公立丹南病院改築 について・・・

 

公立丹南病院改築 

傾聴に値する 医師 高野輝直さんのご意見 
鯖江市議会の市当局の答弁を見せていただくと、二つの不安がやはりあります。 
①病院改築後、公立丹南病院を長期に運営するとの契約について、地域医療振興会は合意していない。 
②病院運営にて赤字を出した場合、その赤字は地域医療振興会ではなく、鯖江市がかぶるとの、答弁です。 
地域医療振興会が、都市部の病院運営にスタンスを移したのは、鯖江市が第一号でした。そして、伊豆半島の先端にある共立湊病院の運営から、地域医療振興会は手を引くと宣言したことは有名です。 
このことを、勘案しながら、病院の躯体と運営の基本設計を再度、鯖江市民の手によって行うべきです。 


パブリックコメント 公立丹南病院改築 
   タカノ ナオキ 
   高野輝   直     昭和29年1月3日 生   男 
   住所 福井県鯖江市本町2丁目3-10   
電話 0778-51-0845     職業 医師 

 鯖江市は、福井市の高度医療機関まで救急車で15~30分の距離にあり、そこでは脳卒中チーム、心臓循環器チームが24時間体制で患者を受け入れています。 

福井市内はそこは医療機関と検査機器過剰で、お互いに紹介の患者を引き入れようとして、紹介を断ることはまったくありません。かえって連携を強めようと,登録を要請してきます。

おかげで、鯖江市は少ない負担で、最先端に近い医療の恩恵を受けているのです。 
 今回の丹南病院の改築案は、そのような環境の中にいるとふまえた上で検討されるべき事案ですが・・・・、 
  

救急医療については、私はトレーニングを受けて来ました。 
学問としての救急医療と経験が無ければ非常に危険な分野です。 
夜来て、症状が弱くて返した患者が、次の日の朝,QQ車の中で死ぬ。 
待合室で急死する。 
その落とし穴をまたいで診療できる医師の数は限られています。 

救急の診察室を2室にするといいますが、誰が診察するのでしょう?少数の医師に集中すれば、疲労、疲弊して、誤診をまねき、『立ち去り型のサボタージュ』が発生します。 

地域医療機関との連携がこの分野でも必要なのです。しかし、病院の改築について、白崎院長が繰り返すように『ただ、建て替えるだけ』のスタンスにあるため、連携をみすえた基本設計になっていないのです。 
  
7対1看護を取得、患者一人当たり日に2550円の増収を見込むとあります。 

丹南病院自身が、7対1看護が導入されたときに、福井市内の病院に看護師を抜かれた経緯をお忘れでしょうか?市内の病院も大変でした。 

ここで丹南がこの地区で看護師を集めるとなると、致命的です。 
鯖江だけでなく武生の病院までもう一度大きな影響を受けることになります。 

そもそも199床そのままで改築することに大きな疑問があります。 
丹南病院の定床利用率はいくらですか? 
超高度化された福井の公立病院でさえも空き室が目立つ中、改築の後の丹南病院にどの程度の病床利用率を期待しているのでしょう? 
地域連携室を設置した他は、連携のための努力をしないで、入院患者を紹介してもらおうというのは,虫が良すぎます。 

まずは、地域の病院とよく話し合い、どのような病院の姿を期待されているか、それをもとに入院患者を紹介しやすい、運営の基本設計をするべきです。 

床面積についても同様です。8,4m/床の広い病院を作り、特別療養環境加算1日500円/床をゲットするおつもりでしょうが、そのためにいくら建築費が上乗せになりましたか。 

そしてとっても重要なことはもし必要医師数が100%を維持できなくなり、あるいは看護婦数が申請の看護基準を下回るとき、この加算は取れなくなります。 

再整備計画委員会はこのことを知らされているでしょうか? 7対1看護についても同様です。7;1に達するまで、看護師を増やしていくのですが、達するまでそれまでの基準の看護料です。人件費は増えるのに看護料の増額はない状態が長く続き、経営を圧迫します。 
  
このような原案を誰が作ったのでしょうか。少なくとも、この地域の医療状況に精通している方ではありません。全国どこの病院を作るにしても、きっとまったく同じ設計図を提案してくるような方です。 
   

最後に、市議会の答弁を見せていただくと、二つの不安がやはりあります。 

①病院改築後、公立丹南病院を長期に運営するとの契約について、地域医療振興会は合意していない。 

②病院運営にて赤字を出した場合、その赤字は地域医療振興会ではなく、鯖江市がかぶるとの、答弁です。 
地域医療振興会が、都市部の病院運営にスタンスを移したのは、鯖江市が第一号でした。そして、伊豆半島の先端にある共立湊病院の運営から、地域医療振興会は手を引くと宣言したことは有名です。 

このことを、勘案しながら、病院の躯体と運営の基本設計を再度、鯖江市民の手によって行うべきです。 

そして、鯖江の公立病院にあるべき姿は 

①一般病床は削減して、面積も下げ、定床利用率を上げる。 
看護師、医師の増員を抑制し、7:1看護の取得を周囲に迷惑かけずに容易にする。これにより人件費の膨張を抑制し、建築費の大幅削減をはかる。 

②急性期をすぎた患者が、ゆっくりリハビリして帰れるよう、医療療養型病床を復活させて、市民が追い出されることの無い病院として、市民の信頼を得る。 

③デェイサービス等介護保険関連は廃止して、周囲の業者に任せ、病院の存在意味をはっきりさせる。これは建築費を抑制することにもなる。 

以上、市民の立場に立った、小さくても生き残る力のある病院となって運営状況のいい、市民に支えられる病院となってほしいと願うばかりです。