夕張市立診療所「夕張医療センター」に、6人目となる常勤医師が新たに赴任・・・・ わずか19床の診療所ながら中規模病院並みの体制に、医師不足に悩む道内の自治体からは「医師の集まる医療機関」とうらやむ声も出そうだ。


 夕張市立診療所「夕張医療センター」に、6人目となる常勤医師が新たに赴任・・・・  わずか19床の診療所ながら中規模病院並みの体制に、医師不足に悩む道内の自治体からは「医師の集まる医療機関」とうらやむ声も出そうだ。        
     

 新天地に燃える 道外から移住 標津、夕張へ=北海道 
2009.04.10読売新聞   

  
新年度がスタートして10日。新しい環境に飛び込み、頑張る人たちがいる。標津町では食肉会社の元営業マンが、その経験を買われ、町の特産品を全国に売り込む嘱託職員に採用された。夕張市では、市立診療所に中堅医師が加わった。いずれも道外からの移住者で、新天地での仕事に燃えている。 

◇標津町嘱託職員・仲村敏彰さん 
 ◆特産品売り込む 
標津町の定住促進事業で、東京都から移住してきた元営業マンの仲村敏彰さん(49)が、今年度新設された営業推進担当の町嘱託職員に1日付で採用された。 
仕事は、加工業者ごとに営業戦略を作り、「町のセールスマン」として全国各地を回って、物産展などで標津ブランドをPRするほか、観光、酪農、水産加工品などを売り込む。 
仲村さんは千葉県館山市生まれで、関東地方の食肉会社に約25年間勤め、主に量販店の営業を担当した。その一方、「北海道の自然景観が大好き」と、20年前から年に4~5回、道内を家族旅行し、「妻(53)と将来は北海道に住もうと話し合っていた」という。 
2007年秋、インターネットで、町の定住促進事業を知った。実際に訪れて、「町民の温かさ、景観、町の対応のよさ」が決め手になり、移住を決意。昨年10月に退職、妻と長女(24)の家族3人で移り住んだ。 
同町は昨年秋、主力の秋サケが大不漁。特に水産加工業が大きな影響を受け、業界からは「地域に営業の人材が必要」という声が上がっていた。そこに移住してきたのが仲村さんだった。 
金沢瑛町長から辞令を渡され、仲村さんは「やるからには結果を出さないと、町にも居づらくなる」と意欲を見せた。 



 ◇夕張医療センター・森田洋之さん 

 ◆地域医療に貢献 


 夕張市立診療所「夕張医療センター」に、6人目となる常勤医師として新たに赴任したのは、神奈川県出身の森田洋之医師(37)。 

 一橋大経済学部に在学中、阪神淡路大震災で仮設住宅の建設アルバイトをした。そこで被災者の姿を見て、将来への目的意識が変わったという。卒業後「地域医療に従事したい」と、宮崎医大に再入学した。 

 医大を卒業後、宮崎県内の総合病院などに勤務していたが、地域・予防医療に取り組む医療センターの村上智彦医師にあこがれ、思い切って「先生の下で勉強させてもらえたら」とメールを送ったという。 

 南国からいきなりの雪国行きに、反対していた家族や親類も最後には納得。夕張には妻と2歳、4か月の男の子の4人で移住した。「これまでと違って患者さんのすべてを診なければならない。総合医として少しでも尽くせれば」と、森田医師は語る。 

 地域医療に燃える新戦力に、村上医師は「私たちの一員になってくれてうれしい。夕張のために頑張ってほしい」と話している。 

 森田医師を始め、診療所で働く医師はいずれも、村上医師の「病気にならないための予防医療が何よりも大切」と、真正面から地域住民と立ち向かう情熱にひかれ、道内外から赴任した。 

 わずか19床の診療所ながら中規模病院並みの体制に、医師不足に悩む道内の自治体からは「医師の集まる医療機関」とうらやむ声も出そうだ。