病院PFI マジック・錬金術は終わった!  病院 PFI 契約解除への動き、 次は高知医療センターか ? 極大利益の追求に違法性がないオリックスが公立病院の経営に参加したこと自体、 今日の惨状は予測されていた。公立病院改革にオリックスは全く関心がないことも明らかになった。



『病院PFI マジック・錬金術は終わった!  
病院 PFI 契約解除への動き、 次は高知医療センターか ? 極大利益の追求に違法性がないオリックスが公立病院の経営に参加したこと自体、 今日の惨状は予測されていた。公立病院改革にオリックスは全く関心がないことも明らかになった。当然ではあるが自社の利益だけが重要なのである。 
コスト削減・ サービス向上や収入増問題が顕在化しても 企業団が改革プラン内容を報告した協議会で、同じ執行部席に座るSPCの間渕豊社長は『改革プランを始めて拝見した」と言い放ち、「(企業団が求める)業務水準を維持するには、これだけの委託費削減は難しい」と付け加えた。一心同体であるべき両者間の溝の深さがあらためて浮き彫りになった。 
高知医療センターで オリックス グループが 提出した膨大な提案書と実績の比較は必読の価値がある。 皮肉なことにあらゆる業務を明確にマニュアル化したら悲惨な状況続出!・・・実に一千四百三十七項目!!生命保険約款数冊分のヴォリュームの要求水準の現物を見ても尚PFI導入したほうがよいと思う人の頭脳構造を疑う 
高知医療センターでは 提案どうり出来ていないケースが続出。あまりにも重要かつ膨大な未達成381項目を見ると愕然とする 
導入予定の自治体は 次は高知医療センターを丁寧に視察して破綻に追随しないようにしてもらいたい 

一方あくまで PFIで行くと決めた 福岡市こども病院ではPFIの課題を次のとうり示しては いるが・・・ 

○ サービス仕様が曖昧だったため,運営開始後に双方の認識にズレが生じた事例 

○ モニタリング方法が曖昧だったため,サービスの質を確保するインセンティブが機能せずサービスの質が低下した事例 

○ 病院とPFI事業者が連携して行う業務において役割分担が曖昧だったため,隙間業務が発生した事例 

○ 自治体側の需要見込みの甘さなどにより経営が悪化した事例』 


高知医療センター PFI提案381項目 未達成  議会側 委託費返納求める 
2008.08.06高知新聞   
  
 高知医療センター(高知市池)を運営する県・高知市病院企業団(山崎隆章企業長)は、五日の企業団議会の議員協議会で、PFI事業の委託先であるSPC(特定目的会社)が契約時に提案した業務(一千四百三十七項目)のうち26・5%(三百八十一項目)が未達成と報告した。SPC側は陳謝した上で改善していく考えを示したが、議員からは委託費の返納を求める意見が相次いだ。(浜田成和) 

 SPCは、同センターの医療行為以外の周辺業務を担う会社で、オリックスが中核企業。業務提案書は平成十四年十二月のPFI事業契約締結時までに、オリックスグループとして提出した。 

 業務の内容は、診療報酬の請求など医事業務のほか、保安警備▽清掃▽滅菌消毒▽看護補助-など二十一分野に及び、企業団がSPCから事情を聴いた上で、達成度に応じて三分類した。 

 その結果、一部に提案通りできていない「一部実施」が百八十四項目、半分以上ができていない「未実施」が百九十七項目。うち「重要度が高い」と判断した業務の未達成も二百一項目に上った。 

 中でも、請求漏れなどが経営に影響する医事業務では、二百六十五項目のうち百二十九項目が未達成。食事の提供業務も二十五項目で問題点を指摘しており、議員側は「患者サービスに直接関係する業務が提案通りできていない」と早期改善を求めた。 

 山崎企業長らは、開院後の状況変化で不要になった業務なども洗い出し、SPCに改善を求めていく考えを示したが、議員側は同センターの厳しい経営状況を背景に「未達成なら委託費の返納は当然だ」と追及。 

 SPCに対する委託費は十九年度見込みで約三十億円で、間渕豊社長は「業務全般の見直しの中で委託費の減額もあり得る」と答弁。今後二カ月をめどに業務の実施状況を精査し、改善点を検討する考えを示した。 


高知医療センター 収支改善 視界開けず  企業団 PFI委託先と深い溝 
2008.12.02高知新聞   
  

 全国初の病院PFI事業を取り入れて華々しく船出した高知医療センター(高知市池)が、開院四年目にして大きな転機に直面した。慢性的な赤字体質を改善できず、平成二十年度末に巨額の資金ショートに陥ることが確実になった。運営する県・高知市病院企業団は収支均衡へ不退転の覚悟を示すが、その達成に不可欠なPFI事業のパートナー、SPC(特定目的会社)ともいまだに一枚岩にはなれず、経営改善への視界は開けていない。(医療センター取材班) 

  ■「もう限界」 

 「経営状況は重大、かつ深刻」。一日の病院企業団議会。山崎隆章企業長は危機感をあらわにした。 

 積み立てている退職引当金などにまで手を付ければ病院事業が止まることはないが、民間企業なら存廃の瀬戸際。県、市から運転資金の借り入れが認められなければ経営破たんだ。 

 同センターは十七年の開院以来、毎年二十億円前後の赤字を計上。うち大半は現金支出を伴わない減価償却費だが、十八年度以降の赤字額は当初計画より四億円程度多めに推移し、資金不足を補うための内部留保をついに食いつぶした。 

 公立病院の宿命でもある採算性の悪さを割り引いても、「PFI事業がほとんど効果を発揮していない」。県議、市議で構成する企業団議会議員らは語気を荒らげる。 

 サービス向上と経営効率化の両立をうたったPFI事業。医療機能面では一定評価されているものの、材料費の高止まりに一向に改善はみられず、契約時にSPCが示した業務提案項目の26・5%が未達成だ。 

 企業団は看護体制、地域連携医療の面から増収策を探り、医業収益を毎年伸ばしてはいるが、「今のスタイルではもう限界」(企業団幹部)。企業団内には手詰まり感が漂う。 

  ■「初めて見た」 

 こうした危機的状況に加え、国から公立病院改革を迫られ、企業団が打ち出したのが二十三年度までの黒字化を目指す改革プラン。 

 「これだけは絶対やる」。山崎企業長は「後はない」と、かつてない決意をにじませた。 

 内容は、三年間で十一億円の増収を見込む一方、費用八億円を削減し、計十九億円の収支改善を図る。費用のうちSPC側に削減を求めるのは六億円。SPCに支払う委託費、材料費などは年七十億円前後に上り、二十三年度時点でその一割の圧縮を求めた。 

 「初めて拝見した」。企業団が改革プラン内容を報告した協議会で、同じ執行部席に座るSPCの間渕豊社長はそう言い放ち、「(企業団が求める)業務水準を維持するには、これだけの委託費削減は難しい」。一心同体であるべき両者間の溝の深さがあらためて浮き彫りになった。 

 「本体が倒れかけているのに、SPCは自社のもうけしか考えないのか」「運命共同体の意識がまったく感じられない」。議員はあきれ返り、不信感に拍車を掛けた。 

 企業団側はSPCの中核企業であるオリックスグループに改革プランへの協力を強く働き掛けているというが、その対応によっては、二十一年度予算編成の見通しすら立たなくなる。 

 くしくもこの日、滋賀県近江八幡市でPFI病院の契約解除の方針が明らかになり、企業団議会の議員の一人はこう“通告”した。「(SPC側の)協力姿勢が見られなければ契約解除にもなりかねない」