大分県豊後大野市 芦刈幸雄市長 一方の病院を核に、他方を診療所として存続させる決断は ガイドラインにも即しており 現実的な方針決定である・・・
『大分県豊後大野市 芦刈幸雄市長 一方の病院を核に、他方を診療所として存続させる決断は ガイドラインにも即しており 現実的な方針決定である・・・ただし今後の県・市の協議の進め方としては 2病院を1体の独立行政法人として 理事会に経営形態の変更を任せるべきである。改革プランの策定上2008年度内に統合組織のあり方決断が優先されるべきである』 豊後大野病院統合問題 知事「よく考えたい」 市長の報告に困惑=大分 2008.07.12読売新聞 豊後大野市の県立三重病院と公立おがた総合病院の統合問題で、芦刈幸雄市長が11日、県庁を訪れ、広瀬知事に「一方の病院を核に、他方を診療所として存続させる案を、市の方針として決めた」と報告した。広瀬知事は「私は完全統合を考えていた」と困惑しながらも「地域医療を守ることは大切だ。もう一度よく考えてみたい」と答えた。 有識者らでつくる「地域医療を守るための公立病院のあり方検討委員会」が6月に出した提言は〈1〉現状維持〈2〉完全統合〈3〉一方を核に、他方を診療所として残す--の3案を併記し、〈2〉が多数、残り2案は少数意見とした。 これを受け、芦刈市長は「医師不足が深刻化する中、現状維持は困難。一つの病院を廃止する完全統合も住民の合意を得られない」としたうえで、「診療所となる病院の周辺住民には診療機能が低下するが、地域医療の課題に対処するには、地理的な利便性を確保しなければならない」と述べた。 これに対し、広瀬知事は「医療サービスを確保するには、二つの病院が一緒になり、機能を高めていくのが一番と考えていた。大変つらいが、住民の心配もあるので考えたい」と語った。 広瀬知事は、考えがまとまり次第、芦刈市長との協議に臨む方針。 ■県立三重病院と公立おがた総合病院の経営比較 県立三重 公立おがた総合 病床数 165床 148床 病床利用率 77.4% 98.2% 年間入院患者数(延べ) 4万6629人 5万3062人 年間外来患者数(延べ) 7万1263人 10万4741人 常勤医師数(08年3月) 15人 12人 平均在院日数(一般病床) 19.0日 21.9日 入院や外来の収益(医業収益) 19億441万円 21億2429万円 診療コストに対する収益の割合 90.3% 96.2% (医業収支比率) 収益に対する人件費の割合 65.3% 56.3% 経常利益 ▼1億6389万円 ▼1億689万円 減価償却費 9090万円 3億950万円 資産減耗費 987万円 62万円 収支 ▼6311万円 2億323万円 * 06年度の決算資料から(常勤医師数を除く)金額は千円以下切り捨て、▼はマイナス |
