『市立総合病院に全国から研修希望*「地域医療 赤平で」*期待高く「実践的」』 2008.06.30 北海道新聞  【赤平】約二十九億五千万円の不良債務を抱え、綱渡りの経営が続く市立赤平総合病院(百二十床)に、全国各地の新人医師から研修の希望が相次いでいる。財政難の赤平市は「第二の夕張」として全国的に注目を浴びるようになったが、そのことが逆に「地域医療の現状を学びたい」という新人医師の気持ちを刺激しているようだ。  新人医師に二年間の臨床研修を義務づける臨床研修制度が二〇〇四年度に導入


『市立総合病院に全国から研修希望*「地域医療 赤平で」*期待高く「実践的」』 
2008.06.30 北海道新聞     

 【赤平】約二十九億五千万円の不良債務を抱え、綱渡りの経営が続く市立赤平総合病院(百二十床)に、全国各地の新人医師から研修の希望が相次いでいる。財政難の赤平市は「第二の夕張」として全国的に注目を浴びるようになったが、そのことが逆に「地域医療の現状を学びたい」という新人医師の気持ちを刺激しているようだ。 

 新人医師に二年間の臨床研修を義務づける臨床研修制度が二〇〇四年度に導入され、研修先は全国の病院から自由に選べるようになった。このため施設の整った都市部の病院に比べ、地方病院は研修医を確保できない状態が頻発している。同病院でも、研修医は〇四年度から三年連続でゼロだった。 

 しかし、同市の危機的な財政状況と病院の経営再建が最大の課題であることが全国で報道された〇七年度には、九州大と熊本大から研修医各一人が同病院を訪れた。 

 本年度も、新たに医師二人が研修中だ。同病院には内科、外科など七科があり、常勤医は九人。岐阜大出身の春山聡志さん(30)は「医師が少ないため、患者さんから必要とされていると感じる。やりがいがある」、山口大出身の錦戸崇さん(31)も「即戦力として期待されているため、実践的なことが学べる」と日々の充実ぶりを話す。 

 同病院は来年度の研修医二人を募集しているが、既に熊本大、山梨大、旭川医大から各一人の研修希望が寄せられ、他にも全国各地から希望者が見学に訪れている。斉藤幸英事務長は「募集人員を超す状況になるとは想定外」と驚き、「熱意を持った医師が来てくれることは頼もしい限り」と歓迎している。