、心から感謝を申し上げます。もちろん、私だけでなく、多くの市民の皆様も混乱なく滑り出したことに安堵しておられることと思います。 
ただ、一方では、看護師不足などの課題もありますが、今後は、多くの皆さんが待ち望んでおられる安全で魅力ある新病院の建設にむけ、金沢医科大学とともに全力で取り組んでいきます。 
  


船出順調も医療縮小の不安 富山・氷見市民病院民営化1年 支出抑え経営効率化 公益性との両立が課題 
2009.06.29岩手日報   
  
財政難の富山県氷見市が、累積赤字約36億円を抱えた市民病院の運営を金沢医大(石川県内灘町)に委託した「公設民営化」から1年余り。全国でも珍しい私立医大による運営が注目されたが、民営化後初の2008年度決算は黒字見通しと順調な船出。一方、経営効率化が地域医療の縮小につながる不安は残されたままだ。 

 歳出歯止め 

 「ちょっと血圧高いね」。同市の山あいの公民館で、氷見市民病院医師の同医大教授(55)がお年寄りの胸に聴診器をあてた。一人暮らしの高齢者も多い過疎地区を2週間に1度訪ねる「へき地巡回診療」。採算性は低いが、運営委託時に医大が継続を約束した。診察に来た女性(82)は「廃止になったら泣くしかない」と話す。 

 同病院は、国の臨床研修制度の導入などで医師が減少。患者数も減り、医業収支は05年ごろから悪化した。市は直営での維持は困難と判断、民営化に踏み切った。 

 市の会計基準に基づく08年度の病院決算は、医業収入は減少したが、職員給与体系の見直しによる人件費削減などで支出を抑え、約6千万円の黒字の見通し。 

 地域医療の維持に責任を持つ「公設」のため、今後も市が年数億円を一般会計から繰り出すが、「赤字補てんがなくなり、歳出に歯止めがかかった」(市幹部)。 

 同病院は富山湾に近い市の中心部にある。築40年以上の建物は老朽化が目立ち「療養環境が悪い」との指摘も。ベッド数368床のうち、現在稼働しているのは約200床。10年度をめどに郊外でオープンを目指す新病院は、250床程度に減らして経営改善につなげる計画だ。 

 民営化に反対した酒井康也市議(57)は「稼働率が低いのは医師・看護師不足が原因。ニーズはもっとあり、あぶれる人が出る」と病床削減に警鐘を鳴らす。 

 両立に悩む 

 実際、常勤医の確保は難航している。目標の35人に対し、6月現在で32人。夜間当直に医大OBの開業医が応援に入ることもあり、産科の救急対応も難しいのが現状だ。 

 診療体制の充実には時間がかかりそうだが、堂故茂市長は市議会答弁で「地域医療の崩壊、財政破綻(はたん)を避けられ、大きな前進」と成果を強調。高島茂樹院長は「公益性と経営効率の両立は頭痛の種だが、やっていける」と話している。