平成20年度第6回鹿児島県立病院経営会議概要



平成20年度第6回鹿児島県立病院経営会議概要 

【開催日時】 
・日時:平成20年10月17日(金)14:30~17:40 
・場所:県庁7階会議室7-A-2 
・出席者:本局県立病院事業管理者,県立病院局長,県立病院課長, 
経営指導企画監,医療企画監 
病院鹿屋医療センター院長,大島病院長,姶良病院長,薩南病院長, 
北薩病院長,各県立病院副院長,事務長,総看護師長 
・会次第 



【協議・決定事項】 
1 上半期終了時点における実績の検証及び各病院の決算見込みを踏まえた対応策について 

管理者:今年度も半年が過ぎたが,非常に厳しい状況にある。また,我々の改革基本方針よりも厳しい公立病院改革プランの作成を総務省が要求してきている。 
これは真剣に取り組まなければならない問題である。今回は各病院に,決算見込みを出してもらったが,5病院全体では,減価償却前収支は何とか黒字だが,経常収支と資金収支は赤字の見込みである。診療収益が前年度より大きく減少していることが一番のポイントであり,これを今後どうするかということを特に議論して欲しい。 


鹿屋:平成20年度決算見込みの減価償却前収支は,10月以降の診療収益次第である。患者数,診療収益共に大きく落ちており,そこを今後どのように立て直すかが最大の課題である。上半期実績は入院,外来収益共に目標の20%減となっており,このままでは減価償却前収支の黒字化は出来ない状況である。紹介患者が大きく落ちており,外来患者も過去と比べて大きく減少している。減価償却前収支の黒字を達成する為には,入院患者を大きく増やす必要があるが,最近の入院患者数の回復の状況を見ると不可能ではないと考えている。 

管理者:診療収益が昨年より大きく減少している。今後の対策は入院患者数の増だけなのか。外来も減っているので,外来の体制も含めて検討して欲しい。今後,具体的にはどうするのか。 

鹿屋:今後については,具体的には10月21日から血液内科の専門外来を開始するが,既に地元医師会への情報提供をしている。また,市町村向け情報紙等の発行などの取り組みをしたいと考えている。それから,リニアックは大隅半島で鹿屋にしかないということのPRをしていく。また支出の中では材料費の無駄の排除に取り組みたいと考えている。 

管理者:やはり入院だけでは,本当に厳しいと思う。外来患者を増やすための対策について検討して欲しい。 

大島:診療収益の上半期実績は目標には届かなかったものの,昨年度と比較すると増加している。入院患者数についても目標を下回ったが,7月からの新看護体制導入後は目標を上回っている。外来患者数についても目標を達成出来なかったが,単価が目標額を上り,外来収益は目標を上回ることができた。紹介率も目標を達成していないため,今後も地域の医療機関と十分連携を図りながら,紹介率の向上に努めていきたい。 

財務状況の支出については,ほぼ目標どおりの執行となっているが,今後とも経費の節減に努めていくこととしている。20年度の決算見込みについては,収益的収支,減価償却前収支,資金収支,いずれも目標には届かないものの全て黒字を見込んでいる。 
今後,下半期についても,収入の確保を行うとともに経費節減に取り組み,資金収支のさらなる黒字を目指すこととしている。 


管理者:減価償却前,経常収支,資金収支とも黒字ということだが,新看護体制は収益に繋がっているか。 

大島:予定どおり収益は上がってきている。なお,入院患者数は,頭打ちで,これ以上増やせなくなっている。後は平均単価を上げるしかなく,いろんな加算を取っていくしかない。 

姶良:平成20年度の決算見込みについては,入院・外来患者共に目標を達成出来る見込みであり,経常支,減価償却前収支,資金収支のいずれも目標を達成出来る見込みである。今後も,引き続きこれまで同様,積極的に患者を受け入れていくこととしている。 
支出については経費節減を図り効率的な病院運営を図る。 
今後の検討課題として,医療観察法病棟の建設に向けた適切な対応の推進,病院機能評価Ver6の取得に向けた作業の推進に取り組む予定にしている。 


管理者:唯一目標を上回っており,減価償却前収支,経常収支,資金収支のいずれも黒字となっており,非常にありがたい。患者が増えた要素は何かあるのか。 

姶良:基本的に依頼のある患者は断らないことでる。医師の意識が高いこともだが,看護師がみんな協力してくれるので,医師が依頼のある患者を引き受けて断らない。看護師が,次に入院患者が来た場合のことを常に相談している。 

管理者:これが基本だと思う。これは医師の意識も大事だが,看護部を含めて病院全体で取り組んでおり,それが一番大事だと思う。 

薩南:上半期の診療収益については,入院,外来ともに目標値,前年同期実績を下回っている。この診療収益の減少理由は患者数の減少にあるが,入院患者数 
については7月を除けば,ほぼ昨年と同水準を維持しており,7月の大きな減少が影響している。 

外来患者数は,9月になり好転してきたが,これまでの減少が大きく影響している。患者減少の原因であるが,昨年同期の実績と比較した場合,そんなに極端な動きは見えていない。紹介率も目標をわずかながら上回っており,地域医療機関との連携も比較的良好な状況が維持できていると思っている。病院機能そのもののどこかがおかしいということも一概に言えず,原因分析ができていない。 

財務状況の支出については,光熱水費と燃料費が昨年度に比べて増加しているが,ほぼ目標どおりに推移している。20年度の決算見込みについては,減価償却前収支は黒字,経常収支,資金収支では赤字の見込みとしている。 
支出については,より一層の圧縮に努め,収益についても,現在取り組んでいる認定看護師による看護外来の開設,地域住民のニーズに細やかに耳を傾けるなどの取り組みを地道に進めることにより,収益を確保することとしている。 


管理者:入院患者の減少が,収入減に結びついている。診療収益が対前年比で減少しているが,今後はどうなるのか。 

薩南:下半期の傾向としては,入院・外来ともに改善の兆しが大分見えてきており,予測では前年度との差は減少する見込みである。 

管理者:前年度との収益の差をいかに減らすかということを全員で真剣に考える必要がある。 

北薩:収益全体では上半期目標を達成していないが,前年度実績並は維持している。 
目標数値は高く掲げたが,医師の減少などの事情により,対前年比を死守するのが精一杯である。 
院長自ら非常に頑張っているが今後も非常に厳しいことが想定される。市等にも働きかけて,脳神経外科の外来診療を週2回やること等のPRも行っており,今後患者をもう少し増やせば,本年度も守るべきところは守り,攻めの要因もまだ少し残っていると考えている。 
決算見込みでは,減価償却前収支で黒字を確保できない見込みとなった。今後の取り組み次第の部分もあるが,これ以上の収益を上げることは,今の医師不足の状況の中では非常に難しいと考えている。 


管理者:脳神経外科の医師が不在となり,神経内科の医師も1名減となった。これは目標設定時には想定していなかったことである。それでも前年度並みを確保 
しているのは,院長自ら多くの患者を持って非常に頑張っているためである。本当に頭が下がる思いである。 
鹿屋は減価償却前収支は黒字の見込みとのことだが,前年度との収益差が非常に大きく,この見込みの達成は可能なのか。 
鹿屋:過去のデータの傾向から見ると不可能ではない 
と考えている。 


管理者:かなりの努力が必要だと思うが,各診療科の医師は認識しているのか。 

鹿屋:今,落ち込んでいる診療科が頑張らないと,見込みの達成は難しいと思う。しかし,他の診療科もかなり頑張っていることや,新たに血液内科の専門外来も始まることもあり,達成できると思っている。

管理者:外来の患者数もある程度増やさないと,この見込みは達成できないと思う。ましてや公立病院の改革プランになると,更に厳しいものが求められてる。 
 県病課:現在の改革基本方針で求められているのは,減価償却前収支と資金収支の黒字である。その部分に影響が大きい要素に資産購入費がある。平成20年度の 
資産購入費の約6割がまだ未執行で残っている。その額を減らせれば,その分資金収支が改善することになる。過去にも,資産購入費を病院で自主的に留保した 
所などもある。今のような厳しい経営状況であれば,予定の変更により購入を中止したものや,既に購入したものの執行残の部分については執行を凍結して欲し 
い。その上で,予定していた機器の購入等についても,各病院,経営状況を見ながら真に必要なものだけとして欲しい。再度よく検討をお願いする。 


管理者:自分の病院の経営状態を見て,可能な限り執行は最後まで留保するということでお願いする。もちろん収益が確保できれば購入して構わない。今年も, 
あと4か月分で20年度の決算となるので真剣に取り組んで欲しい。