一橋大学 国際・公共政策大学院(三菱化学メディエンス寄付講義)で講演いたします 2009年12月18日  「病院のよりよき発展のために~地域完結型医療を目指して~ 」長 隆 (東日本税理士法人)



一橋大学 国際・公共政策大学院(三菱化学メディエンス寄付講義)で講演いたします 2009年12月18日  
「病院のよりよき発展のために~地域完結型医療を目指して~ 」長 隆 (東日本税理士法人) 

わが国の医療制度は従来、全ての国民に対して公平、かつ十分な医療へのアクセスを保障するものとされてきました。しかし、近年は医療費が増加して社会保障財源を圧迫する一方、医師・診療科不足や医療事故など医療サービスの質が問われています。 

医療費を適正化しつつ医療の質を高めるという困難な課題に取り組む必要性が高まっています。その取り組みとしては、検査や病院事務などのアウトソーシング(外部委託)や成果に応じた診療報酬体系に向けた議論などがあります。 

集権的な「統制」と「計画」から「契約」と「誘因づけ」のシステムへの転換が今必要です。本講義では経済学における費用便益分析をベースに病院の品質管理、情報・安全管理、外部委託や診療報酬体系のあり方について実務家など複数の講師(ゲストスピーカー)によるリレー講義を中心として進めていきます。 

【担当教員:山重慎二、佐藤主光】 


本講義は、三菱化学メディエンス株式会社様からのご寄付により開講されています。 
一橋大学における医療経済分析の教育・研究の充実・発展のために、ご支援を頂きましたことを、あらためて感謝いたします。なお、 
本講義は、出来るだけ多くの学生に履修してもらえるよう、国際・公共政策大学院で「特殊講義」として開講されるのみならず、経済学部でも「公共政策論」として履修が可能となっています。 



 一橋大学 国際・公共政策大学院について 
〜沿革・概要〜一橋橋大学 政策大学院(正式名称:国際・公共政策大学院)は、2005年4月に設立された専門職大学院です。 
経営大学院 (Business School) や法科大学院 (Law School) などに続く新しい政策大学院 (Policy School) として、政策に関する専門的見識と国際性を備えた人材を日本で育てています。

政策大学院では一般の2年課程に加えて、社会人1年課程を設けています。 
定員を55名とし、徹底した少人数教育を通して、一人一人の学生の能力を高めていくカリキュラムが特徴です。私たちの公共経済プログラムは、その政策大学院の4つのプログラムの1つ。 
経済学を分析ツールとして、実際の政策の分析・提案していく能力を身につけていきます。政策大学の理念や特色については、政策大学院のホームページをご覧下さい 


以下 ご挨拶 国際・公共政策大学院院長 渡辺 智之 

 一橋大学の国際・公共政策大学院は、2005年4月に設立された専門職大学院です。設立からすでに5年目に入りましたが、今年も多くの新卒・社会人学生を迎えることができました。 
海外からの留学生も増加しています。幸い、就職状況もこれまでのところ順調で、卒業生が各方面で活躍を始めています。本大学院がこのように今日まで発展してくることができた背景には、教職員をはじめとする関係者の継続的な努力があったことはもちろんです。 
、何よりも、さまざまなバックグラウンドをもつ学生が、知識や技術を吸収するのみならず、講義やセミナーなどに対して積極的に多くのインプットをもたらし、本大学院の活動全体を活性化させてきてくれたことが重要だと考えています。 

 専門職大学院はすでに大学を卒業した人が、今後の仕事のためにさらに勉強をしようとして入学してくるところです。 
このような勉強をしていく意義は何でしょうか。大学院に来なかった人の多くは、それぞれの職場で、厳しいオン・ザ・ジョブ・トレーニングを受けています。 
また、めまぐるしい環境の変化についていくのみならず、変化の先を読んで対応していくためには、どのような分野であれ、仕事をしながらも勉強を続けていかざるを得ません。 
特に、昨秋以来の世界経済・日本経済の急速な落ち込みをきっかけに、不透明感は増大していますが、このような時代であるからこそ、国際化・情報化の流れに積極的に対応しつつ、自ら考え行動できる人材が求められています。 

 大学卒業後あえて就職せず専門職大学院に進学する、あるいは、これまでしてきた仕事をあえて中断して専門職大学院に入学するからには、大学院在学中に、仕事をしている以上の成果をあげるのだ、という強い決意が必要です。 
成果を現実のものとするためには、仕事をしながらではできないような体系的な勉強をきっちりと行うとともに、幅広い観点から考える習慣を身につけ、外国語での場合も含めたコミュニケーション能力を高める、といったことを達成すべく地道な努力を続けていくことが不可欠です。 

 本大学院は、入学してきた学生が、充実した大学院生活を送れるよう、サポートするための態勢を整えているつもりです。 
しかし、もっとも重要なのは、学生が自分のキャリアを切り開いていくパイオニア精神を在学中も卒業後も持ち続けることです。 
本大学院で学んだ学生が、しっかりとした専門知識・隣接分野への十分な理解・グローバルな視野をもって、官民を問わず、公共的意義のある仕事を推し進め、自らのキャリア・アップを行うとともに、広く社会に貢献してくれることを期待しています。