病院長らは「過酷な勤務を続ける医師の現状を議会・住民は知らなすぎる」と勤務医の叫びを相次いで代弁、計画の四月実施を強く求めた。これまで、どちらかと言えば沈黙を守ってきた現場の医師らがこうした声を上げるのは異例 ・・・




病院長らは「過酷な勤務を続ける医師の現状を議会・住民は知らなすぎる」と勤務医の叫びを相次いで代弁、計画の四月実施を強く求めた。これまで、どちらかと言えば沈黙を守ってきた現場の医師らがこうした声を上げるのは異例  ・・・ かつて県立五病院を診療所化する際、「有床では難しい」と何度も言ってきた。少なくとも計画をやる以上はしっかりやらないといけない。中途半端は絶対うまくいかない      

     
  


病院長「現場は限界」 県立病院無床化計画 4月実施強く訴え 代表会議 理解進まず危機感
2009.03.18岩手日報   
 
  ■県立9病院長の話■ 対案は出るのか/議会だけで反対 

 17日開かれた県立病院の代表病院長会議に出席した9病院長の話は次の通り。 

 八島良幸大船渡病院長 (県議会の)議論を聞いていると、医療の質をどう保つかという本論から外れ政治的思惑で反対している。住田の人たちも病院に何も言ってこない。計画を基に住田の医療を一緒に議論したいがまったく議論に入れず、がっかりしている。 

 菅野千治宮古病院長 宮古病院は来年度かなりの医師が減る。その中で二次医療の救急を行わなくてはならないが、他病院からの応援がないと不可能だ。地域診療センターへの応援を軽減できれば、基幹病院に医師をシフトできる。そういう実情を理解してほしい。 

 佐々木崇中央病院長 紫波、大迫、九戸の地域診療センターへ中央病院の若い医師が当直などの応援をしているが、モチベーションが上がらない中で年に何千回という応援をしている。無床化計画は医療のセーフティーネットを崩さずに頑張れるぎりぎりの線だ。 

 佐藤元昭二戸病院長 (県議会の)議論を聞いていると「拙速だ」などと形式のことばかり言って、現場を理解する姿勢がない。計画凍結を求めているが時間をかければ対案は出るのか。地域医療は一部崩壊しているのに、まったく聞く耳を持たない態度は困る。 

 松本登胆沢病院長 胆沢病院は五年間で常勤医が七、八人減り、当直応援していた沢内、東和、遠野病院のうち、四月から東和、遠野へ応援ができない。地域診療センターのベッドを残すことで医師が不足し、基幹病院が立ちゆかなくなることを危惧(きぐ)している。 

 〓名勉磐井病院長 花泉で「無床化されれば夜の急患をどうするのか」との声が上がっているが、急患は三日に二人、一日で〇・七人。便秘など軽症が多く、重症者は救急車で磐井病院に行っている。当直医師の労働環境を考えればこれ以上、応援はできない。 

 横島孝雄軽米病院長 無床化論議で感じるのは、地元の医師を地元の人がどれだけ分かろうと努力しているかが感じられないことだ。議会だけで(反対運動を)やっている。非常に腹立たしい。医師不足の中で従来通りの体制にしろというのはまったく理解できない。 

 遠藤秀彦釜石病院長 病院を抱え医師集めに努力する市町村がある中、地元に県立病院がある自治体は県におんぶに抱っこの体質があるのでは。医師不足の中、有床診療所で病棟を持ち当直となれば若い医師は敬遠する。県民に理解いただき計画を進めてほしい。 

 山家均南光病院長 医師の新臨床研修制度が始まったとたんに医師不足になった。かつて県立五病院を診療所化する際、「有床では難しい」と何度も言ってきた。少なくとも計画をやる以上はしっかりやらないといけない。中途半端は絶対うまくいかない。