南相馬市立小高病院は来月から、医師不足でさらに厳しくなる常勤医師の宿直勤務について、市内の開業医14人に応援してもらうことを明らかにした。

 南相馬市立 小高病院


『公立病院宿直、開業医が応援 南相馬市の要請、医師会応じる 小高病院 /福島県』 
2008.08.27朝日新聞   
  

 南相馬市立小高病院は来月から、医師不足でさらに厳しくなる常勤医師の宿直勤務について、市内の開業医14人に応援してもらうことを明らかにした。26日にあった市立病院等運営審議会で報告した。県によると、県内の公立病院では初の取り組みという。 


 同病院の常勤医師は現在、内科2人、外科と眼科が各1人。夜間に入院患者に対応する宿直は内科と外科の3人で回しているが、9月末で内科の1人が県立医大に戻るため2人だけになる状況だった。 

 このため渡辺一成市長が南相馬市医師会(高橋亨平会長)に協力を要請。4日の同医師会の臨時総会で(1)市立病院側が同医師会に加盟する開業医43人と個別に交渉する(2)了解が得られた開業医の応援は来年3月末までとする、の2点について同意していた。 

 新たな態勢は輪番制ではなく、開業医の都合の良い日を届けてもらい、複数の医師が重なった場合は病院側が調整する。勤務時間は午後7時ごろから翌朝、勤務医が出勤するまでとし、開業医の本来の診療が長引いて宿直に間に合わない場合は、到着するまで常勤医が対応する。 

 市は6月、医師確保に向けて「非常事態宣言」を出した。今回の協力申し出について渡辺市長は「開業医と医師会に感謝している。(来年)3月いっぱいという期限があり、患者のみなさんに医療不安が生じないよう、新たな医師確保に向け対応していきたい」と話している。 

 県医療看護課によると、時間外診療を地域の開業医が応援する取り組みは、県内数カ所の病院ですでに実施されているが、開業医が夜勤に入り、入院患者の対応まで行うのは初めてという。同課は「勤務医不足対策の一つになる。各地でもこのような連携が進んでほしい」と話している。