北海道道立紋別病院他3病院は2010年10月を目指して統合・・・道立紋別病院を、紋別市、滝上(たきのうえ)町、興部(おこっぺ)町、雄武(おうむ)町、西興部村の1市3町1村で組織する一部事務組合に移管する。



北海道道立紋別病院、他3病院は2010年10月を目指して統合・・・道立紋別病院を、紋別市、滝上(たきのうえ)町、興部(おこっぺ)町、雄武(おうむ)町、西興部村の1市3町1村で組織する一部事務組合に移管する。 

紋別病院 及川院長(55)は「これまで、いくら窮状を訴えても、280キロ離れた札幌の道庁職員は何も分かってくれなかった。縦割りの役人感覚、自らの身分保障に熱心な労働組合など、すべてをリセットしなければならない」と言葉に力を込める。 

 及川院長が理事長となる 社会医療法人を設立し 
公設・民営で 権限と責任を一本化しない限り 存続は出来ないであろう。広域連合・事務組合は選択すべきでない 
超過疎地の成功例 国保東栄病院(愛知県) 
一部事務組合を解散する 国保成東病院(千葉県)の事例を参考にしてほしい。 



★SOS地域医療 改革への胎動★(7) 危機の道立紋別病院(下) 道頼みの姿勢と決別 
2009.06.04岩手日報   
  
 「道がちゃんとやってくれるなら、道にやってほしい。しかし、道にはできないから、われわれがやる」 

 医療崩壊の危機にひんした道立紋別病院(及川郁雄院長、220床)。来年春から、近隣自治体による広域連合や一部事務組合での経営を目指す紋別市の宮川良一市長(55)は、迷いなく決意を語る。 

 同市では今年1月、紋別病院に循環器科医師がいないため、心筋梗塞(こうそく)の急患を診ることができなかった。猛吹雪の中、消防車を先頭に1時間近くかけ、隣接の病院に搬送したという。

 宮川市長は「市民の命すら守れず、何のための自治体か」と自問自答を繰り返し、道頼みの姿勢と決別した。 

 しかし、病院経営を道に委ねてきた地域にとって、リスクは大きい。紋別病院は2008年度、約2億5千万円の赤字を出した。 

 病院の基本的経費は紋別市が負担する方針。今後約10年間で、現状より16人多い26人の常勤医体制を敷くことができれば、赤字は5600万円に縮小できる―と試算するが、医師を確保できなければ、自治体への財政負担は重くのしかかる。 

 紋別市の人口は約2万5千人、09年度一般会計当初予算規模は約140億円。人口は本県の陸前高田市とほぼ同じ規模だが、面積は同市の3・6倍。行政効率は低い。 

 病院経営に失敗すれば、財政再建団体に転落した夕張市の二の舞いになりかねず、首長らは不安を隠せない。 

 広域連合などを組織する予定の紋別市など1市3町1村は4月、高橋はるみ知事に対し、移管の条件として▽病院建て替えの際、道が全額負担▽建て替え後、10年間の赤字全額負担▽優先的な医師確保―など9項目を要望した。 

 高橋知事は「移管に向けて、協議を早急に進めたい」と支援姿勢をのぞかせたが、宮川市長は「道との交渉は厳しいものがあるだろう」とみる。 

 及川院長(55)は「これまで、いくら窮状を訴えても、280キロ離れた札幌の道庁職員は何も分かってくれなかった。縦割りの役人感覚、自らの身分保障に熱心な労働組合など、すべてをリセットしなければならない」と言葉に力を込める。 

 病院がなくなれば、人が住まなくなり、やがて地域もなくなる。しかし、病院と一緒に自治体が倒産する可能性もある。難しいかじ取りが待ち受けるが、地域医療のともしびを消すわけにいかない。    (終わり) 


(地域医療問題取材班) 

 道立紋別病院の広域連合移管とは 医師不足で機能低下が著しい道立紋別病院を、紋別市、滝上(たきのうえ)町、興部(おこっぺ)町、雄武(おうむ)町、西興部村の1市3町1村で組織する広域連合または一部事務組合に移管する。3町がそれぞれ運営する50床規模の国保病院などと連携し、安定的に2次医療、2次救急が行える体制を確保する。実現すれば道内初のケースで、10年4月の移管を目指す。 

〔相次ぐ常勤医の退職で閑散とする道立紋別病院。道頼みから脱却し、地域医療を守る挑戦が始まった=北海道紋別市〕