埼玉県立がんセンター施設整備検討委員会 PFI方式を導入した三つの自治体病院にアンケートを行った結果、二つの病院院長から「PFI方式で整備したことは、あまり良くなかった」との回答があった・・・




『埼玉県立がんセンター施設整備検討委員会 
PFI方式を導入した三つの自治体病院にアンケートを行った結果、二つの病院院長から「PFI方式で整備したことは、あまり良くなかった」との回答があった・・・PFI手法については、仕様書発注ではなく性能発注を前提とするため、院内の要望を設計仕様に十分反映させる点で不安があることや、長期契約のため制度等の変化が著しい医療現場への対応しきれないなどの点が指摘され、整備手法の選択肢から除外される方向になった。』 



埼玉県/県立がんセンター施設整備/事業方式に2案 
2008.09.26 日刊建設工業新聞   
  

 埼玉県立がんセンター施設整備検討委員会(委員長・吉原忠男県医師会会長)は25日の第3回会議で、整備事業手法を議論した。事務局から二つの事業方式が提案された。今後、両方式に肉付けを行い整備手法の方向性を固め、次回の委員会(10月23日予定)で報告書案をまとめ、伊能睿病院事業管理者に提出する。 

 事業方式1は従来方式をベースに、施設関連の方策(CM方式、VE方式)、運営関係の方策(SMO方式)を組み合わせる方式。事業方式2はDB方式(設計・施工一括発注)をベースに、運営関係の方策(SMO方式)を組み合わせた整備手法。 

 SMO方式は、運営業務を一括発注する方式。民間事業者に委託する業務をSMO管理マネージャーのもとでいくつかにグルーピングして長期・包括契約するもの。施設整備を含むPFI方式と比べ、陳腐化リスクが高い業務の事業期間を短くするなど、業務の性格に応じたフレキシブルな対応が図れることなどがメリット。八尾市立病院では、運営業務のみのPFI方式でSMO方式を採用している。 

 PFI手法については、仕様書発注ではなく性能発注を前提とするため、院内の要望を設計仕様に十分反映させる点で不安があることや、長期契約のため制度等の変化が著しい医療現場への対応しきれないなどの点が指摘され、整備手法の選択肢から除外される方向になった。 

 委員会が昨年、PFI方式を導入した三つの自治体病院にアンケートを行った結果、二つの病院院長から「PFI方式で整備したことは、あまり良くなかった」との回答があった。▽長期契約のため医薬品・機器類等の契約変更にフレキシブルな対応ができない▽モニタリングを単価に反映させるがうまくいっていない▽SPCが寄せ集めの素人集団化し良好な運営ができない-などの点が問題点として各院長から挙げられている。 

 なお、老朽化した職員公舎は、敷地内で一体的に整備し、医師公舎は28室延べ3200平方メートル、看護師宿舎は60室延べ2800平方メートル程度との案が示された。