京都大・府立医大の 医師引き上げの真の理由が 京都市立京北病院に 解っていないようである。病院の規模の大小等と関係なく 医師にとって魅力ある経営体質にするのが先決。府内大江町病院に視察にいかれたのだろうか?


『京都大・府立医大の 医師引き上げの真の理由が 京都市立京北病院に 解っていないようである。病院の規模の大小等と関係なく 医師にとって魅力ある経営体質にするのが先決。府内大江町病院に視察にいかれたのだろうか?』 

ズームアップ 合併で医師不足 顕著に 経営難 京都市立京北病院 
2008.07.22京都新聞   
  

 京都市は、患者数の減少などで経営が悪化している市立京北病院(右京区)の立て直しに向けた議論を、市医療施設審議会で始めた。現場では地道な改革を進めているが、医師と看護師の不足という全国共通の問題に直面している。合併の影響も指摘されるが、過疎地域の医療をどう守るのかが問われている。(沢田亮英) 

府市協調姿勢が必要 

 京北病院の受付窓口。非常勤の医師の名前に続いて、「都合により休診します」と書いた張り紙が並ぶ。非常勤医が学会などの出席のため診療できない日程を知らせている。 

累積赤字3億6000万円 

 京北病院は常勤医四人、嘱託と派遣の非常勤医十七人(四月一日現在)で七診療科と四診療所を運営する。救急も担う地域唯一の病院だが、二〇〇四年度以降、毎年度赤字が続く。〇七年度は特別損失も発生、約二億三千万円の赤字を出した。累積赤字は約三億六千万円に膨らんだ。 

 「何よりも大きい問題は医師不足」。今年四月に就任した上床博久院長は、常勤医の不在が「かかりつけ医」を求める地域ニーズと離れる悪循環を痛感している。 

 医師不足は全国的な課題だが、京北病院には別の理由もある。 

 十七日に開かれた医療施設審議会で、市保健衛生推進室の松井祐佐公室長は、個別事情として二〇〇五年の旧京北町と市の合併を挙げた。「それまで医師を派遣していた京都府立医大が、京北地域が市になった瞬間からきれいに引き上げた」 

入院、外来とも激減 

 特に、大きな影響を受けているのは高齢者のニーズが高い整形外科。嘱託医が診察に当たっているが、常勤医は合併後三年以上たった今も不在のまま。合併前の〇四年度と〇六年度を比べると、入院は四分の一の約九百人に激減し、外来も半分の約六千五百人に減った。 

 松井室長は審議会で「他府県の大学にも当たったが、京都には京大も府立医大もあるのになぜ相談に来るのかといわれる」と話す。今年四月からは内科で常勤医が増え、診療収入が前年度を上回る傾向も出ているが、病院全体での医師不足は続く。経営効率化とサービス充実に向け、八月一日からは外来患者向けの薬局機能を病院前に開店する民間薬局が担う「院外処方」に切り替える。迎車サービスも週一回から毎日運行し、肥満対策の講座も企画している。 

 国は公立病院改革ガイドラインで不採算病院に規模縮小を求めており、市は九月をめどに京北病院のあり方について方向性をまとめ、本年度内に経営計画を策定する。 

 上床院長は「医師の待遇改善や地域への情報発信などほかにも課題は多いが、診療を縮小して支出を抑える方針は取りたくない」と強調する。医師不足は合併後に顕著になっただけに、府と市が協調する姿勢も必要だ。