『千葉県立東金病院は廃止・・・ 千葉県は、病床不足圏域で新設・増床を希望する病院事業者を今秋にも募集する予定』




『千葉県立東金病院は廃止・・・ 千葉県は、病床不足圏域で新設・増床を希望する病院事業者を今秋にも募集する予定』 


医療センターに県「出資しない」 大網白里町議会委で明言 /千葉県 
2008.08.20 朝日新聞   
  

 大網白里町議会の地域医療対策特別委員会(中村正委員長)は19日、同町と東金市、九十九里町が検討してきた救命救急センターを含む医療センター構想について、県幹部を招いて討議した。この中で県の小川雅司・健康福祉部長は医療センターについて「あくまで1市2町による経営。県が経営に入ることはない」とし、県が運営費(経費)を出すことはないと明言した。 

 救命救急センターの運営には巨額の費用がかかるため、1市2町は医療センターに対する県の運営費補助を期待していた。委員からは「これでは、同センターの運営は難しい」との発言も出た。 

 県側は、医療機関への病床配分を今秋に決めるため、今月末までに1市2町の協議会を設け、早期に病床配分を申請すべきだとした。医療センターが開業した場合、東金市内にある県立東金病院は廃止されるという。 

 同町議会は、6月議会で医療センター準備会の事務局経費を計上した補正予算案を否決したが、特別委を設置して、再度検討している。 



連載・山武地域の医療センター構想/経緯と現状(下) 
2008.08.21 建設通信新聞   
  

【9月めどに建設意思決定/財政問題が最大の焦点/大網白里町議会 ソフト面の解決が先決】 

 千葉県は、「県保健医療計画」(2006-10年度)を見直し、東金、大網白里、九十九里の3市町などを含む地域の二次保健医療圏を変更、山武長生夷隅医療圏を新たに設定した。同医療圏には、高度な3次救急を担う医療機関はないという。 

 基準病床数の算定では、同医療圏は126床の過剰となっているが、これは、白紙撤回された九十九里地域医療センター計画で、既に病院開設許可を取得していた山武郡市広域行政組合に配分された450床を含む数字だ。実際は324床の不足となる。 

 県は、病床不足圏域で新設・増床を希望する病院事業者を今秋にも募集する予定。医療センター構想をめぐる議論は「いつまでも先延ばしできない。9月をめどに、やるのかやらないのか判断してもらわないといけない」と考えている。 

 医療センター計画の事業主体ではなくなった同行政組合も、医療センター事業に関する定款変更手続きを進め「9月中に病床を返上する」との方針を示す。 

 県は当初、3市町に対し、病床配分に必要な計画の作成を今月末までに求めていた。だが、議論が二転三転する中、期限を2カ月延ばし、10月末まで待つことにした。計画の策定期間を勘案すると、3市町の意思決定のタイムリミットは、9月ということになる。 

 現在は、大網白里町がどう動くかを周囲が注視している状態。東金市では「(将来的には周辺自治体の加盟も考えているが)3市町でスタートしたいという方向性は変わっていない。大網白里町議会の予算案の否決で構想が終わったわけではない。今後、どうつないでいくかが重要になる」と話している。 

 一方、大網白里町議会では、医療センター構想とは直接の関係はないが、地域医療の現状や課題などを調査研究する特別委員会を設置した。病院長や県幹部などを招いて意見を聞いており、9月議会までに報告をまとめる見通しだ。 

 同町議会側は、構想自体を否定しているわけではなく、医師・看護師の確保や県の支援内容といったソフト面の課題を解決した上で、計画に着手することが必要と訴えているようだ。 

 また、同町の住民レベルでは、一部で医療センター構想の実現に向けた署名運動も起きているという。 

 同町議会が予算案を否決した理由の一つは、財政問題だった。今後も最大の焦点となるのは間違いない。県の財政も非常に厳しい状況にあるが、地元からは、はっきりしない県の“包括的支援”の中身を明確にしてほしいとの声が上がっている。