氷見市民病院の黒字化は快挙! 公立病院 の医科大学付属病院化(指定管理者)は平成21年度地域医療再生臨時特例交付金のソフト事業に選定される可能性が高い。

 

氷見市民病院の黒字化は快挙! 
公立病院 の医科大学付属病院化(指定管理者)は平成21年度地域医療再生臨時特例交付金のソフト事業に選定される可能性が高い。 
特に 公立病院改革ガイドラインとの、整合性が採択に際して重視される・・選択と集中・経営形態の速やかな変更など・・・ 
重点的ソフト対象事業の目玉になると思われる。 
  


潮流・とやま 氷見市民病院の公設民営化 初年度から黒字転換 「新病院」建設へ弾み 医師、看護師の確保不可欠 
2009.06.21北国新聞  
  
 金沢医科大学氷見市民病院は2008年度の公営企業会計決算で、約6100万円の経常黒字を計上した。同病院は昨年4月に氷見市民病院を公設民営化して開設された。指定管理者の金沢医科大は公設民営化の初年度で、市営時代の赤字体質から脱却、10年度中の開設を目指す新病院建設へ弾みが付いた。 

 金沢医科大学氷見市民病院の08年度の決算は、医業収入と医業外収入(市からの補助金)を合わせた全体の収入は41億5400万円、これに対して費用は40億9300万円で、差し引き6100万円の黒字を確保した。 

 ただ、収益事業である指定管理業務では「病院会計準則」に基づく決算の導入を国が指導しており、この場合、職員の09年度の賞与引当金約1億1300万円を費用に計上するため、約5100万円の赤字となる。市幹部は「賞与引当は今年度の夏のボーナスを事前に預金するとの意味で、金沢医科大学氷見市民病院は上々の決算」と指摘する。 

 市病院事業管理室によると、07年度の県内自治体病院の決算は、黒部市民病院を除いて、各病院とも経常収支は2億5000万-9億円の赤字となっている。氷見市民病院も約5億円の赤字だった。08年度に金沢医科大が指定管理者となり、黒字転換したのは「民間の経営手法の優れた点が出た」(市幹部)とみている。 


 もっとも、今回の決算は金沢医科大の関係者にとっても、予想を上回る結果だった。開設当初、民営化を嫌った看護師が退職して22人減り、富大出身の医師も引き揚げた。常勤医師は4人減の28人となり、病床数は民営化前から89床減って204床での運営を余儀なくされた。 

 このため、入院患者数は23・5%減、外来患者数は9・2%減だった。08年度中に常勤医師は32人と民営化前に戻ったものの、医業収入は8億8900万円減少した。 

 黒字を確保できたのは、▽業務委託など人件費の適正化▽薬剤や医療材料の在庫の削減▽薬剤、医療材料の仕入れ単価の見直し-による経費の圧縮を進めたからである。 

 給食調理員を外部委託したほか、看護師の身分を金沢医科大職員に転換させたことで給与は1人平均約9%削減した。身分転換した看護師らの給与は市が3年間の現給保障と5年間の激変緩和措置を講じるが、会計上は人件費が民営化前から9億8千万円減少した。医業収入に占める人件費比率も63・4%から52・6%にダウンした。 

 木村晴夫事務部長は「給食部門を外部委託した分、入院患者の1食当たりの材料費はこれまでより上げた」とサービス向上に努めた点を強調する。 


 15日に開かれた市議会本会議の一般質問で堂故茂市長は「患者数の減少というマイナス要因にもかかわらず、収支均衡を上回ったのは、金沢医科大の経営努力によるものだ」と評価した。 

 市と金沢医科大では、2010年度を目標とする新病院建設を控え、課題の解決を急ぐ。外来患者の多い内科医は民営化前より5人少ないままで、大田修理事は「医師に負担が掛かっており、250床の病院建設には医師、看護師の充実が不可欠」と指摘し、富大医学部に医師派遣の協力を働きかけている。木村部長は「将来の医療スタッフの確保には、看護師らの現給保障を病院内で賄えるくらいの健全経営が求められる」と話す。