武雄市民病院  自治体病院の経営に詳しい城西大経営学部の伊関友伸准教授(行政学)は武雄市民病院について「赤字ではあるが、銚子市立総合病院などに比べれば優秀。民営化がすべて悪ではないが、選挙のしこりで、病院間の連携などに悪影響が出ることも懸念され、反対を押し切ってまで進めるべきなのか疑問が残る」と指摘している。



『武雄市民病院  自治体病院の経営に詳しい城西大経営学部の伊関友伸准教授(行政学)は武雄市民病院について「赤字ではあるが、銚子市立総合病院などに比べれば優秀。民営化がすべて悪ではないが、選挙のしこりで、病院間の連携などに悪影響が出ることも懸念され、反対を押し切ってまで進めるべきなのか疑問が残る」と指摘している。』 


武雄市民病院の民間移譲 樋渡氏「赤字解消へ」 古庄氏「信頼崩れた」=佐賀 
2008.12.19 読売新聞   
  

 ◆市長選市民公聴会 

 武雄市民病院の民間移譲の是非が争点となる出直し武雄市長選の告示(21日)を前に18日、市文化会館で市民公聴会が開かれた。立候補を予定している前市長・樋渡啓祐氏(39)と旧武雄市長・古庄健介氏(70)が出席し、市民医療の在り方やまちづくりの施策などをそれぞれ説明した。(浜村勇、丸谷一郎) 

 武雄青年会議所(後藤英明理事長)が主催。市民約260人が、2人の主張に耳を傾けた。 

 市民病院の在り方について、樋渡氏は「赤字、医師不足を解消するために、しっかりした病院に移譲するしかない。2次医療を中心に1次から3次、終末までバランスよくできるのは民間」、古庄氏は「市民が命を預ける重要な市民病院を、財源の面だけで判断して移譲することは許されるべきではない」と述べた。 

 地域医療については、樋渡氏が「遠くの救命病院より近くの救命病院こそが武雄に求められている」と主張。古庄氏は「(以前の)市民病院は住民に信頼され、地元医師会、大学病院とも連携が取れていた。崩れた信頼関係を早く取り戻したい」と訴えた。 

 両者の言い分を聞いたパート従業員の女性(65)は「民間移譲はしてもいいと思うが、樋渡さんの手法は強引で納得できない。ただ、古庄さんも今の段階では明確な展望を示せていない」と感想を述べた。 

 民間移譲の是非を判断しかねているという無職男性(65)は「移譲のマイナスの部分もあるはずで、樋渡さんからはそこを聞きたかった。古庄さんが市民病院を残したいのはよく分かったが、プランが不明確」と話していた。 

 ◆古庄氏が重点施策 地域医療機関と市民病院連携 

 古庄氏は18日、市長選に向けた重点施策を発表した。早急に取り組むものと、任期中の4年間かけて行うものに分け、それぞれ3項目を掲げた。早急に取り組む施策の中では「市民病院の存続と充実」を最上位に置いた。 

 古庄氏は「市民病院として残すことが一番」と強調。佐賀大付属病院や嬉野医療センター、地元医師会など地域医療機関との連携を強化するとした。6億円を超える累積赤字については、「一般財源からの繰り入れはなく、現在のところ民間移譲する理由はない」と説明した。 

 高齢者支援、子育て支援、新幹線をいかしたまちづくりなどの施策も示した。 

 市民病院の民間移譲推進を打ち出している樋渡氏は、地域医療に関する7項目のマニフェストを発表している。