愛知県 三河ワイド 看護師争奪戦 悩む病院 『7対1看護』で高診療報酬 採用定員割れに危機感 再雇用や待遇改善進める


『愛知県 三河ワイド 看護師争奪戦 悩む病院 『7対1看護』で高診療報酬 採用定員割れに危機感 再雇用や待遇改善進める』 
2008.07.28中日新聞   
  

 【愛知県】三河各地の医療機関で、看護師の増員を図る動きが活発化している。入院患者7人あたり、看護師を1人配置している病院に診療報酬面で優遇する「7対1看護制度」が導入されたためだ。だが一斉に採用に力を入れ始めたため、病院間で看護師を奪い合う状況となり、多くの病院が人員確保に頭を悩ませている。 

 七対一看護は二〇〇六年に行われた診療報酬改定によってスタート。看護の充実を目的に、急性期医療に取り組む医療機関への入院基本料の診療報酬点数が従来の「十対一看護」よりもアップされた。赤字に苦しむ病院が多いだけに、収益確保に向けて相次いで採用拡大に乗り出す結果となった。 

 豊橋市民病院は、七対一看護の本年度からのスタートを視野に昨年度、百人を募集した。だが採用が約七十人にとどまり断念。本年度も八十人を募集したが、七月の定期採用試験には四十七人しか応募がなかった。 

 岡崎市民病院も昨年度、八十人を募集したが、採用できたのは五十二人。看護学校の訪問や専門雑誌への求人掲載などを増やしたが、「各病院が一斉増員に乗り出したから、看護師の絶対数が不足している」。新城市民病院も昨年度に「若干名」で募集をかけたが採用は一人のみ。担当者は「『七対一』が理想だが、せめて毎年の退職者分だけは補充しないと」と嘆く。 

 安城更生病院の担当者は「看護師の大量確保に走る病院の中には『十対一』で十分な所もあるはず」と現状に不満を漏らす。同病院は必要人員を確保しているが「五年ほど前から、大きな問題がなければ、全員を採用している状況。他病院も同じだろうが…」と説明。仕事についていけず、退職する看護師もいるという。 

 看護師数の現状維持に危機感を抱いた病院は、さまざまな対策に乗り出す。豊田地域医療センターは、昨年から六十歳の定年を迎えた看護師から希望者を募り、嘱託として再雇用する制度を開始。対象となった二人はいずれも現場で活躍している。同センターは「新人採用が困難になる中、病棟の隅々まで知っているベテランの働きは一人分以上の価値がある」と期待を込める。 

 「働きやすさ」をアピールしようと、待遇改善などに力を入れる病院も。豊川市民病院は以前から院内保育所を設置していたが、今年四月からは夜勤者のニーズに応えようと夜間保育も始めた。週一回だが、平均二人が利用している。 

 豊橋市民病院も四月に、理想と現実とのギャップや人間関係で悩む看護師を対象にした相談窓口「メンタルヘルスケア相談室」を新設。退職者の掘り起こしにも力を入れ、電話による呼び掛けのほか、六月には「再チャレンジ講座」も開催している。 

 各病院は今ある人材をつなぎ留めながら、さまざまな手段を駆使した新規採用に知恵を絞っている。 


(参考)以下東日本税理士法人 長英一郎 ブログ 

医療経営最新ニュース 
社会医療法人・自治体病院・特定医療法人、診療報酬改定等医療経営の最新情報を提供。2008年08月11日 
診療報酬等で社内研修 
先週の金曜日に社内研修で2時間半ほど診療報酬、介護報酬、DPCなどについて話しました。 

単に診療報酬等を解説するだけでなく、いくつか計算問題も交えました。 


『10:1の看護配置の病院(100床、病床利用率90%、年間入院日数365日)であったが看護師を10人採用し、7:1に看護配置にする予定である。看護師1人の人件費を500万円とし、10:1の入院基本料は1,300点、7:1の入院基本料は1,555点である。7:1に移行することによる年間差額利益はいくらになるであろうか?』 


非常に基礎的な問題ですが、顧問税理士がこのような問題に即座に回答できることが今後重要であると考えています。 

とかく税理士は過去の試算表をもとにコスト比較提案に収まりがちです。 

将来の増収につながるような経営戦略提案をするためには、やはり診療報酬等の理解が不可欠と考えます。 



ご参考までに上記問題の解答です。 

33,767,500円