兵庫県 井戸敏三知事が柏原市に病院が2つ有ったほうが 医師が集めやすいと発言しているが 荒唐無稽な見解である。

『兵庫県立11病院 あくまで現状直営維持! 数値目標の達成は困難であり 医師不足で存続困難病院が続出するであろう。 消える県立病院の第1号は兵庫県立柏原病院。 
兵庫県 井戸敏三知事が柏原市に病院が2つ有ったほうが 医師が集めやすいと発言しているが 荒唐無稽な見解である。 
選択と集中と 更に 官僚経営を止め,労働組合を恐れず 努力する人が報われる経営体質にするしか 医師に留まっていただく策はないのは, いまや常識である。 県立病院は県民のために存在する, 職員のために存在するわけではない。 
丹波未来新聞の連続報道は適切。神戸大の考えは正しい。 
神戸大学が本気で医師を出してくれる策はある。 
2病院を 神戸大学付属病院にする事である。 
氷見市民病院の成功例を学んで欲しい』 


メールをいただきました。 ご本人の了解を頂いております
2008/10/29 UTBTV 放送  
   
  「“希望の病院”が存続の危機に!?」  
  
住民の力で小児科医不足を解消し、地域医療の危機を救うモデルとして全国の注目を集めている県立病院が兵庫県丹波市にあります。しかし、この「希望の病院」が今、存続の危機に立たされています。いったい何が起きているのか追跡しました。・・・・ 
 

神戸大学医学部附属病院・杉村和朗院長に聞く 

丹波未来新聞2008-09-22 
 循環型人材育成プログラム実施基本協定書に調印した杉村和朗神戸大学医学部附属病院長に話を聞いた。 (足立智和) 

――2人欠員のままプログラムが始まった 
  「外科は症例もあり、 手術などで貢献できる。 整形外科も手術はでき、 外傷対応ができる。 放射線科も画像診断などで他科のサポートができ、 他病院や開業医の手助けにもなり、 地域の診断レベルアップになる。 それぞれ使命があり、 成果は上がると考える。 今は不完全な形と考えていて、 週1回は大学で研修できるようにするなど改善し、 プログラムを良くしていきたい」 
 
――内科医が求められているが 
  「内科医の勤務医離れが起こっている。 加古川市民病院でも内科が短期間で15人から5人になるなど、 パニックが起こっており、 病院いくつ分もの内科医が大学医局からいなくなっている。 来年も、 厳しい。 地域で医師を集め、 地域で支える仕組みを作ってもらわないと、 『医者がいないから送ってくれ』 では成り立たない」 
 
――県立柏原と柏原赤十字の統合話は話題にならなかったが 
  「県病院局にはよく話をしており、 きょうは話をしなかった。 共に県知事がトップなのに、 動かないのは不思議。 大学は、 柏原地域に集まっている医師を 『1つにして』 と言い、 県は 『できない』 の平行線。 これでは、 そのうち医者がいなくなる。 プログラムの協議の話が始まった昨秋と比べ、 段違いに状況が悪くなっている。 参加者が5人そろっても、 起死回生にはなり得ない。 これは、 延命だ。 今何もしなければ、 来年3月につぶれかねない。 つなぎながら、 もう1回県に知恵を絞ってもらって、 何らかの形で柏原地域に内科、 外科をある一定数以上集めてほしい。 こちらも1歩踏み込む。 県ももう1歩、 2歩踏み込んでもらわないと、 次の展開がない。 その協議をしたい」 



柏原と日赤の統合を 神戸大が県に構想伝える 

医療問題 丹波未来新聞 2008-07-21 
  
県立柏原病院に医師を供給している神戸大学医学部が、 同病院 (146床) と柏原赤十字病院 (59床) を統合し、 「新柏原病院」 を作る構想を県に伝えていたことが、 18日までに分かった。 

同大学が示した叩き台によると、 統合病院は入院病床を100―150床程度とし内科と周産期を担う病院とする。 経営主体や病院の位置は記載していないものの、 「ただちに統合」 を求めている。 (足立智和) 
  
大学の構想は、 県が設置した柏原病院再生対策本部 (本部長=黒田進県病院事業管理者) の会議の中で伝えられた。 

 大学は、 まず2病院を統合し、 次に兵庫医大篠山病院と新柏原病院の連携・統合を考え、 福知山市民や三田市民、 西脇市民病院など近隣の病院の役割分担を行うことを提案。 

 統合病院の診療内容は、 内科全般 (総合内科、 がん、 消化器内科) と、 産婦人科、 小児科としている。 
  

県立柏原は、 12人を数えていた内科医の退職が相次ぎ、 一時は3人まで減少。 現在は5人で、 外来は紹介のみ、 急性心筋こうそくなど、 循環器系の疾患の受け入れも難しくなっている。 

 診療の入り口で、 さらに他科のバックアップをする病院の背骨とも言える内科医の減少で、 内科だけでなく、 脳神経外科や整形外科の処置が必要な患者の受け入れも減少、 患者減の影響で両科の常勤医がそろってひきあげとなるなど、同病院の内科医不足が、 丹波の医療後退の要因となっている。 
  

一方の柏原赤十字病院も、 大阪大学が整形外科医を、 兵庫医大が産科医をひきあげるなどして、 整形外科、 外科、 小児科、 産科などで常勤医が不在となった。 常勤医は、 内科5人と歯科口腔外科1人のみとなっている。 
  

神大医学部の医師の人事をつかさどる杉村和朗・同大医学部附属病院長は、 「至近距離に2病院があり、 

1方は内科のみ、 もう1方は内科医が不足し、 診療機能が低下している。 

 2病院が 『地域にいい医療を作る』 という観点に立ち、 医師という少ない医療資源を集め、 地域内での最適化がはかられなければ、 神戸大学から医師を送ることは難しい」 と述べた。 

 経営母体については、 「県でも赤十字でも、 やれる所がやればいいと考えている。 赤十字が経営をするなら、 赤十字に医師を出す」 と述べた。 

 この時期に構想を提案したことは、 「県立柏原は、 いつ何が起こってもおかしくない。 この先1年もつのか、 と強い危機感がある」 と答えた。 
  

さらに、 兵庫県と丹波市とが1億5000万円を出し、 今秋から実施が予定されている同大の医師5人を県立柏原病院に招へいする 「循環型人材育成プログラム」 についても、 柏原病院は特に内科医の派遣を強く求めているが、 同院長は、 「統合すれば、 内科は充実できる」 とし、 「地域で不足している診療科、 外科や整形外科を派遣することはできても、 内科を大学から送ることは現状では無理だ。 統合後に不足するなら考える」 と、 内科医のプログラム参加は困難との見方を示した。 


 黒田病院事業管理者は、 「会議の中で委員から 『大学の考え』 という形で情報提供があったが、 正式な議題に取り上げていない。 

 県病院局としては、 県立病院のことしか関われない。 県立以外の病院をどうこうしろということは言えない」 と述べ、 この件について病院局として検討することは困難との考えを示した。 
  
同大は、 柏原赤十字に医師を派遣していないが、 県内の他の赤十字病院には医師を派遣している 



県立病院から当直応援 柏原病院再生プラン 

丹波未来新聞 2008-08-07 
 県立柏原病院再生対策本部 (本部長=黒田進県病院事業管理者) が5日、 県立柏原病院再生プランを発表した。 医師確保策では、 すでに明らかになっていた 「神戸大学から派遣を受ける」 と、 新たに 「他の県立病院から当直応援を受ける」 などの案をまとめた。 会見で黒田本部長は、「出血を止めるための当面の対応。 医師確保と経営改善は表裏一体。 診療機能を充実させて患者を増やしたい」 と話した。 
 再生本部は、 内科を増やし、 常勤医不在の脳神経外科、 整形外科医らの確保をめざす、 とした。 
 医師確保策の1つ、 秋から実施を予定している神戸大との人材育成プログラムは、 大学と県とで詰めの協議をしている。 
 他の県立病院からの応援は、 最高で週2日。 1度に2人ずつの派遣を要請しており、 早ければ8月中に始まる。 常勤で勤務する内科専攻医 (3―5年目) の派遣も、 要請している。 
 医療連携の強化では、 柏原赤十字病院との一体的運営に向けた連携強化を進める。 両病院で月2度、 症例検討会を開く。 地域医療確保対策圏域会議などを通じ、 他の医療機関との再編・ネットワーク化を進める。 医師会との連携も強化する。 また、 県立病院群からの応援医を得て、 救急患者を今より受け入れられるようにする。 
 医療を支える機能の再構築として、 先端医療機器を整備・充実。 女医が勤務しやすい環境づくりの1つとして、 近隣の保育園で子どもを受け入れられるよう調整する。 心臓カテーテル、 内視鏡などの分野で専任ナースを育成し、 医師の業務軽減をはかる。 患者数の状況、 診療体制などに応じた人員の適正化、 県立病院間などの職員人事交流なども推進する。 
 同本部は、 今後も月に1回程度、 会議を開き、 進捗状況を確認する。 再生プランに盛り込まれた案は、 年度内に全て着手し、 成否を見る。 
 同病院は、 医師不足により患者が減ったものの、 職員の削減が進まず、 昨年度は約15億円の赤字を計上。 経営改善と診療機能回復を目指し、 6月に再生本部が設置された。 6月に県が公表した行革プランでは、 今年度の同病院の赤字を10億円強と見込んだ。 しかし、 整形外科の休診、 眼科の入院休止などにより、 昨年度より患者が減る見通し。 
 黒田本部長は、 「何も手をつけなかったら、 昨年度以上の赤字が出る。 再生プランの実施により、 赤字幅を昨年度より圧縮したい」 と話し、 酒井國安院長は、 「現場として努力したい。 みなさんの理解と協力を」 と述べた。 
 また、 神戸大学が提案した県立柏原と柏原赤十字の統合新病院構想について黒田本部長は、 「県立柏原をどうするという以外のことを言える立場にない」 と、 改めて県病院局として取り組む考えがないことを示した。 会見に同席した太田稔明県病院局副管理者は、 「知事部局の地域医療確保対策圏域会議などで再編ネットワーク化の検討がされる。 そこで議論されることを希望する」 と述べた。 
 同病院は、 5年前に43人を数えていた常勤医が今年8月1日で18人に減少、 昨年度の患者数は、 外来が約7万7000人 (ピーク時比約39%)、 入院が約5万人 (ピーク時比45%) と減少している。 ベッド数も結核を含め最大363床あったものが、 今年4月から146床に減床している。 


■解説 「仏作って…」の懸念 


 県立柏原病院再生対策本部がまとめた再生プラン。 病院局単体での計画立案には、 無理があった。 病院局は、 1人の医師も動かせず、 赤字の要因になっている医師以外の職員給与引き下げなどの大ナタがふるえない。 手も足も縛られた状態で練られた計画は、 実効性に欠ける。 医療行政担当で、 県養成医の派遣や病院機能分担などを管轄する県健康福祉部を再生本部に入れないのは、 県の甘い認識の現れだ。 
 再生本部は医師を増やす 「計画」 をまとめることはできる。 しかし、 実行するとなると、 再生本部長の県病院事業管理者にしても、 できることは各病院への 「要請」 を除けば、 ほとんどない。 
 神戸大から5人を招く人材育成プログラム。 県立柏原病院は、 大学に5人全員を内科でと要望した。 しかし、 同大は、 県立柏原と柏原赤十字の統合が先決で、 それがなければ内科は出せないとしている。 酒井國安院長は、 言った。 「誰も来てくれないよりはいいが、 内科が増えないと期待に応えられるような成果は出ない」。 懸念していた 「仏作って魂入れず」 が現実のものになろうとしている。 今回の再生計画全体が同じ道をたどらないか、 非常な懸念を覚える。 
 他の県立病院からの応援も、 救急当直以上は現時点では難しく、 応援に来た医師が急患を受けても、 日中に勤務する医師が増えなければ、 翌朝の転院を余儀なくされる。 
 さらにもう1つ、 忘れられた視点がある。 再生本部は今在籍している18人の常勤医が、 続けて診察にあたる 「前提」 で計画を立案した。 この再生計画は、 一日千秋の思いで援軍を待ちわびている勤務医にとって、 希望を見出せる中身だろうか。 この点でも、 県は認識が甘いと言わざるを得ない。 甘い認識のツケは、 市民と医師が払わされる。 (足立智和)