『山武市の椎名千収市長の独法化方針はガイドラインの趣旨に沿っている・・・医師確保と財政健全化を達成できるであろう』


『山武市の椎名千収市長の独法化方針はガイドラインの趣旨に沿っている・・・医師確保と財政健全化を達成できるであろう』 


①成東病院、山武市単独で維持へ 市長、運営主体転換の姿勢=千葉 
2008.06.05読売新聞   
  

 山武市の椎名千収市長は4日の記者会見で、市内の国保成東病院について「市民病院として生き残れるよう独立行政法人化を目指したい」と、現在の病院組合(管理者=椎名市長)による運営から、市単独での運営に転換する姿勢を示した。 

 周辺地域では、6市町でつくる山武郡市広域行政組合(管理者=志賀直温・東金市長)が、高度救急医療機能を持つ「九十九里地域医療センター(仮称)」を東金市に建設し、2012年の開院を目指して構想を進めてきたが、センター長に権限を持たせることで医師確保を図りたいとする東金市などと、権限拡大によって成東病院の存続が難しくなることを懸念する山武市が対立。今年2月に計画は頓挫した。 

 その後、東金市と大網白里町、九十九里町がセンター計画の継続を決め、今月中にも任意協議会を設置することで合意。県も千葉大の協力でセンター長人事を進めるなど支援継続を表明した。これに伴い、成東病院組合構成員の4市町のうち、東金市と九十九里町が山武市に対し、医療センター開院をめどに組合からの離脱を示唆、芝山町も離脱を打診してきたことから、椎名市長は市単独での病院維持を決意した。成東病院運営費には今年度当初予算で約8億5000万円が計上され、うち4億5000万円が山武市の負担。3市町が離脱することで4億円が不足することになる。 


②成東病院:山武市、単独経営の方針 センター計画撤回を受け /千葉 
2008.06.05毎日新聞   
 
 山武市の椎名千収市長は4日、組合立国保成東病院(350床)を10年中をめどに独立行政法人の市民病院にする考えを明らかにした。今年2月、椎名市長の反対で「九十九里地域医療センター計画」が白紙撤回されたことを受けた発言。センター計画撤回で、新たに東金市、九十九里町、大網白里町の1市2町が「新医療センター構想」を表明する中、山武市は単独で病院経営に乗り出す。 

 成東病院は山武市、東金市、芝山町、九十九里町の2市2町で運営。今年の運営費は総額約8億5000万円で、山武市の分担金は約半分の4億5000万円となっている。 

 椎名市長は「病床数など、規模を縮小して現在に相当する約5億円程度での運営を目指す」と説明。縮小後の空き施設は老人保健施設などとして活用するという。また、新医療センター構想には「関知しない」とした。5日の市議会一般質問を通じて病院の今後の方向性について説明するという。【吉村建二】 


(以下山武市 議会議事録抜粋) 

◯市長(椎名千収君) 全員協議会でも御説明をさせていただきましたが、本会議でありますので、お時間をいただいてお答えをさせていただきたいと思います。 
 まず、四面楚歌の状況であるかどうかですが、四面楚歌というのは、楚の王様が漢の敵に全部囲まれている中で、その敵から自分の楚の歌が聞こえてきたということで、ああ、もう自分の民まで漢に寝返ったかというのが、四面楚歌ということのようですけれども、私は、議会を初め市民の皆様方に、一定の御理解をいただいているものと思いますので、自分の中では全く四面楚歌とは考えてございません。 
 この問題につきまして、幾つかの点がありますが、まず、大網白里町長が、医療の問題を政治に持ち込むなという御発言を、これは会議の中でもございました。私自身も政治の問題と医療の問題は、はっきり分けて考えたいという基本的なものがございます。しかしながら、今回の問題は政治問題だと思います。それは、新聞の報道で触れられておると思いますが、昨年2月13日の合意というものは、基本的な合意でありまして、成東病院は150床で残しますよ、大網病院は100床で残します、新しく400床の病院を建てますという、それを基本的な合意として、医療センターを造りましょうという計画でございます。 
 それが、今年の秋までずっと進みませんでしたのは、山武市長が反対をしていたという理由ではございません。今回、最終的に決裂してしまった原因というものが、私がセンター長の人選について異を唱えたということになっておりますけれども、私の申し上げましたのは、基本的な合意ですから、センター長にも150床で成東病院は残すという考え方については、しっかりと基本的な合意としてお伝えをしていただきたいと、このように申し上げたことに原因がございます。その150床の成東病院を残すということを、千葉大学へ伝えたくないということが原因だと思います。 
 私は、山武市としては、150床の成東病院は基本的な合意ですということを、伝えていただきたいということについて主張をしましたが、そういう主張をするのであれば、このセンター計画はまとまらないから中止だということで、一方的に中止になったわけでして、私のほうから新たな条件をつけて、この問題を混乱に陥れたとは思っておりませんで、基本的に合意をいたしましたことを守っていただきたいということを申し上げたにすぎないということでありまして、新聞の報道については正しくないんだろうと、自分では思っております。 


◯市長(椎名千収君) 地方一般独立行政法人という例がそれほどたくさんない中で、成功例もないわけですから、この方式が最良の方式だという保証はどこにもございません。先ほど医師の確保でもそうなんですが、保証はあるかというお話だったんですが、今の経営形態のままでは、保証というか、可能性として非常に少ないと。保証ということじゃなくて、可能性ということで考えた場合に、先ほど申しましたように、市場原理で医師を確保するということになった場合を考えますと、独立行政法人の形態の中で医師確保に臨んだほうが、可能性は少し高いだろうと。 
 いずれにいたしましても、例えば現在の成東病院を存続させるためには、例えば構成市町村が、すべての赤字は単年度で補てんしますよと、こういうような保証があれば、何も独立行政法人としてやっていかなくても、それは経営は可能だと思います。しかしながら、それはもう既に、次年度の予算を組むことが非常に難しいという中で、経営の改善をしていかなければならないということになっています。その経営の改善をする方策としても、可能性としては、経営形態を変えていくほうに可能性は多少多く残るのではないか、そんなふうに考えておりますので、今のままの公設公営でやっていくということは、かなり難しいのではないかという考え方であります。 
 ただ、独立行政法人にすることがすべていいということを申し上げているわけではないということであります。また、独立行政法人で踏みとどまれるかどうかということも保証の限りでもないということでありますが、私は、独立行政法人というのは、一定の、公の性格というものは残っておりますし、中期計画においては議会の承認もいただくことになっておりますし、評価委員会が毎年評価をいたしますので、そういった意味で、その辺の行政コストはかかりますけれども、公の性格というものは残っていくと。それから、不採算部門については行政のほうが繰り入れをしていいよということになっておりますので、そういった面でも、住民の皆様方が安心をしていただける医療というものが確保できる形態ではないのか、こんなふうに考えております。 
 可能性として、独立行政法人で踏みとどまりたいなというのが考え方でありますけれども、実際にそれで経営が成り立つかどうか。やはり経営を成り立たせるということができませんと、病院そのものが残りません。もし残すとすると、構成団体がすべて赤字をしょっていただくことになりますが、ここが非常に難しいという状況の中では、やはり経営できる病院を目指していくということが求められているんだろうと、こんなふうに考えますので、そういった面で、独立行政法人という1つの方向性をまず探っていくべきだろうという考え方で現在はおります。 
 それから職員の身分につきましては、当然民営化ということになりますと、今の公務員から民間の職員ということになりますので、不安定と言えばそうなのかもしれませんけれども、この点につきましてはいろいろな方策を考える必要性はあるというふうに、私としては認識をいたしております