近江八幡市立総合医療センターの関係者は,市が開院時に病院の所有権を持たなかったことが失敗の原因とみる・・巨額な固定資産税を, 公立病院であるのに30年間支払い続けることに今気がついたようである。


『近江八幡市立総合医療センターの関係者は,市が開院時に病院の所有権を持たなかったことが失敗の原因とみる・・巨額な固定資産税を, 公立病院であるのに30年間支払い続けることに今気がついたようである。 固定資産税を, 同額返還する仕組みにしていなかったようである。 
社会医療法人が固定資産税・不動産取得税が免税になる可能性が高いのに比べて, 近江八幡PFI病院事業がいかに検討不十分であったかが, 白日の下にさらされる。』  


病院PFIの事業予測困難 
2008.12.01 共同通信  
  
長瀬啓介(ながせ・けいすけ)金沢大教授(医療経営学)の話 PFIは資金調達の一つの手法だが、必ずしも成功するわけではない。 

病院経営は、医療制度の変化があまりに大きいため長期間の事業予測が難しい。しかし、自治体側にその事業を行うだけの十分なスキル(手腕)がないのが現状だ。 

病院のPFIで先行している英国でも同じような結果になっている。経験を積み重ねて経営の予測能力を高めることが必要だ。 



“魔法のつえ”でも赤字 PFI病院、見直し加速か 
2008.12.01 共同通信   
  

 民間活力で自治体の財政負担が軽くなり、国も導入を後押ししたPFI。 

“魔法のつえ”とも呼ばれるが、既に導入した各地の公立四病院のうち、一日に解除を決めた滋賀県近江八幡市立総合医療センターを含む三病院は赤字だ。 

全国的な公立病院の経営難も背景に、見直しの動きが加速する可能性もある。 
  

高知県と高知市が設立した高知医療センターは二〇〇五年三月に開院した。 

医薬品や注射器などの材料費が安くできるとの期待は外れ、約二十億円の減価償却費も加わって〇七年度は十八億九千万円の赤字となった。 
  
「想定と逆転してしまった」。同センターの事務担当者は嘆く。 

直営方式にした場合の材料費や委託費用を試算し、PFIとどちらが安くなるか検証中だ。 
  

「コストは削減できたが、不採算医療も担う公立病院では厳しい」と明かすのは大阪府八尾市立病院。患者サービスが向上し、人件費も削減できたが、赤字続きで市からの繰入金は不可欠だ。 
「軌道に乗るまで持ちこたえる自治体の財政力が必要」と同病院事務局。 
  

一方、近江八幡市立総合医療センターの関係者は、市が開院時に病院の所有権を持たなかったことが失敗の原因とみる。 
市所有なら固定資産税分を特定目的会社に支払う必要はなく、今年二月に開院した島根県立こころの医療センターの担当者は「なぜ自治体が不利になる方式を採ったか疑問」と首をかしげる。 
  
近江八幡市が昨年十二月に設置した検討委員会は今年一月の報告書で「経営の基本的な考え方が欠落したまま『PFIありき』で進んだ恐れがあった」と指摘している。