愛知県の東海市民病院と知多市民病院が、将来的に統合する方針が1日、まとまった・・・



『愛知県の東海市民病院と知多市民病院が、将来的に統合する方針が1日、まとまった・・・・各自治体に再編を進めるよう求めている総務省の方針が出て以来、自治体病院の経営統合は東海地方では初めて』 


地域医療はいま)東海・知多の市民病院統合へ 検討会素案 【名古屋】 
2008.12.02 朝日新聞  
  

 医師不足と赤字経営に悩む愛知県の東海市民病院と知多市民病院が、将来的に統合する方針が1日、まとまった。両市の代表らでつくる検討会で同日、報告書の素案が了承された。今後、それぞれの市議会に諮り、最終的な結論を出す。全国の自治体病院の4分の3が赤字に苦しむ中、総務省は各自治体に再編を進めるよう求めている。実現すれば、総務省の方針が出て以来、自治体病院の経営統合は東海地方では初めてとなる。(佐藤仁彦、岡崎明子) 


 東海市民病院は今年4月、民間病院との共同経営に移行し、救急など急性期を担当する本院(199床)と慢性期を担当する分院(154床)態勢になった。しかし医師が思うように確保できず、今年度決算は約9億円の赤字を見込む。知多市民病院(300床)も同様の状況で、今年度決算は約6億円の赤字の見込み。開院以来最悪の数字となる。 

 報告書の素案などによると、両病院は将来的に経営を完全統合し、24時間態勢で2次救急が担える地域の中核病院を目指す。救急を充実させることで研修医を呼び込み、医師数を確保する。 

 ただし、新たに病院を建設するには時間がかかるため、その前段として、まず自治体の垣根を取り払い、両病院の人材配置や機能の再編が可能な経営統合を急ぐ。 

 両市は新たな経営形態として「一部事務組合か独立行政法人が考えられる」としている。病床数や職員の待遇などは来年4月以降、市議らを加えた協議会で結論を得る。 

 人口が計約60万人の知多医療圏には、東海、知多以外に常滑市民、半田の四つの自治体病院がある。県が3月にまとめた地域保健医療計画では242床の病床過剰地域となっている。 

 病床数が少ない病院の経営は厳しく、統合による「スケールメリット」で、医師確保や赤字体質の改善が期待できる。検討会の会長を務める早川豊彦・知多市副市長は「合併して地域医療を充実させるため、大学の医局にバックアップをお願いしたい」と話した。 

 総務省は各自治体に公立病院の再編、ネットワーク化を求めているが、「自分の街の病院は残したい」と考える住民や首長らの思いもあり、なかなか進んでいない。検討会は来年2月17日に最終的な報告書をまとめる。