長崎市・新市立病院  PFI、 適切なリスク負担のルールについて慎重な準備と調整を重ねておらず、 第2の戦艦大和の出撃である。

 



長崎市・新市立病院  PFI、 適切なリスク負担のルールについて慎重な準備と調整を重ねておらず、 第2の戦艦大和の出撃である。 PFIは契約期間が極めて長期に及び、契約期間中の事業環境の変化に対応したリスクの発生が十分予想されると、 総務省は警告している。 
SPCは明確な二重権力構造となる。 
警告を無視して 誰が結果責任を負うのであろうか。  

長崎市議会には「SPCが利益を上げようとする仕組みは変わらない」「なぜあえてリスクを負うのか分からない」との批判も根強い ・・要求水準が未達成の場合など契約解除は十分予想されるので、違約金などで市民の批判を受けないよう、情報開示を徹底すべきである。 


債務負担行為270億円可決 長崎の新病院建設など21年間分 (長崎新聞2009年9月11日) 

長崎市議会厚生委員会は10日、2013年度開院予定の新市立病院建設と維持管理に、民間資金や経営ノウハウを活用するプライベート・ファイナンス・イニシアチブ(PFI)方式を導入するため、10年度から21年間の債務負担行為270億円を賛成多数で可決した。 

これで新病院建設の予算は事実上確保された。 
  
270億円の内訳は建設費150億円、病院の保守管理や清掃といった維持管理費など97億円、市と契約を結び建設と維持管理を担う民間事業者(SPC)の運営費7億円など。 

新病院はSPCが建設後、所有権を市に移転する。病床は506で救命救急センターを設置する予定。 
  
PFIをめぐっては、先行導入した県外の2病院が相次いで失敗。市直営で事業を実施するより、PFIの方がコスト高になるなどの問題点が指摘された。長崎市は失敗事例を基にSPCが担うPFI事業の範囲を絞り込んで改善したと主張。 

だが議会内には「SPCが利益を上げようとする仕組みは変わらない」「なぜあえてリスクを負うのか分からない」との批判も根強かった。 
  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

総務省の方針に従い 長崎市は議会で建設費を㎡単価30万と説明している。内訳について病院本体(ヘリポート含まず)は㎡単価36万円、駐車場は㎡単価7万円市は「総務省は駐車場建設なども含めて㎡単価30万円を求めている」と議会で答弁しているが 総務省が甘い考えを了承しているか 疑問。 
当然 病院本体だけ㎡単価30万円でなければならない。 


公立病院改革推進に係る措置公立病院に関する財政措置の改正要綱 
平成20年12月 
      総務省自治財政局 

      
(1) 病院建物に係る財政措置における建築単価の上限設定今後の病院施設等の整備費について、病院建物の建築単価が1平方メートル当たり30万円を上回る部分を、普通交付税措置対象となる病院事業債の対象から 
除外することとし、平成21年度基本設計分から適用する 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

公立病院改革ガイドライン 

施設・設備整備費の抑制等 

病院施設の新増築、改築等に当たっては、将来的な減価償却費負担の軽減の観点から、当該施設・設備整備に要する経費を必要最小限度に抑制するよう努めることが適当である。その際、病院施設・設備の整備については、当該病院が公立病院として果たすべき役割を踏まえ必要な機能が確保される必要があるが、こうした要因から特に割高となる部分を除き、民間病院並みの水準の整備費により新増築、改築等が行われるよう特に留意すべきである。 
また、病院施設・設備の整備に際しては、整備費のみならず供用開始後の維持管理費の抑制を図ることも重要であり、こうした観点から民間事業者のノウハウの活用を図る手法の一つとしてPFI方式がある。しかしなら、同方式は契約期間が極めて長期に及ぶことが一般的であり、同方式の採用を検討する場合には、契約期間中の事業環境の変化に対応したリスクの発生に備え、あらかじめ公・民間で適切なリスク負担のルールを定める等、相当程度慎重な準備と調整を重ねることが求められる