都立駒込病院PFI 駒込SPCは、近江八幡・高知PFIの反省は活かされているだろうか?



都立駒込病院PFI 駒込SPCは, 近江八幡・高知PFIの反省は活かされているだろうか? 
近江八幡が, SPCを排除して, 協力企業と直接取引に何故,切り替えたか?資金繰りが立ち行かなくなっただけではなく病院経営の根幹に決定的欠陥があったからである。 

(以下近江八幡市立総合医療センターHP 抜粋) 
平成20年12月にPFI 事業の解約が合意したことにより、病院施設や医療機器等を買い取ることになり、 
その資金は起債を発行することになりました。この起債発行においては公営企業経営健全化計画を策定することになり、平成20年11月に滋賀県を通じて総務省へ提出しています。・・・、当医療センターの特殊事情として、現在PFI 事業を解約し、事業運営の大きな転換をするところであり、・・・・、全職員が一丸となって早期に安定した経営になるよう取り組んで行きます。 
詳しくは下記セミナーで 直接事業管理者からお聞きください 
「病院再生セミナー」乃木坂スクール(国際医療福祉大学 大学院公開講座 ) 
『 近江八幡市立総合医療センターの経営と課題 』 
2009年10月10日(土)18:15~19:45 近江八幡総合医療センター 事業管理者 槙 系 

都立駒込病院 PFI 
 事業内容 ● がん・感染症医療センター(仮称)整備運営事業 
(1)病院施設等の改修のための設計・工事等 
(2)病院施設等の保守管理や警備などの維持管理業務 
(3)医療事務・給食・清掃などの医療周辺業務 
(4)医療機器・医薬品等の調達業務 
(5)各種委託業務の統括・経営支援等の業務 
 事業期間 ● 平成19年12月21日から平成38年3月31日まで  維持管理・運営開始 ● 平成21年4月 



『重要情報』・・・厚生労働省の東京労働局は、駒込病院のPFI事業について「一般論でいえば、医師や看護師など病院の職員が、委託業者の労働者に、仕事を直接指示したら『指揮命令』になり、偽装請負となる・・・・ 

労働者派遣法違反の事例 (他県労働局是正 指導事例) 

1・XX医療事務xxxxの労働者(受託業務従事者乙)に対する業務の遂行方法に関する指示を病院甲が行うこと 
乙が、業務遂行の都度、甲の管理者又は職員などが指示をすること。乙の管理者は乙の従事者に対し具体的に指示を行う体制であるべきこと 

2・請負業務は自己の業務として 甲から独立して処理すること 乙は甲の機材を無償で使用しており、かつ、乙の自ら行う企画、自己の有する専門的な技術若しくは経験にもとずくものでなければならない 


(関連記事) 
社会リポート/都立駒込病院の企業参入事業/偽装請負横行の疑い/職場バラバラ医療の質低下 
2009.07.19 赤旗  
  
今年4月から実施されている東京都立駒込病院(東京都文京区、職員数900人弱)の企業参入(PFI)事業による病院内の業務で、違法な偽装請負が横行している疑いが強まっています。病院関係者は「偽装請負は構造的なもの。職場のチームワークをなくし、医療の質を低下させている」と指摘します。 

 (今田真人) 厚生労働省の東京労働局は、駒込病院のPFI事業について「一般論でいえば、医師や看護師など病院の職員が、委託業者の労働者に、仕事を直接指示したら『指揮命令』になり、偽装請負となる。 

労働者派遣法に違反する」(需給調整事業部)と指摘します。 
実態は不透明 駒込病院内の業務は、医師や看護師の仕事などの一部を除き、東京都から、三菱商事(PFI事業の落札業者)の子会社「駒込SPC」(文京区)に包括して委託されました。 

同社はその院内業務を18種類に分け、それを個別に12の業者に再委託していることを6月26日、公表しました。  

しかし、同病院内で働く委託業者の労働者の実態は不透明なままです。 
同病院事務局は「3月までの委託業者の従業員は100人~200人。4月以降はわからない」(同病院事務局)と説明、偽装請負の事実どころか、人数さえ把握していません。 

駒込SPCは「取材には、いっさいお答えできない」(広報担当者)と話します。 
構造的な矛盾 病院関係者の一人は「PFI事業が始まり、病院内の業務は偽装請負だらけになっている」と指摘します。 

 例えば、病室で看護師が採取した患者の血液などの「検体」を検査室に運ぶのは、委託業者の仕事です。 

看護師が「これをすぐに検査室に運ぶ必要がある」と判断しても、担当の委託業者の労働者のマニュアルでは手順が決まっており、対応できません。 

 この看護師は、「検体」が検査室に届くまで時間がかかると変質して正確な検査ができないため、担当でない別の委託業者の労働者に指示し、緊急に運んでもらったといいます。 
これも、委託業者の労働者に指示したことになり、偽装請負となります。 

 こうした事例は、ほとんどの業種に共通する構造的なものです。病院内は、職員や委託業者の労働者との連携が破壊され、ばらばらにされています。 

無責任な姿勢 東京都の担当者は「駒込病院の委託業務は、あらかじめ定めた作業マニュアルがあるので、病院職員の指揮命令がなくても成り立つ。偽装請負はない」(病院経営本部)と強弁します。 

 しかし、労働実態の詳しい内容を質問すると、「委託業者の従業員数や労働条件などは把握していない」(同)という無責任な回答が返ってきます。 

 偽装請負の横行を解決するには、PFI事業を中止するしかないことが浮き彫りになっています。都立駒込病院のPFI事業の院内業種と委託業者   業種         
委託業者 

1医療機器調達    アプリシア 

2備品調達      アプリシア 

3医療機器保守管理  アプリシア 

4施設・備品保守管理 日本管財 

5保安警備      日本管財 

6清掃        日本管財 

7エネルギー提供   東京都市サービス・日本管財 

8医事        ニチイ学館 

9各種事務補助    日本管財 

10 検体検査    エスアールエル 

11 給食      エームサービス 

12 リネンサプライ ワタキューセイモア 

13 院内作業補助  エヌジェーシー 

14 減菌消毒    サクラ精機 

15 利便施設運営  パースジャパン 

17 診療材料調達   日本ホスピタルサービス 

18 医薬品調達    クラヤ三星堂  

〈注〉駒込SPCのホームページから作成 

 偽装請負とは、請負(委託)と偽り、発注業者(派遣先)が請負業者の労働者を働かせること。 
労働者派遣法に違反する行為です。 
偽装請負かそうでないかのポイントは、発注業者が請負業者の労働者を「指揮命令」して働かせているかどうかです。 
偽装請負は、請負業者の雇用責任をあいまいにし、労働者の権利をいっそう侵害します。