北播磨総合医療センター構想の実現可能度・・・三木・小野2病院が医師不足で追い込まれた苦肉の策の感のする事が懸念される。 統合病院の病床数は確実に用意できる医師数と、果たすべき役割・機能と、在院日数から決められるべきだが、その視点が今後十分詰められる必要がある。

『北播磨総合医療センター構想の実現可能度・・・三木・小野2病院が医師不足で追い込まれた苦肉の策の感のする事が懸念される。 統合病院の病床数は確実に用意できる医師数と 果たすべき役割・機能と 在院日数から決められるべきだが その視点が今後十分詰められる必要がある。 
2病院は同じ神戸大関連病院であるが 長い文化の違いを 克服する事は極めてハードルが高い。 
2病院の事務組合での 経営では 起債は難しい。 
すみやかに独立行政法人化して 2市長・2議会から分離しなければ 場所・資金負担割合・人事での意見調整が出来ず・経営の一体化が難しい。 千葉県に見られるように 空中分解の繰り返しの可能性が高い。 
官民乱立している北播磨地区に本当に統合病院が巨額な税金投入してまで 2市の市民が熱望しているのであろうか。現在の2病院の経営状況は医師にとっても市民にとっても評価される体質になっていない。 
今から 魅力のある経営体質に出来ない病院が5年後によくなるとは思えない』 
  


三木・小野市の病院統合/2013年春開業 
2008年11月06日asahi.com 

  
「北播磨総合医療センター」構想案を発表し、握手する藪本吉秀・三木市長(右)と蓬莱務・小野市長=三木市役所 
  
 医師不足のなかで神戸大の要請を受けて市民病院の統合を検討してきた三木市と小野市は5日、新病院の構想案を発表した。「北播磨総合医療センター」の名称で2013年4月に小野市での開業を目指す。神戸大と2市は近く医師の研修・派遣について覚書を交わす予定で、「神戸大医学部付属病院」級の機能を持つ北播磨の中核病院になるという。 


 構想案によると、新病院はベッド数400床、医師80~100人、看護師400人と大規模。診療科目数は20科で現在、両市民病院で閉鎖されている産科も開設される。救急医療は入院が出来る程度の2次救急とし、高度な3次救急は来年度開院する県立新加古川病院に委ねる。 


 建設地は三木市に接する小野市山田地区の県有地約10万平方メートル。建設費は130億円を見込んでおり両市が負担するが、割合は今後、協議するという。今年度中に新病院建設協議会を設け、10年4月に病院を運営する一部事務組合を設立する。 


 両市と神戸大は覚書を交わし、神戸大が医師を全面的に派遣して地域医療に貢献する一方、新病院が総合医療に従事する医師の研修の場になることを明記する。また市民病院の老朽化が進んでいる加東市にも新病院建設への参加を呼びかけるという。 


 この日、藪本吉秀・三木市長と蓬莱(ほう・らい)務・小野市長が三木市役所で共同会見。藪本市長は「三木市民病院が医師不足で経営が悪化し規模も縮小するなか、市単独で解決策を探るよりも広域的に取り組むしか道がひらけない」と語った。小野市での建設について「市民アンケートでは場所がどこであろうと新病院を望む声が多かった」とした。 


 蓬莱市長は「小野市民病院は統合が必要な状況ではないという声も市民にはあったが、十数年後には色々な問題が出てくるのは必至。この際、三木市と協力することが将来の大きな財産となると判断した」と話した 
  

三木、小野病院統合 杉村・神大病院長に聞く 「全国のモデル目指す」 
2008.11.08 神戸新聞   
  

杉村・神大病院長に聞く三木、小野病院統合 


「全国のモデル目指す」 


 小野、三木市の市民病院統合が決まったが、統合を提案した神戸大医学部付属病院の杉村和朗院長が七日までに、神戸新聞社の取材に応じ、「大学が経営の在り方から病院づくりにかかわる全国初のケース。二市と話し合いながら、住民にも医師にも魅力的な病院を目指したい」と抱負を語った。(金井恒幸) 


 -なぜ統合の提案を 

 「県内唯一の国立大医学部として、兵庫の医療を守る立場からだ。医師不足を何とかしたいが、大学にも十分に派遣できる医師はいない。北播磨の公立病院はいずれも小-中規模だ。多忙なことや多様な経験が積めないなどの理由で病院から医師や研修医が離れていく傾向がある。医師や研修医が集まり、住民のために多くの病気の手術や治療が可能な病院にするには統合が必要と考えた」 

 -一月には両市の協議は一時中断した 

 「小野市から『現状では難しい』という認識を示され、中断となった。十月になり、考え直したということで、二市から統合の合意を伝えられた。こちらも地域医療を守るためならと、協力する意向を示した」 

 -来年一月からは新病院建設協議会に参加し、病院づくりが本格化する 

 「これまでは自治体が病院づくりを計画し、大学側には『医者がほしい』と依頼にくるのがほとんど。医師側の意見が反映されず、魅力ある病院づくりが難しかった。今回は、神戸大の意見を聞いてもらいながら、経営の在り方まで含めて議論したい。全国の病院づくりのモデルになるようにし、できるだけ赤字を減らす病院にしたい」 


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小野市民病院統合構想:「北播磨総合医療センター」小野で5年後開院へ /兵庫 毎日新聞 
  
◇医師不足、神大提案受け入れ 
 小野市の蓬莱務市長と三木市の薮本吉秀市長は5日、両市の市民病院を統合して、新病院「北播磨総合医療センター」を小野市内に建設することを明らかにした。2013年の開院を目指す。医師不足から存続が危ぶまれる病院が、医師を派遣する神戸大医学部の統合提案を受け入れ、地域の中核病院として生き残りをかける。【南良靖雄】 

 新病院は神戸大医学部系の中核病院として、臨床研修教育に力を入れ、地域に医師を派遣できる病院にする。診療科目は現在の両病院の診療科目に産科を加えた20科目。病床数は400床(現在の2病院計543床)で、うち一般病棟は350床。スタッフは医師80~100人(同71人)、看護師400人(同331人)を予定している。 

 建設場所は、県の「小野長寿の郷」構想の候補地の一角で、小野市有地約10ヘクタールを活用する。建物は鉄筋コンクリート地上6階地下1階延べ4万平方メートル。事業費は130億円を見込んでいる。費用の負担割合は09年1月にも設置する建設協議会で具体化する。 

 新しい臨床研修医制度の導入に伴って勤務医が不足。04年に約200人が勤務していた北播磨5市1町の公立5病院の医師数は、昨年には177人に減った。三木市民病院では産婦人科や小児科が廃止され、患者も減り赤字が増えている。小野市民病院も産婦人科を休診している。 

 このため神戸大医学部が昨年5月、北播磨地域の公立病院の統合を提案。同11月には小野・三木両市民病院の統合を再提案し、両市が検討していた。 

 薮本市長は「医師不足から市民病院としては縮小の一途。単独で解決策を模索するより、広域的な流れで道が開けないかと判断した」と述べた。 

 蓬莱市長は「10年、15年先をみると、(三木と)同じような問題がでてくる。神戸大、三木市と協力することで、より高度な医療圏をつくることができる」と話した。 


 ■解説 

 ◇加東にも参加打診へ 
 小野・三木両市は勤務医減少問題に直面している。小野市民病院では、産婦人科が05年から休診中。また、三木市民病院では勤務医が04年度末の52人をピークに減少し、1日現在で37人まで落ち込んだ。このため今年度からは平日夜間の救急体制が医師2人から1人になり、病院経営にも影響を与えている。 

 統合構想では当初、加古川市で来年開設予定の県立加古川病院との競合が懸念されていた。しかし、加古川病院が重度患者を扱う三次救急を中心に行い、二次救急を扱う北播磨地域の公立病院と連携することを確認し合ったことから、合意に至ったという。 

 小野・三木両市は今後、新病院の建設予定地と同様に国道175線沿いにある加東市民病院(加東市)にも統合構想への参加を働きかける方針だ。加東市民病院は取材に対して「参加に関して現段階では何も決まっていない」としている。【松田栄二郎】