津和野共存病院 存続は可能・・・  過疎地であっても 再生できている100床以下の病院に学んでで欲しい・京都府大江町病院・愛知県東栄町病院・夕張市立総合病院・佐賀の関町病院・穂別町病院・・・・・

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『津和野共存病院 存続は可能・・・ 
  過疎地であっても 再生できている100床以下の病院に学んでで欲しい・京都府大江町病院・愛知県東栄町病院・夕張市立総合病院・佐賀の関町病院・穂別町病院・・・・・』 
         
 
津和野共存病院   
 
開 設 者  島根県鹿足郡津和野町   町長 中 島 巖
病 床 数  99床(一般50床、療養49床)
職 員 数 医師(常勤) 5名  助産師  1名  84名  看護師 32名  准看護師  5名など
 関連施設 日原診療所     
介護老人保健施設「せせらぎ」(通所定員40名、入所定員119名) 
  訪問看護ステーション「せきせい」

 
[回顧2008・取材ノートから](2)石西厚生連の破産(連載)=島根 
2008.12.23読売新聞   
  

  ◆地域医療の灯、正念場 

  石西厚生農業協同組合連合会が突然、自己破産したのは約半月前。地域医療を守ろうといったんは公設化された、津和野町の中核病院・津和野共存病院を始め、同厚生連が運営してきた4施設は、先行き不透明のまま、年の瀬を迎えている。(小川紀之) 

  「退職金積み立てが不足している上に、看護師補充が果たせず診療報酬が削られる。将来的な資金ショートは必至だ」。12日、津和野町の日原山村開発センターで行われた記者会見で、同厚生連の青木和憲会長は釈明した。そして繰り返し、こう述べた。「事業は新法人『橘井堂』へ引き継がれる。患者さんや利用者に迷惑はかけない」と。 

  橘井堂は同厚生連の負担軽減のため、日原診療所の運営を代わって担う法人として、町などの出資で発足した。町側には「もしもの時の受け皿」との考えもあったが、診療所以外の3施設を直ちに引き受けるための準備は出来ておらず、橘井堂の規約でまとまっているのは診療所の運営体制だけだった。 

  そうした現状が、職員の不安に拍車をかける。会見では中島巌町長も、橘井堂の須山信夫理事長も、「全職員に残ってもらいたい」と述べたが、橘井堂の新規職員募集案内には、定員や病床数の記載すらなく、リストラがあり得ると受け止めた職員も多い。「町は厚生連を切るために、新法人を用意したのでは」。そんな疑念すらわき上がる。 

  「厚生連にはこれまで無理を聞いてもらった」。中島町長は言う。同病院の産婦人科、小児科が不採算と知りながら、町は維持を強く要望してきた。若者定住施策にとって、病院が不可欠の機能だからだ。 

  厚生連が破綻した今、町財政も窮迫し、病院を直営する余力はない。新しい受け皿・橘井堂の経営が傾けば、今度こそ、町内から病院が消える。町長は悩む。 

  「現在の診療科、病棟堅持は当然の願い。だが今までのように、町の思いを通すことが許されるのか...」 

  直面する難題に、時間をかける余裕はない。新年度まで日数は限られている。その前に、現場の心も離れて行きかねない。 

  石西厚生連労組は約110人の組合員に、「現場の踏ん張りでしか地域医療の灯は守れない」と、職場にとどまるよう求めている。しかし、旧経営陣からは十分な経緯説明はなく、新法人も町もまだ責任ある姿勢を示せていない。 

  村上卓執行委員長は特に町の姿勢を問うている。「施設者は町。真っ先に津和野の医療をどうしたいのか、明確な展望を町民の前に示すべきだ」。 


  〈石西厚生農業協同組合連合会の自己破産〉 

  津和野町の津和野共存病院、日原診療所など4施設を指定管理者とし運営してきた石西厚生農業協同組合連合会が今月12日、自己破産。同町は3月、経営危機の同厚生連から約13億円で同病院を買い取り、津和野の医療問題を落ち着かせたが、1年も持たず、混迷に逆戻りした。全国の厚生連で初の破綻となった同厚生連の破産処理の行方が注目されている。