市立芦屋病院  赤字が膨らみ続ければ、立ち行かなくなるのは目に見えている」との独立行政法人化賛成意見に対し、「不採算部門が切り捨てられ、地域医療の質が低下する」などと反対が相次ぎ、否決



市立芦屋病院・  赤字が膨らみ続ければ、立ち行かなくなるのは目に見えている、との独立行政法人化賛成意見に対し、「不採算部門が切り捨てられ、地域医療の質が低下する」などと反対が相次ぎ、否決 

市立芦屋病院 「独法化議案」議会が否決 「赤字部門切り捨て懸念」=阪神 
2008.09.06読売新聞   
  

 ◆来春移行、困難に 

 経営再建のため、芦屋市が来春に地方独立行政法人化移行を目指していた市立芦屋病院(朝日ヶ丘町)について、市議会は5日、市側が提案した定款の制定議案を否決した。総務省によると、大阪府、那覇市など全国6か所で公立病院を独立行政法人化しているが、否決されたのは聞いたことがないという。市側は12月議会に再議を求める方針だが、来春の独法化移行は困難な状況になった。 

 独法化により、独立採算制を導入して、病院に裁量権を与えて経営の活性化を図り、収支の改善を目指すのが目的。赤字が累積している公立病院が多いため、総務省が地方自治体に対して、独法化を含めた経営健全化を促している。 

 芦屋市では昨年6月、山中健市長の要請で設けられた同病院の運営検討委員会が経営改善策を審議。約64億円の累積赤字を抱える同病院について「非公務員型の独法化が望ましい」との答申を同8月にまとめた。 

 これを受け、山中市長が今年6月の市議会に、独法化に伴う病院の定款の制定を提案。継続審議になり、今月2日の市議会都市環境常任委員会では「独法化と病院の建て替えは関連がない」との付帯決議と共に可決されていた。 

 この日の市議会本会議では、「赤字が膨らみ続ければ、立ち行かなくなるのは目に見えている」との賛成意見に対し、「不採算部門が切り捨てられ、地域医療の質が低下する」などと反対が相次ぎ、否決された。 

 市は否決を受け、記者会見を開き、山中市長は「否決を厳粛に受け止めているが、運営形態について具体的に示さずに反対をされた方々がいた。怒りと悔しさでいっぱいだ」と語った。