兵庫 県立柏原病院から神戸大への医師引き揚げは止まらなかった。公的資金で医師を補充する一方で、医師が去っていくという矛盾した状況にあり、取り組みは迷走を続けている・・・・



『兵庫 県立柏原病院から神戸大への医師引き揚げは止まらなかった。公的資金で医師を補充する一方で、医師が去っていくという矛盾した状況にあり、取り組みは迷走を続けている・・・・2008年六月、神戸大は突然、県立柏原病院と柏原赤十字病院との統合案を提案。県や丹波市、日赤関係者らを困惑させた。県は地域にとっても病院が多い方が医師は確保しやすい」としている。???? 

神戸大の提案が正しい! 兵庫県と丹波市は 独立行政法人山形県・酒田市病院機構 を行政視察して 栗谷理事長に助言していただいたらどうか 
知事と市長は 一人で 退職する医師全員に面接して 退職の理由を聞くべきである。官僚経営の構造的欠陥が問題である事がすぐわかる 
』 


兵庫県、丹波市の新事業 県立柏原病院 予定人数割る 医師派遣 多難の船出 神大側も人手不足深刻 減員加速で研修に不安も 
2008.10.04神戸新聞   
  

県、丹波市の新事業 


県立柏原病院 予定人数割る 

医師派遣 多難の船出 


神大側も人手不足深刻 


減員加速で研修に不安も 


 兵庫県と丹波市が費用を負担し医師養成を委託するという形で、神戸大医学部が丹波市の県立柏原病院へ人材を送り込む「医師育成プログラム」が、3日までに定員割れのままスタートした。同病院の医師不足解消を目的に、派遣医師には最長1年で大学医局に戻ることを約束して人材を確保する仕組み。しかし、新しい臨床研修医制度に伴う大学側の医師不足が解消されないため、計画が持ち上がった後も県立柏原病院から神戸大への医師引き揚げは止まらなかった。公的資金で医師を補充する一方で、医師が去っていくという矛盾した状況にあり、取り組みは迷走を続けている。(丹波総局・小林良多) 


 事業の正式名称は「地域医療循環型人材育成プログラム」。大学側が「地方へ派遣された医師には、自分の交代が来ないのでは、との不安が強い。必ず帰ることができる保証があれば医師は集まる」と提案したのを受け、県病院局が立案した。 

 事業は、神戸大が全体で約二十人の医師を募集。五人ずつが約一年交代で県立柏原病院に赴任する。県と丹波市が年間一億六千万円で事業委託し、大学側はこれを資金に人材を確保、派遣を進めるはずだった。ところが、スタート時の参加は三人。定員の五人に満たない上、県立柏原病院が最も要望していた内科医はいなかった。 

 背景には、神戸大学医学部自体の医師不足が解消されていないことがある。新しい臨床研修医制度の導入で、医学部の研修医たちが研修先に都市部の医療機関を選択。付属病院からも研修医が一気に減り、神戸大が地方から医師を引き揚げざるを得ない状況が続いている。 

 この影響で、県立柏原病院でも、医師は五年間で四十四人から十八人に激減。プログラムの構想が持ち上がった昨年末以降も、外科医三人▽整形外科医三人▽内科医二人▽泌尿器科医二人▽眼科医一人の計十一人が県立柏原病院を去った。 

 このため、神戸大の医師からは「少数が乗り込んでも県立柏原病院の根本的な救済にはつながらない。地域の医師の集約が最も効果的」との声が出ているという。構想時より県立柏原病院の医師不足がさらに進み、「学びの場」として魅力がなくなったのも、定員割れの一因となった。 

 そんな医師たちの声を反映したのか、プログラムの協議が大詰めを迎えていた六月、神戸大は突然、県立柏原病院と柏原赤十字病院との統合案を提案。県や丹波市、日赤関係者らを困惑させた。県は「地域にとっても病院が多い方が医師は確保しやすい」としている。 

 神戸大の提案は送り手側の窮状を物語る。同大医学部付属病院の杉村和朗病院長は「病院を助けるのではなく、地域医療を守るために新しい体制をつくらなければならない。統合の難しさは理解しているが、こちらの事情もそれぐらい行き詰まっている」と話している。